“畢竟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっきょう79.7%
ひつきやう11.9%
つまり6.3%
ひつきよう0.4%
つま0.4%
ひっきよう0.4%
ひつけう0.4%
つひ0.2%
ひっきゃう0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都見物の人が土産話の種とすると同様、日常常識として結構であるかもしれぬが畢竟(ひっきょう)は絵で見た景色と同様で本当の知識ではない。
が、譃と云ふことは誰でも知つてゐますから、畢竟(ひつきやう)正直と変らないでせう、それを一概に譃と云ふのはあなたがただけの偏見ですよ。
河童 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その時お持になつた色々の調度、箪笥、長持、總てで以て十四荷——一荷は擔ぎで、畢竟(つまり)平たく言へば十四擔ぎあつたと申す事ぢや。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
貫一は彼の説進むに従ひて、漸(やうや)くその心事の火を覩(み)るより明(あきらか)なるを得たり。彼が千言万語の舌を弄(ろう)して倦(う)まざるは、畢竟(ひつきよう)利の一字を掩(おほ)はんが為のみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「トいうが畢竟(つま)るとこ、これが奥だからの事(こつ)サ。私共がこの位の時分にゃア、チョイとお洒落(しゃらく)をしてサ、小色(こいろ)の一ツも掙了(かせい)だもんだけれども……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「そうとも。たといかの柔弱男子が悲憤慷慨(ひふんこうがい)したところで、畢竟(ひっきよう)人形の泪(なみだ)じゃわい。何ごとが出来るものか」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
が、畢竟(ひつけう)それもまた名人上手とかいふ風な古來の形式(しき)主義(ぎ)が當然(ぜん)作り出す型(かた)に捉(とら)はれた觀念(くわんねん)と見られぬ事もない。
いづれか畢竟(つひ)の主人(あるじ)なるべき、客(かく)を留めて吾が主と仰ぎ、賊を認めて吾が子となす、其悔無くばあるべからず、恐れ多けれど聡明匹儔(たぐひ)無く渡らせたまふに、凡庸も企図せざるの事を敢て為玉ひて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ヂュリ 有(あ)る限(かぎ)りを改(あらた)めて獻(あ)げうために。とはいへ、それも、畢竟(ひっきゃう)は、戀(こひ)しいからのこと、献(あ)げたいと思(おも)ふ心(こゝろ)も海(うみ)、戀(こひ)しいと思(おも)ふ心(こゝろ)も海(うみ)の、其(その)底(そこ)は測(はか)り知(し)られぬ。