“訣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わけ64.4%
わか28.2%
ワカ2.7%
ワケ2.1%
けつ1.1%
わかれ1.1%
つ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それには単に時間の上から云つても、一週五日間、午前八時から午後三時まで機械の如く学校に出頭してゐる訣(わけ)に行くものではない。
入社の辞 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
巴里の北の停車場でおまえと訣(わか)れてから、もう六年目になる。人は久しい歳月という。だが、私には永いのだか短いのだか判(わか)らない。
巴里のむす子へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
御経(オンキヤウ)の文(モン)は手写しても、固(モト)より意趣は、よく訣(ワカ)らなかつた。だが、処々には、かつ/″\気持ちの汲みとれる所があつたのであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
好(エエ)、好(エエ)。遠慮はやめやめ。氏ノ上づきあひぢやもの。ほい又出た。おれはまだ、藤原の氏ノ上に任ぜられた訣(ワケ)ぢやあ、なかつたつけの。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かれは精神の奴隷となり、認識で乱作をおこない、まくべき種子をひいてつぶし、秘訣(けつ)を放棄し、才能に容疑をかけ、芸術を裏切った。
楽しい新家庭に訣(わかれ)をつげて、春日と渡邊が事務所へかえったのは、燈(あかり)がついてからであった。渡邊は漸く笑ましげに
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
ついに決断して青森行きの船出づるに投じ、突然(とつぜん)此地を後になしぬ。別(わかれ)を訣(つ)げなば妨(さまた)げ多からむを慮(おもんぱか)り、ただわずかに一書を友人に遺(のこ)せるのみ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)