“曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ま27.3%
まが26.3%
きょく8.6%
ゆが8.3%
かが4.8%
くね3.2%
きよく2.9%
こご2.7%
ふし1.9%
まがり1.6%
くせ1.3%
こゞ1.1%
まげ1.1%
かゞ1.1%
くま0.8%
よこしま0.8%
タワ0.8%
カント0.5%
く0.3%
マガ0.3%
かぎ0.3%
くるい0.3%
こじ0.3%
ころ0.3%
しゃ0.3%
たわ0.3%
つ0.3%
ね0.3%
ねじ0.3%
まぐ0.3%
まご0.3%
ゆ0.3%
わた0.3%
カーブ0.3%
カーヴ0.3%
ファンシイ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、あたりは静(しず)かであって、ただ、遠(とお)い街(まち)の角(かど)を曲(ま)がる荷車(にぐるま)のわだちの音(おと)が、夢(ゆめ)のように流(なが)れて聞(き)こえてくるばかりであります。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
坂を下り切つて、油屋の前から右へ曲(まが)つたところで、小學校でちよつと教はつたことのある山下といふ愛想(あいそう)のよい先生にゆきあつた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
「こん夜は、上総の身寄りの娘が来たので、見物につれて来た。……が、しらふで帰るのも曲(きょく)がない、何かで、一杯もらいたいな」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縁側もない破屋(あばらや)の、横に長いのを二室(ふたま)にした、古び曲(ゆが)んだ柱の根に、齢(よわい)七十路(ななそじ)に余る一人の媼(おうな)、糸を繰(く)つて車をぶう/\、静(しずか)にぶう/\。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
招かれて来るお客はお婆さんばかりで、腰を曲(かが)めながらはいって来る人のあとには、すこし耳も遠くなったという人の顔も見えた。
嵐 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私がのっそりと突立(つッた)った裾(すそ)へ、女の脊筋(せすじ)が絡(まつわ)ったようになって、右に左に、肩を曲(くね)ると、居勝手(いがって)が悪く、白い指がちらちら乱れる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
淋(さび)しきまゝに琴(こと)取出(とりいだ)し獨(ひと)り好(この)みの曲(きよく)を奏(かな)でるに、我(わ)れと我(わ)が調(てう)哀(あは)れに成(な)りて、いかにするとも彈(ひ)くに得(え)堪(た)えず、涙(なみだ)ふりこぼして押(おし)やりぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
肩を曲(こご)め背を丸め、顔を低く地に垂れた。そうして撲(う)たれた犬のように、ヨロヨロと横へ蹣跚(よろめ)いた、私は何かへ縋り付こうとした。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寂(さ)びた美音で謡(うた)い出したのは「大江山」の一曲(ふし)であった。と、今度は右のほうへヒョロヒョロヒョロヒョロとよろめいた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
越後南蒲原(みなみかんばら)郡鹿峠(かとうげ)村大字曲(まがり)谷の字蹈鞴沢は、往古この沢に鍛冶の住せるにより、その山を鉄屑(かなくず)山といい、沢をタタラサワと呼んだと、四年前に出た『嵐渓史』にある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
雖然(けれども)、局(つぼね)が立停(たちどま)ると、刀とともに奥の方へ突返(つっかえ)らうとしたから、其処(そこ)で、袿(うちぎ)の袖(そで)を掛けて、曲(くせ)ものの手を取つた。それが刀を持たぬ方の手なのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
宗助(そうすけ)は外套(ぐわいたう)も脱(ぬ)がずに、上(うへ)から曲(こゞ)んで、すう/\いふ御米(およね)の寐息(ねいき)をしばらく聞(き)いてゐた。御米(およね)は容易(ようい)に覺(さ)めさうにも見(み)えなかつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勘次(かんじ)は菜切庖丁(なきりばうちやう)を取出(とりだ)して、其(その)高(たか)い蜀黍(もろこし)の幹(みき)をぐつと曲(まげ)ては穗首(ほくび)に近(ちか)く斜(なゝめ)に伐(き)つた。穗(ほ)は勘次(かんじ)の手(て)に止(とま)つて幹(みき)は急(きふ)に跳(は)ね返(かへ)つた。さうして戰慄(せんりつ)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
七時過(じすぎ)に彼(かれ)ははつとして、此(この)夢(ゆめ)から覺(さ)めた。御米(およね)が何時(いつ)もの通(とほ)り微笑(びせう)して枕元(まくらもと)に曲(かゞ)んでゐた。冴(さ)えた日(ひ)は黒(くろ)い世(よ)の中(なか)を疾(とく)に何處(どこ)かへ追(お)ひ遣(や)つてゐた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
秋山の中央(ちゆうあう)に中津川(なかつかは)といふありて、(すゑは魚沼郡妻有(つまあり)の庄をながれて千曲(くま)川に入る川也)川の東西に十五ヶ村あり。
