“間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ま42.8%
あいだ18.1%
けん9.6%
あひだ6.7%
かん5.3%
あい3.6%
ひま2.8%
うち2.6%
げん2.4%
なか1.6%
あひ1.1%
あわい0.9%
マ0.4%
はざま0.2%
まま0.2%
あはひ0.2%
まゝ0.2%
アヒダ0.1%
カン0.1%
いとま0.1%
すき0.1%
まじ0.1%
アヒ0.1%
ほど0.0%
パウゼ0.0%
へだ0.0%
サージェン0.0%
あ0.0%
あは0.0%
あひた0.0%
ええだ0.0%
えゝだ0.0%
か0.0%
かい0.0%
かひ0.0%
しばし0.0%
す0.0%
たまた0.0%
へや0.0%
ハザマ0.0%
ヒマ0.0%
ポキュラ0.0%
関カ0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和尚(おしょう)さんのお部屋(へや)があんまり静(しず)かなので、小僧(こぞう)さんたちは、どうしたのかと思(おも)って、そっと障子(しょうじ)の透(す)き間(ま)から中をのぞいてみました。
文福茶がま (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
二人の僧はもう一度青田の間(あいだ)を歩き出した。が、虎髯(とらひげ)の生えた鬼上官だけはまだ何か不安そうに時々その童児をふり返っていた。……
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一間(けん)の余の空間を辷って巻き附くその全く目にも留らぬ廻転と移動とを以てして、些(いささか)の裂けも破けも、傷つきも飜(ひるがえ)りもしないことだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
(七)舜禹(しゆんう)の間(あひだ)(八)岳牧(がくぼく)咸(みな)薦(すす)む。乃(すなは)ち之(これ)を(九)位(くらゐ)に試(こころ)み、職(しよく)を典(つかさど)らしむること數(すう)十年(ねん)、(一〇)功用(こうよう)既(すで)に興(おこ)り、然(しか)る後(のち)政(まつりごと)を授(さづ)く。
それは、じぶんで考えるほど、長い時間ではなかったのだろうが、その間(かん)、じぶんの眼がなにを見ていたのか、まったく記憶がない。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
(家中(うちじゅう)無事か、)といったそうでございますよ。見ると、真暗(まっくら)な破風の間(あい)から、ぼやけた鼻が覗(のぞ)いていましょうではございませんか。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(たがひに爭ふ間(ひま)に、下の方より路通は再び出で來り、門口よりうかゞひゐる。お妙は一生懸命に父の手より刃物を奪ひとりて泣く。)
俳諧師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
というから粥河はこれを飲んでは大変と顔色(がんしょく)が変りまする。其の間(うち)海の方に月は追々昇って来ますると、庭の榎(えのき)に縛られて居る小兼が
夢中で二三間(げん)駈(か)け出すとね、ちゃらんと音がしたので、またハッと思いましたよ。お銭(あし)を落したのが先方(さき)へ聞えやしまいかと思って。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私が間(なか)にはいって嘗(な)めた苦労の十が一だって、あなたには察しができやしません。私はどれほど皆から責められたかしれないのですよ。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
この殿にまうでて見れば、あなかしこ小松叢生(むらお)ひ、辺(へ)にい寄る玉藻いろくづ、たまたまは棹さす小舟、海苔粗朶(のりそだ)の間(あひ)にかくろふ。
篁 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その間(あわい)、僅か十坪に足りない地面に、延び上るようにして生えて居る数本の樹木を見守った時、私は云いようのない窮屈さを感じた。
餌 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
剣術の試合とちがって、間(マ)がちがっている。勝手がわるい。ホラブンのモチ竿は間ということを考えていないように見える。
しかも、他のあらゆる陣形が整ってみると、もう待ちきれないような、堀部、武林、間(はざま)、勝田、矢頭、磯貝、杉野などの若手組は
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝鮮にある沖縄人から前日報ぜられたは、以前ハブ蛇多き山を焼くとかように自身を咬んだまま死んだハブばかり間(まま)見当った由。
間(あはひ)を隔(へだ)てゝ、一の火輪(ひのわ)かの點のまはりをめぐり、その早きこと、いと速に世界を卷く運行にさへまさると思はるゝ程なりき 二五—二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
入日(いりひ)の落るを見て北條が歌を詠じたと云う……えゝ何とか云った……オヽ……「敵は打つ心間(まゝ)なる鴻の台夕日詠(なが)めしかつ浦の里」と詠(よ)んだと申すて」
男嶽(ヲノカミ)と女嶽(メノカミ)との間になだれをなした大きな曲線(タワ)が、又次第に兩方へ聳(ソヽ)つて行つてゐる、此二つの峰の間(アヒダ)の廣い空際(ソラギハ)。薄れかゝつた茜の雲が、急に輝き出して、白銀(ハクギン)の炎をあげて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
それは今日にあって大きい幸福です、自分の性根をこの間(カン)に腐らせないでゆける道ですから。Sが人相が変り悲しゅうございます。
倹約を宗(むね)として一〇家の掟(おきて)をせしほどに、年を畳(つ)みて富み昌(さか)えけり。かつ一一軍(いくさ)を調練(たなら)す間(いとま)には、一二茶味(さみ)翫香(ぐわんかう)を娯(たのし)まず。
孫六はこれをはじめとし、差しつめ引きつめさんざんに射、鎧の袖(そで)、草摺りの間(すき)、胄(かぶと)の鉢下、胸板、脇腹、相手かまわず敵を射た。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それから『大清一統志』三五五、〈意太利亜(イタリア)の哥而西加(コルシカ)に三十三城あり、犬の能く戦うを産す、一犬一騎に当るべし、その国陣を布くに、毎騎一犬を間(まじ)う、反(かえ)って騎の犬に如(し)かざるものあり〉。
