“取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
と76.6%
とり12.3%
とっ2.8%
とつ2.2%
とら1.4%
ど1.4%
とる1.3%
とれ0.4%
とッ0.3%
あつ0.1%
あへ0.1%
うご0.1%
だ0.1%
とりしば0.1%
とろ0.1%
とツ0.1%
どり0.1%
めと0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山(やま)や、野(の)や、谷(たに)に食(た)べるものがなくなってしまうと、人間(にんげん)の村里(むさざと)を襲(おそ)ってきます。そして、人間(にんげん)を食(た)べたり、家畜(かちく)を取(と)ったりします。
おおかみと人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
殺して金を盜み取しことを三五郎へ咄(はな)した時に三五郎が異見をして博奕打や盜人の金を取(とり)又は殺したり共同じ罪でも罪科(つみ)は輕い素人(たゞのひと)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかれどもこれ聯想の習慣の異なるよりして来る者にして、複雑なる者を取(とっ)て尽(ことごと)くこれを十七字中に収めんとする故に成し得ぬなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
是(これ)は面白(おもしろ)い、近頃(ちかごろ)落語(らくご)が大分(だいぶ)流行(はや)るから、何所(どこ)かで座料(ざれう)を取(とつ)て内職(ないしよく)にやつたら面白(おもしろ)からう、事に依(よつ)たら片商売(かたしやうばい)になるかもしれない。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
成(なさ)れても御所持の荷物なり金子なり共奪(うば)ひ取(とら)んと思へば直(すぐ)に取て御目に懸ますと然も戯談(じようだん)らしく己が商賣を明白(あからさま)に云て笑(わらひ)ながら平氣(へいき)に酒を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
国々(くにぐに)を方々(ほうぼう)めぐりあるいて、為朝(ためとも)はとうとう九州(きゅうしゅう)に渡(わた)りました。その時分(じぶん)九州(きゅうしゅう)のうちには、たくさんの大名(だいみょう)があって、めいめい国(くに)を分(わ)け取(ど)りにしていました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
申命記(しんめいき)に之(これ)あり。「汝(なんじ)の兄弟より利息を取(とる)べからず。」兄さんにたのむのが安全らしい。僕には、ケチなところがあるようだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
玉江「梅は酸味(すみ)があって美味(おいしゅ)うございますね、私どもでは生梅(なまうめ)が沢山取(とれ)ますから色々なものに使いたいと思いますがどうしたらようございましょう」
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ペエジを遣(やッ)つ、取(とッ)つして、眠気ざましに声を出して読んでいたが、こう夜が更けて、可恐(おそろ)しく陰気に閉(とざ)されると、低い声さえ、びりびりと氷を削るように唇へきしんで響いた。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
歯角脊足宛然(さながら)皆具う、大なるは数十丈、あるいは十丈に盈(み)つ、小さきはわずかに一、二尺、あるいは三、四寸、体皆具わる、かつて因って采(と)り取(あつ)めこれを見る、また曰く冀州鵠山(こくさん)に伝う
與吉(よきち)は獨(ひと)り死(し)んだお品(しな)の側(そば)に熟睡(じゆくすゐ)して居(ゐ)た。卯平(うへい)は取(と)り取(あへ)ずお品(しな)の手(て)を胸(むね)で合(あは)せてやつた。さうして機(はた)の道具(だうぐ)の一(ひと)つである杼(ひ)を蒲團(ふとん)へ乘(の)せた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
呼吸のはずみも殺気の取(うご)きも、窺い寄っているらしい人の気配も何一つきこえなかった。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
そっちこちで悪い噂(うわさ)が耳に入り、そのうち放浪時代から付き絡(まと)っていた、茨城(いばらき)生まれの情婦が現われたりして、彼女が十年働いて溜(た)めた貯金も、あらかたその手切れに引き取(だ)されてしまった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
大日下の王は大命を受けたまはずて、おのが妹や、等(ひと)し族(うから)の下席(したむしろ)にならむ七といひて、大刀の手上(たがみ)取(とりしば)り八て
窮鼠却て猫を食(は)むの譬えで振向いて頭の髪を取(とろ)うとした
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
一枚(まい)……二枚(まい)、と兩方(りやうはう)で、ペエジを遣(やツ)つ、取(とツ)つして、眠氣(ねむけ)ざましに聲(こゑ)を出(だ)して讀(よ)んで居(ゐ)たが、恁(か)う夜(よ)が更(ふ)けて、可恐(おそろ)しく陰氣(いんき)に閉(とざ)されると、低(ひく)い聲(こゑ)さへ
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
本所には三百石取(どり)以上の旗本で、稲葉氏を称したものが四軒ばかりあったから、親しくその子孫について質(ただ)さなくては、どの家かわからぬが、陸を庇護(ひご)した稲葉氏には、当時四十何歳の未亡人の下(もと)に
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
呉起(ごき)は衞人也(ゑいひとなり)。好(この)んで兵(へい)を用(もち)ふ。嘗(かつ)て曾子(そうし)に學(まな)び、魯君(ろくん)に事(つか)ふ。齊人(せいひと)、魯(ろ)を攻(せ)む。魯(ろ)、呉起(ごき)を將(しやう)とせんと欲(ほつ)す。呉起(ごき)、齊(せい)の女(ぢよ)を取(めと)つて妻(つま)と爲(な)し、而(しかう)して魯(ろ)、之(これ)を疑(うたが)へり。