“時過”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じす71.4%
じすぎ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時(とき)は丁度(ちやうど)四時過(じす)ぎ。毎(いつ)もなら院長(ゐんちやう)は自分(じぶん)の室(へや)から室(へや)へと歩(ある)いてゐると、ダリユシカが、麥酒(ビール)は旦那樣(だんなさま)如何(いかゞ)ですか、と問(と)ふ刻限(こくげん)。戸外(こぐわい)は靜(しづか)に晴渡(はれわた)つた天氣(てんき)である。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
九歳(こゝのつ)十歳(とを)ばかりの其(そ)の小兒(こども)は、雪下駄(ゆきげた)、竹草履(たけざうり)、それは雪(ゆき)の凍(い)てた時(とき)、こんな晩(ばん)には、柄(がら)にもない高足駄(たかあしだ)さへ穿(は)いて居(ゐ)たのに、轉(ころ)びもしないで、然(しか)も遊(あそ)びに更(ふ)けた正月(しやうぐわつ)の夜(よ)の十二時過(じす)ぎなど
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
墓原(はかはら)へ出(で)たのは十二時過(じすぎ)、それから、あゝして、あゝして、と此處(こゝ)まで來(き)た間(あひだ)のことを心(こゝろ)に繰返(くりかへ)して、大分(だいぶん)の時間(じかん)が經(た)つたから。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二人(ふたり)は何時(いつ)もの通(とほ)り十時過(じすぎ)床(とこ)に入(い)つたが、夫(をつと)の眼(め)がまだ覺(さ)めてゐる頃(ころ)を見計(みはか)らつて、御米(およね)は宗助(そうすけ)の方(はう)を向(む)いて話(はな)しかけた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)