その南北に渉つてゐる長い光りの筋が、北の端で急に廣がつて見えるのは、凡河内(オホシカフチ)の邑のあたりであらう。其へ、山間(アヒ)を出たばかりの堅鹽(カタシホ)川—大和川—が落ちあつて居るのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
「僕(あ)は、降りなむ裝束(よそひ)せし間(ほど)に、子生(あ)れましつ。名は天邇岐志國邇岐志(あめにぎしくににぎし)天(あま)つ日高日子番(ひこひこほ)の邇邇藝(ににぎ)の命、この子を降すべし」
しかし、その間(パウゼ)は混沌たるものです。けれども、その中には様々な心理現象が十字に群がっていて、まるで入道雲のように、ムクムク意識面を浮動しているのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
大王と天子と、義は則(すなわ)ち君臣たり、親(しん)は則ち骨肉たるも、尚(なお)離れ間(へだ)たりたもう、三十万の異姓の士、など必ずしも終身困迫して殿下の為に死し申すべきや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
刳舟は三間(サージェン)以上もあり、七人がゆっくり坐れるほどの広さをもっていた。舳(へさき)にはナターシャとモローゾフ教授が坐り、艫(とも)には、博士が坐を占めた。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
糸子(いとこ)も間(あ)ひの襖(ふすま)の際(きは)にぴつたりと身(み)を寄(よ)せつあやしのことよと耳(みゝ)そばだつれば、松野(まつの)例(れい)に似(に)ぬ高調子(たかてうし)に然(さ)らば聞(き)かし參(まゐ)らせん御歸邸(ごきてい)のうへ御主君(ごしゆくん)、殊(こと)に緑君(みどりくん)に御傳(おつた)へ願(ねが)ひたし、糸子(いとこ)が契約(けいやく)の良人(をつと)とは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
(わらべも雪中にはわらくつをはくこと雪国のつねなり)さて雪をあつめて土塀(とへい)を作るやうによほどの囲(かこみ)をつくりなし、その間(あは)ひにも雪にて壁(かべ)めく所をつくり、こゝに入り口をひらきて隣(となり)の家(いへ)とし
間(あひた)の植込(うゑこみ)の緑(みどり)の中(なか)に石燈籠(いしどうろう)に影(かげ)が青(あを)い。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
一杯(ぺえ)/\と云ってグーッと引掛(ひっか)けたが、銭がねえんだが馴染の顔だからね、これ/\の災難(せえなん)に逢って布団の間(ええだ)へ財布(せえふ)を忘れて来て、取りに往(い)く事が出来ねえから明日(あした)の晩まで貸しておくれというと
「さうだな衣物(きもの)は焙(あぶ)る間(えゝだ)仕(し)やうねえなそんぢや褞袍(どてら)でも俺(お)ら家(ぢ)から持(も)つて來(く)つとえゝな、此(こ)の蒲團(ふとん)だけぢや暖(ぬくと)まれめえこら」彼(かれ)は少(すこ)し權威(けんゐ)を有(も)つた態度(たいど)でいつた。狹(せま)い小屋(こや)の焚火(たきび)は消(き)えて居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
急(きゅう)に、どこのすき間(か)からか、風(かぜ)が吹(ふ)き込(こ)んだものか、ろうそくの火(ひ)がちらちらとなびいた。かれは、はっとして、いま、消(き)えてはたいへんだと両手(りょうて)をあげて、ろうそくの火影(ほかげ)をかばいました。
幸福の鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある夜、清兵衛が徒歩で、城(しろ)の外に出ていったのを知った城兵(じょうへい)二、三人は、うまやにしのんで、朝月をころして食おうとした。そして、槍(やり)をひねってつき殺そうとした、間(かい)一髪(ぱつ)
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
聖經(せいきやう)蘂(しべ)にひもどく花の間(かひ)に
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
間(しばし)有りて婢(をんな)どもの口々に呼邀(よびむか)ふる声して、入来(いりき)し客の、障子越(ごし)なる隣室に案内されたる気勢(けはひ)に、貫一はその男女(なんによ)の二人連(づれ)なるを知れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
木立(こだち)わづかに間(す)きたる所に、土(つち)墩(たか)く積(つ)みたるが上に、石を三かさねに畳(たた)みなしたるが、二三荊蕀(うばら)薜蘿(かづら)にうづもれてうらがなしきを、これならん御墓(みはか)にやと心もかきくらまされて
間(たまた)ま荷葉(かよう)披麻(ひま)を作(な)すものあり、波浪を濯(あろ)うて以(もっ)て出(い)ず、交替去来、応接に暇(いとま)あらず、けだし譎詭(けっき)変幻中(へんげんちゅう)清秀(せいしゅう)深穏(しんおん)の態(たい)を帯(お)ぶ。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
夫人は襖をあけないで次の間(へや)から小さな声で「芳一、芳一」と呼んださうです。
父八雲を語る (新字新仮名) / 稲垣巌(著)
此愛護の身の上であると考へて「恨み言書きたしとて、ゆんでのこゆびくひきり、岩の間(ハザマ)に血を溜め」恨み言を書きとめる。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
墓拜む間(ヒマ)を籔蚊の命哉
寒山落木 巻一 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
それらの天国なるものは皆囈語(たわごと)にすぎない。神というはばかばかしい怪物にすぎない。もちろん私はかかることを新聞雑誌の上で言いはしないが、ただ親友の間でささやくだけです。杯盤(インテル)の間(ポキュラ)にです。
黒崎平町乗船、赤間間(関カ)ニ至ル、西の端町入江和作ヲ尋、但小田村ノ示ニヨル。城ノ腰綿屋弥兵衛ニ宿ス。(但シ官ノ差宿也。)
坂本竜馬手帳摘要 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)