“畢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おわ38.5%
をは23.7%
つひ11.1%
お5.9%
を4.4%
つい4.4%
しま2.2%
をわ1.5%
しまひ0.7%
をはん0.7%
おえ0.7%
おは0.7%
おわり0.7%
おわんぬ0.7%
ことごと0.7%
しめえ0.7%
をはつ0.7%
をはり0.7%
をへ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて今既に印刷し畢(おわ)っているファウスト考には、右の第一部、第二部の正誤表を合併して、更に訂正を加えて添えてあるのである。
不苦心談 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
菜(な)が洗(あら)ひ畢(をは)つた時(とき)枯葉(かれは)の多(おほ)いやうなのは皆(みな)釜(かま)で茹(ゆ)でゝ後(うしろ)の林(はやし)の楢(なら)の幹(みき)へ繩(なは)を渡(わた)して干菜(ほしな)に掛(か)けた。自分等(じぶんら)の晝餐(ひる)の菜(さい)にも一釜(ひとかま)茹(ゆ)でた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
然れども畢(つひ)に交合は必然に産児を伴ふ以上、男子には冒険でも何(なん)でもなけれど、女人には常に生死を賭(と)する冒険たるを免(まぬか)れざるべし。
娼婦美と冒険 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
日課を畢(お)へて後(のち)は、学校の向ひなる、「カッフェエ・ミネルワ」といふ店に入りて、珈琲(カッフェー)のみ、酒くみかはしなどして、おもひおもひの戯(たわぶれ)す。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
俺(お)らにこんで爺樣(ぢさま)が代(でえ)の借金(しやくきん)拔(ぬ)けねえで居(え)んだからそれせえなけりや泣(な)かねえでも畢(を)へんだよ、そんだがそれでばかり動(いご)き取(と)れねえな
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
当時又可笑しかったことには赤木と俳談を闘わせた次手に、うっかり蛇笏を賞讃したら、赤木は透(す)かさず「君と雖(いえど)も畢(つい)に蛇笏を認めたかね」
飯田蛇笏 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「こんなことでお前(まへ)世間(せけん)が騷(さわ)がしくて仕(し)やうがないのでね、私(わたし)の處(ところ)でも本當(ほんたう)に困(こま)つて畢(しま)ふんだよ」内儀(かみ)さんは巡査(じゆんさ)を一寸(ちよつと)見(み)てさうして
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼は彼の一生の中に何度も「サタンよ、退け」と言つた。現に彼の伝記作者の一人、——ルカはこの事件を記した後、「悪魔この試み皆畢(をわ)りて暫く彼を離れたり」
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そつちからもこつらからも其(そ)れが數(かぞ)へられた。左手(さしゆ)の指(ゆび)が二度(ど)曲(ま)げて二度(ど)起(おこ)されても盡(つく)せなかつた。勿論(もちろん)畢(しまひ)には配偶(はいぐう)の缺(か)けたものまで僂指(るし)された。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此物語に引き入れらるゝ虞(おそれ)なく、詩趣ゆたかなる四圍(あたり)の光景(ありさま)は、十分に我心胸に徹して、平生の苦辛はこれによりて全く排せられ畢(をはん)ぬ。
一くぎりを畢(おえ)るごとに私は深い息をつく。
恢復期 (新字旧仮名) / 神西清(著)
「御酒盞の余分、御銚子の余分等を大土器に移し入れて、伝へて後取人に給し、其の人飲み畢(おは)る」、藤原明衡の雲州消息に、「今日奉‐二仕後取之役一。杖レ酔退出」
手長と足長:土蜘蛛研究 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「ハーレムの王」 畢(おわり)。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
然間(しかるあいだ)雖レ為二討死勲功之跡一、以二此準拠一令(せしめ)二断絶一畢(おわんぬ)、(中略)
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
夜、燕王、張玉(ちょうぎょく)を中軍に、朱能(しゅのう)を左軍に、陳亨(ちんこう)を右(ゆう)軍に、丘福(きゅうふく)を騎兵に将とし、馬歩(ばほ)十余万、黎明(れいめい)に畢(ことごと)く河を渡る。南軍の瞿能父子、平安等、房寛(ぼうかん)の陣を擣(つ)いて之を破る。張玉等之(これ)を見て懼色(くしょく)あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「廿三坂(さか)か、白河(しらかは)のこつちだ、畢(しめえ)の坂(さか)が箆棒(べらぼう)に長(なが)くつてな」といつて又(また)
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
先(まづ)展(のし)昆布を出す。浴後昼食畢(をはつ)て、先当地之産土神(うぶすながみ)下之御霊(しものごりやう)へ参詣、(中略)北野天満宮へ参詣、(中略)貝川橋を渡り、平野神社を拝む。境内桜花多く、遊看の輩(ともがら)男女雑閙(ざつたうす)。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
待居(まちゐ)たり半兵衞は頓(やが)て歸り來り偖々(さて/\)御太儀なりしお小僧にも臺所(だいどこ)へ行て食事仕玉へと云ひければ寶澤は嬉(うれ)し氣(げ)に下行(おりゆき)食事も畢(をはり)ける頃感應院も祈祷(きたう)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
昨日(きのふ)の日暮(ひぐれ)に俺(お)れ野(の)らから歸(けえ)つて來(き)たら爺樣(ぢさま)雞(にはとり)げ餌料(ゑさ)撒(ま)えてやつてつから見(み)たら、米(こめ)交(ま)ぜて置(お)いた食稻(けしね)の方(ほう)掻(か)ん出(だ)して撤(ま)いてんぢやねえけ、夫(それ)から俺(お)らもそれ遣(や)つたんぢや畢(をへ)ねつちつたな
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)