“起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
た48.6%
お26.4%
おこ17.5%
おき3.9%
たち0.5%
き0.4%
たた0.4%
タ0.4%
おこり0.3%
たっ0.3%
たつ0.3%
おこっ0.2%
おこし0.2%
オ0.1%
あ0.1%
おこらば0.1%
おこる0.1%
こ0.1%
し0.1%
たゝ0.1%
と0.1%
のこ0.1%
を0.1%
タテ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広い清らかな室(へや)があって酒や肴がかまえてあった。室の隅には四十前後の貴婦人が腰をかけていた。貴婦人は崔を見ると起(た)ってきた。
崔書生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「あんなことで、起(お)こすものじゃなくてよ。」と、正(しょう)ちゃんは、お姉(ねえ)さんにしかられました。ところが、その日(ひ)の午後(ごご)でありました。
ねことおしるこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたくしは因縁こそ実に尊(とうと)くそれを飽迄(あくまで)も大切にすべきものだと信じて居(お)ります。其処(そこ)に優しい深切(しんせつ)な愛情が当然起(おこ)るのであります。
と思って起上ろうとすると、苦し紛れに新五郎の袖に手をかけ、しがみ付いたなりに、新五郎と共にずうッと起(おき)たのを見ると真赤
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
起上(たちあが)ッて部屋へ帰ろうとは思いながら、つい起(たち)そそくれて潮合(しおあい)を失い、まじりまじり思慮の無い顔をして面白(おもしろく)もない談話(はなし)を聞いているうちに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
起(き)の人(ひと)と爲(な)りや(六二)猜忍(さいにん)の人也(ひとなり)。其少(そのわか)き時(とき)、家(いへ)、千金(きん)を累(かさ)ねしが、(六三)游仕(いうし)遂(と)げず、遂(つひ)に其家(そのいへ)を破(やぶ)る。(六四)郷黨(きやうたう)之(これ)を笑(わら)ふ。
どっちへ答えてもなじるようにしてだんだん問答を進めますので、その問い方と答え方の活発なる事は真にいわゆる懦夫(だふ)を起(たた)しむるの概があるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其でゐて、我々の思ひもかけぬ道の辻や、岡の高みや、川の曲り角などから、極度に静かな風景や、人の起(タ)ち居(ヰ)を眺めて還る。
『かげろふの日記』解説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この雨の日の退屈まぎれ、三谷さんが兼ちやんも誰か呼んで遊べといひしに、呼ぶ人がないといつたら松つあんではどうだとの事、私がつひ松つあんより清さんが好いといつたが起(おこり)
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
先ずこのがやがやが一頻(ひとしきり)止(す)むとお徳は急に何か思い出したように起(たっ)て勝手口を出たが暫時(しばらく)して返って来て、妙に真面目(まじめ)な顔をして眼を円(まる)くして
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
(雷と夕立はをんさいのからくり也)雲は地中(ちちゆう)の温気(をんき)より生(しやう)ずる物ゆゑに其起(おこ)る形(かたち)は湯気(ゆげ)のごとし、水を沸(わかし)て湯気(ゆげ)の起(たつ)と同じ事也。
その時に何とも云われぬ恐ろしい事が起(おこっ)た、と云うのは神奈川奉行組頭、今で云えば次官と云うような役で、脇屋卯三郎(わきやうさぶろう)と云う人があった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「起(おこし)はどうもあかんで」と後(あと)の櫓(ろ)の手が右斜へいささか引き気味に、ここで刻みかけると、何鳥か白く光って空をば過ぎた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
