“追”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
お74.8%
おっ10.9%
つ3.2%
おい2.7%
おつ2.4%
おひ2.1%
おは0.8%
おッ0.5%
おツ0.5%
ひき0.5%
おへ0.3%
せま0.3%
ぽ0.3%
やら0.3%
を0.3%
オ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鐘(かね)が鳴(な)ると、生徒(せいと)らは、先(さき)を争(あらそ)って廊下(ろうか)から外(そと)へとかけ出(だ)しました。そのとき、良(りょう)一は、先生(せんせい)が教員室(きょういんしつ)へいかれる後(あと)を追(お)ったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
尚その命令書には『追(おっ)テ後日(ごじつ)何等カノ命令アルマデハ本件ニ関シ総指揮官部へ報告ニ及バズ』と但書(ただしがき)を書くから、予め諒承(りょうしょう)ありたい
その後からお母様も追(つ)いて来た。子供は二人とも額の広い、どちらかと云へば凸助の方である。お父様の様に眼が奥まつて、可愛らしい子ではない。
お婆さんと見えたのは美留藻(みるも)が化けたので、今ドンドン流れて行く果物と、それを追(おい)かけて行く紅矢を眺めて気味悪くケラケラと笑いました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
このあひだ、どこの犬だか、お向の家のチヤボを追(おつ)かけたのよ。お隣のお庭の方へ行つたから、わたし棒を拾つて追つかけて行つたのよ。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「我が影(かげ)の我を追(おひ)けり冬(ふゆ)の月(つき)」と人之を疑(うたが)ふ時は柳(やなぎ)の掛(かゝ)り紙鳶(たこ)も幽靈(いうれい)かと思(おもひ)石地藏(いしぢざう)も追剥(おひはぎ)かと驚(おどろ)くが如(ごと)し然ば大橋文右衞門の女房お政は夫(をつと)の身の上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
述(のべ)用意(ようい)の雨具(あまぐ)甲掛(かふかけ)脚絆(きやはん)旅拵(たびごしら)へもそこ/\に暇乞(いとまごひ)して門(かど)へ立出菅笠(すげがさ)さへも阿彌陀(あみだ)に冠(かぶ)るは後(あと)より追(おは)るゝ無常(むじやう)の吹降(ふきぶり)桐油(とうゆ)の裾(すそ)へ提灯の灯(ひ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(ああ、われこそは心頑(かたくな)に、情(なさけ)なく邪慳無道であったずれ。耳うときものの人十倍、心のひがむを、疾(やまい)なりとて、神にも人にも許さるべしや。)と追(おッ)つけ、慚愧(ざんき)後悔をするのです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こりや耐(たま)らぬと、くるり體をブン廻して、また室の中を歩き廻つて見る。そして氣を押鎭(おしゝづ)めやうとするのであるが、何か後から追(おツ)立てゝ來るやうに思はれて、何うにも落着かぬ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
馬車追(ひき)の老爺は丁度厩の前で乾秣(やた)を刻むところであつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
審(つまび)らかに申立よと有りしかば長庵然らば言上(ごんじやう)仕つり候實(じつ)は私し事忠兵衞の妻(つま)富(とみ)と久しく密通(みつつう)致し居候處煩腦(ぼんなう)の犬(いぬ)追(おへ)ども去らず終(つひ)に先月の半頃(なかごろ)忠兵衞に見顯(みあら)はされ面目も無き次第故私しも覺悟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大統領は、例のねちねちした云い方で、金博士に追(せま)った。そのとき金博士は言下(げんか)に応えた。
「追(ぽ)われて来たんだべよ。——見れ、弱ってる!」
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
かれ大后この御歌を聞かして、いたく忿りまして、大浦に人を遣して、追ひ下して、歩(かち)より追(やら)ひたまひき。
生(うま)れてはじめての鯛(たひ)の子(こ)の旅(たび)! 從者(じうしや)もつれず唯(ただ)、獨(ひと)りはじめの七日(か)十日(か)は何(なに)かと物珍(ものめづ)らしくおもしろかつたが、段々(だん/″\)と日(ひ)を追(を)つて澤山(たくさん)のくるしいことや悲(かな)しいことが、到(いた)るところに待伏(まちぶせ)し
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
的(マト)言(イ)イアテルヨリハ、ワガ思念開陳(シネンカイチン)ノ体系(タイケイ)、筋(スジ)ミチ立(タ)チテ在(ア)リ、アラワナル矛盾(ムジュン)モナシ、一応(イチオウ)ノ首肯(シュコウ)ニ価(アタイ)スレバ、我事(ワガコト)オワレリ、白扇(ハクセン)サットヒライテ、スネノ蚊(カ)、追(オ)イ払(ハラ)ウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)