“興”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょう38.6%
おこ36.1%
きよう12.0%
きやう2.5%
けう1.7%
た1.7%
こう1.2%
はず1.2%
お0.8%
おこり0.8%
コトアゲ0.8%
おき0.4%
けふ0.4%
たかぶ0.4%
な0.4%
オコ0.4%
キヨウ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯(こ)う云(い)うのは全く此方(こっち)が悪い。人の勉強するのを面白くないとは怪(け)しからぬ事だけれども、何分興(きょう)がないから窃(そっ)と両三人に相談して
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(七)舜禹(しゆんう)の間(あひだ)(八)岳牧(がくぼく)咸(みな)薦(すす)む。乃(すなは)ち之(これ)を(九)位(くらゐ)に試(こころ)み、職(しよく)を典(つかさど)らしむること數(すう)十年(ねん)、(一〇)功用(こうよう)既(すで)に興(おこ)り、然(しか)る後(のち)政(まつりごと)を授(さづ)く。
これより須原驛に至る間、わが興(きよう)はいかに揚り、わが吟懷はいかに振ひ、わが胸はいかにさま/″\なる空想を以て滿されたりけむ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
思へば風前(ふうぜん)の燈(ともしび)に似たる平家の運命かな。一門上下(しやうか)花(はな)に醉(ゑ)ひ、月に興(きやう)じ、明日(あす)にも覺(さ)めなんず榮華の夢に、萬代(よろづよ)かけて行末祝ふ、武運の程ぞ淺ましや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
そこにはロシヤのいはゆる「千八百八十年代(だい)の知識階級(インテリゲンチヤ)」である處(ところ)のラアネフスカヤを初(はじ)め、老若(ろうじやく)の男女達(たち)の十余(よ)人が集(あつ)まつて舞踏(ぶとう)に興(けう)じてゐる。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そこより入り幸(い)でまして、走水(はしりみづ)の海八を渡ります時に、その渡の神、浪を興(た)てて、御船を𢌞(もとほ)して、え進み渡りまさざりき。
今日の状態は独り袁(えん)〔世凱(せいがい)〕政府たるがためのみでなく、袁亡(ほろ)んで孫(そん)〔文(ぶん)〕が立とうが、黄(こう)〔興(こう)〕が立とうが、誰が立とうとも同一である。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
談(はなし)がトンと興(はず)まない。特に女中を捉(つかま)へてキヤツ/\騒ぎ立てる支那人の傍若無人(ばうじやくぶじん)さに、湯村は眉を顰(ひそ)めてたゞガブ/\酒を呷上(あふりあ)げて居る。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
機会(おり)を見つけて父と逢い、名のり合おうと意を決し、大勇猛心を振り興(お)こし、幸い手もとに残っている陰陽秘伝一巻を、朝昼夜に読み耽(ふ)けり、人の一念岩をも通す、十二の春に意味を訓(さと)り
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
容止(みかほ)墻(たかく)岸(さかしくて)、音辞(みことば)俊(すぐ)れ朗(あきら)かなり。天命開別(あめみことひらかすわけの)天皇(天智天皇)の為に愛(めぐ)まれたまふ。長(ひと)となるに及びて弁(わいわい)しくて才学(かど)有り、尤(もっと)も文筆(ふみつくること)を愛(この)む。詩賦(しふ)の興(おこり)、大津より始まれり……。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
紀の自堕輿而死の文面は「自ら堕(オチイ)り、興(コトアゲ)して死す」と見るべきで、輿は興の誤りと見た方がよさそうだ。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
しかるに横田家の者どもとかく異志を存する由相聞え、ついに筑前国(ちくぜんのくに)へ罷越(まかりこ)し候(そろ)。某へは三斎公御名忠興(ただおき)の興(おき)の字を賜(たま)わり、沖津を興津と相改め候(そろ)様(よう)御沙汰(ごさた)有之候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此折(このおり)何(なに)とも思(おも)はれず、切(せ)めて歸(かへ)りは鳥(とり)でも喰(た)べてと機嫌(きげん)を取(と)られるほど物(もの)がなしく、逃(に)げ出(だ)すやうにして一散(さん)に家路(いゑぢ)を急(いそ)げば、興(けふ)こと/\く盡(つ)きて與(よ)四郎(らう)は唯(たゞ)お美尾(みを)が身(み)の病氣(いたつき)に胸(むね)をいためぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
原稿に向つたが気が興(たかぶ)つて書けない、妹の泣声がシク/\聞える。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
次(つぎ)に硯友社(けんいうしや)の興(な)るに就(つ)いて、第二の動機(だうき)となつたのは、思案外史(しあんがいし)と予備門(よびもん)の同時(どうじ)の入学生(にふがくせい)で相識(あいし)つたのです、其頃(そのころ)は石橋雨香(いしばしうかう)と云(い)つて居(ゐ)ました
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「……林ニ遇(オ)ウテ起リ、山ニ遇(オ)ウテ富ミ、水ニ遇(オ)ウテ興(オコ)リ、江(コウ)ニ遇(オ)ウテ止(トド)マラム。……四遇(グウ)ノ変転ハ身ニ持テル宿星ノ業(ゴウ)ナリ。魯智深、まずは生きるままに生き、行くがままに行け」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此外、興(キヨウ)の体(タイ)に属するものゝ一部、及、音覚を主とする者は、此うちに入れねばならぬ。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)