不滅(フメツ)ノ真理(シンリ)ハ微笑(ホホエ)ンデ教(オシ)エル、「一長一短(イッチョウイッタン)。」ケサ、快晴(カイセイ)、ハネ起(オ)キテ、マコト、スパルタノ愛情(アイジョウ)、君(キミ)ノ右頬(ミギホオ)ヲ二(フタ)ツ、マタ三(ミ)ツ、強(ツヨ)ク打(ウ)ツ。他意(タイ)ナシ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
四肢(し)を弛(ゆる)めて地(つち)に領伏(ひれふ)し、身動きもせでしばらく横たわりたりしが、ようよう枕(まくら)を返して、がっくりと頭(かしら)を俛(た)れ、やがて草の根を力におぼつかなくも立ち起(あ)がりて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして被作虐的(マゾフィスムズ)な訓練をされると、遊女達の精気が喚起されるばかりではなく、その効果が、東室(とうしつ)雨(あめ)起(おこらば)南室(なんしつは)晴(はる)るの○○○○○○○○○、○○○○○されるか
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
熊はいでずして一山の破隙(われめ)こゝかしこより烟(けふり)をいだして雲(くも)の起(おこる)が如(ごと)くなりければ、奇異(きい)のおもひをなし熊を狩(から)ずして空(むな)しく立かへりしと清水村の農夫(のうふ)が語(かた)りぬ。
最後(さいご)の日(ひ)に、偶然(ぐうぜん)にも、それは鶴見驛(つるみえき)から線路(せんろ)を起(こ)して、少許(すこし)行(ゆ)つた畑中(はたなか)の、紺屋(こうや)の横手(よこて)の畑中(はたなか)から掘出(ほりだ)しつゝあるのを見出(みいだ)した。普通(ふつう)貝塚(かひづか)などの有(あ)るべき個所(かしよ)ではない、極(きは)めて低地(ていち)だ。
非局部性(ひきよくぶせい)の大地震(だいぢしん)は多(おほ)く太平洋側(たいへいようがは)の海底(かいてい)に起(し)り、地震(ぢしん)の規模(きぼ)廣大(こうだい)なると陸地(りくち)が震原(しんげん)から遠(とほ)いために、はたまた海底地震(かいていぢしん)の性質(せいしつ)として震動(しんどう)は大搖(おほゆ)れであるが、然(しか)しながら緩漫(かんまん)である。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
人間を高うするものも、人間を卑(ひく)うするものも、義人を起(たゝ)すものも、盗児を生ずるものも、その原素に於ては、この熱意の外あることなし。
熱意 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
仕損(しそん)じなば御二人の御命にも關(かゝ)はるならんと起(と)つ臥(おひ)つ氣を揉(もむ)機(をり)しもゴウゴウと耳元近く聞ゆるは東叡山(とうえいざん)の寅刻(なゝつ)の鐘(かね)コリヤ斯うして居られぬと物に縋(すが)りて立上り蹌踉(ひよろめく)足(あし)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遂(つゐ)に将来大障碍を起(のこ)さしめたり、障碍(しやうげ)とは何ぞ、一行は巍然(ぎぜん)たる燧岳眼前にあるを以て、其(その)麓(ふもと)の尾瀬沼に至(いた)らんには半日にして足(た)れり、今夜其処に達(たつ)するを得(う)べしと考(かんが)へしに
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
彼等(かれら)は朝(あさ)起(を)きて先づ火焚き塲の火を熾(さかん)にし、食物調理(しよくもつてうり)を爲し、飮食(いんしよく)を終りたる後は、或は食物原料採集(げんれうさいしう)に出掛け、或は器具製造に從事(じうじ)し、日中の時(とき)を費(つひや)したる後
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
天孫又問曰、其於ニ二秀起浪穂之上(ホダタルナミノホノウヘ)一、起(タテ)二八尋(ヤヒロ)殿ヲ一而、手玉玲瓏織紝(タダマモユラニハタオル)之少女(ヲトメ)者、是ハ誰之女子耶(ガヲトメゾ)。答ヘテ曰ハク、大山祇神之女等。大(エヲ)号ヒ二磐長姫ト一少(オトヲ)号フ二木華開耶姫ト一。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)