が、大殿樣の思召しは、全く車を燒き人を殺してまでも、屏風の畫を描かうとする繪師根性の曲(よこしま)なのを懲らす御心算(おつもり)だつたのに相違ございません。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雲に乗つて居ながら、何も谷間の様な処を通つて来るにも及ばぬ訣である。禅林寺の方で見ると、二脇士は山の曲(タワ)に関係なく、山肌の上を降つて来る様に見える。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ベアトリーチェはかくこの曲(カント)をうたひいで、言葉を斷(た)たざる人のごとく、聖なる教へを續けていふ。 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
進むにつれて右舷の海中へ、身を曲(く)ねらして躍り出た巨大な怪獣のような鳥喰崎の全貌が、大きくのしかかるように迫り寄る。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
木牛トハ、四角ナル腹、曲(マガ)レル頭(カシラ)、四本ノ脚、屈折自在、機動シテ歩行ス。頭(カシラ)ハ頸(クビ)ノ中カラ出ル、多クヲ載(ノ)セ得ルモ、速度ハ遅シ。大量運搬(ウンパン)ニ適シ、日常小事ノ便ニハ用イ難シ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小屋は屋根を板で葺(ふ)いて、その上に木を横たえてある。周囲は薄や粟からで囲ってある。中は入口近くに三尺四方ほどの囲炉裡(いろり)があって、古莚(ふるむしろ)を敷いたところは曲(かぎ)の手(て)の一畳半ほどもない。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
二つ毬(まり)の曲(くるい)に興ぜば、梅坊主連のかっぽれは、深川育ち夏姿、祭めかして懐しく、かてて馬楽トンガリ座の、若手新人熱演に、圓朝以来の芝居噺、紅白道具のどんでん返しは
寄席行灯 (新字新仮名) / 正岡容(著)
菫色の薔薇(ばら)の花、曲(こじ)けた小娘(こむすめ)の淑(しと)やかさが見える黄色(きいろ)の薔薇(ばら)の花、おまへの眼は他(ひと)よりも大きい、僞善(ぎぜん)の花よ、無言(むごん)の花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
……勿論、蚊(か)を、いや、蚊帳(かや)を曲(ころ)して飲むほどのものが、歩行(ある)くに日よけをするわけはない。蚊帳の方は、まだしかし人ぎきも憚(はばか)るが、洋傘の方は大威張(おおいばり)で持たずに済んだ。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一本歯の下駄(げた)を穿(は)いたまま、小さい三宝(さんぼう)の上に曲(しゃ)がんだ男が、襷(たすき)がけで身体(からだ)よりも高く反(そ)り返った刀を抜こうとするところや、大きな蝦蟆(がま)の上に胡坐(あぐら)をかいて
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雲に乗って居ながら、何も谷間の様な処を通って来るにも及ばぬ訣(わけ)である。禅林寺の方で見ると、二脇士は山の曲(たわ)に関係なく、山肌の上を降って来る様に見える。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
是の平淡の資材を驅りて、此の幽妙の人心を曲(つ)くせるは、たしかに女史が「十三夜」以上の作と云ふべし。
されば、名にしおはゞの歌につけて、都鳥の所望(しょもう)にも、一つは曲(ね)つたものと思つて可(よ)い。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そりゃ何より結構だ。……そうかい、いやに曲(ねじ)けてもいず、きみに邪慳(じゃけん)でもないのだね。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雪に潰(つぶさ)れざる為(ため)也。庭樹(にはき)は大小に随(したが)ひ枝(えだ)の曲(まぐ)べきはまげて縛束(しばりつけ)、椙丸太(すぎまるた)又は竹を添(そ)へ杖(つゑ)となして枝(えだ)を強(つよ)からしむ。雪折(をれ)をいとへば也。冬草(ふゆくさ)の類(るゐ)は菰筵(こもむしろ)を以覆(おほ)ひ包(つゝ)む。
永禪和尚とお梅と間男をして居りみして、七兵衞が在(あ)っては邪魔になるというて、夫(とゝま)の七兵衞を薪割で打殺(ぶちころ)し、本堂の縁(いん)の下へ隠(かこ)したところが、悪(われ)え事は出来(でけ)ぬものじゃなア、心棒が狂い曲(まご)うたから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新生寺さんは私の顔を見ると、無言で口を曲(ゆ)がめ、笑おうとしたらしかったのですが、その表情はまるで泣いているようでした。
むかでの跫音 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
周防(すは)の海かぜふきかはりみなの曲(わた)黒雲いでて秋の雨ふる
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
先の自動車は、相当の速力で菊屋橋を過ぎ車坂(くるまざか)に現れ更に前進して上野広小路(うえのひろこうじ)の角を右に曲(カーブ)して、本郷(ほんごう)方面に疾走して行きました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
自動車は十二時過ぎの夜半の街衢(まち)を千束町の電車停留所を左に曲(カーヴ)し、合羽橋(かっぱばし)、菊屋橋(きくやばし)を過ぎて御徒町(おかちまち)に出で、更に三筋町(みすじまち)の赤い電灯に向って疾走して行きました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
曲(ファンシイ)スケイティングには、短かいスケイトが適当とされているが、氷ホッケイや競争には長スケイトが用いられている。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)