“謡”のいろいろな読み方と例文
旧字:謠
読み方割合
うた62.0%
うたい32.1%
うたひ4.2%
うと0.8%
むく0.4%
ウタ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長く務めているので、長峰界隈(かいわい)では評判の人望家ということ、道楽は謡曲で、暇さえあれば社宅の黒板塀(くろいたべい)から謡(うた)いの声が漏れている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
少し厭(あ)き気味になると父上に謡(うたい)をうたえの話をせよのとねだっているうちに日が西に傾く。しかし今度は朝のような工合に行かぬ。
車 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
謡(うたひ)について多少の知識をもつてるのは私だけだつたが——父が謡をやつてたので——私が誘つたわけではなかつたらう。
能の見はじめ (新字旧仮名) / 中勘助(著)
「そちは、諸国を流浪したことがあるそうじゃが、山伏の謡(うと)うた盆唄は、何処の唄と、聞いたか」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、お杉とお紺の手をとつて、丘の上の子供達は謡(むく)つてくれました。椋鳥もうれしさうに
仲のわるい姉妹 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
後段は、客座に向つて唱へる詞で、恐らく謡(ウタ)に近いものであらう。舞人は、饗宴に必伴ふものである。主人の娘或は、家人が勤める役である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)