“驚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おどろ84.1%
おど7.8%
おどろか2.5%
おどろき2.2%
おどろい1.0%
をどろ0.5%
きょう0.5%
お0.2%
おとろ0.2%
おどろかん0.2%
おどろく0.2%
きやう0.2%
オドロ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おじいさんは、眼鏡(めがね)をかけて、はさみをチョキチョキと鳴(な)らしながら、くしをもって、若者(わかもの)の頭髪(かみ)にくし目(め)を入(い)れてみて驚(おどろ)きました。
てかてか頭の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
其(その)二尺(にしやく)程(ほど)下(した)の勾配(こうばい)の一番(いちばん)急(きふ)な所(ところ)に生(は)えてゐる枯草(かれくさ)が、妙(めう)に摺(す)り剥(む)けて、赤土(あかつち)の肌(はだ)を生々(なま/\)しく露出(ろしゆつ)した樣子(やうす)に、宗助(そうすけ)は一寸(ちよつと)驚(おど)ろかされた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
五年前(ぜん)に禁獄三年、罰金九百円に処せられて、世の耳目(じもく)を驚(おどろか)した人で、天保六年の生(うまれ)であるから、五十三歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「カムペン」答て曰、母なり。帝おおいに驚(おどろき)て曰く、ああ実に然(しか)り。この一語もって教育の法則となすに足れり、と。旨(むね)あるかな、言(げん)や。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
驚(おどろい)て、更に視線を転ずれば、太き松の根方に設けたる葭簀(よしず)の蔭に、しきりに此方(こなた)を見ては私語しつゝある五六の婦人を発見せり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
朝飯前(あさめしまへ)の仕事(しごと)にして天下(てんか)を驚(をどろ)かす事虎列刺(コレラ)よりも甚(はなは)だしく天下(てんか)に評判(ひやうばん)さる〻事蜘蛛(くも)男(をとこ)よりも隆(さか)んなるは唯其れ文学者あるのみ、文学者あるのみ。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
いま孔明の布(し)いた陣には八つの門がある。名づけて、休(きゅう)、生(せい)、傷(しょう)、杜、景(けい)、死(し)、驚(きょう)、開(かい)の八部とし、うち開と休と生の三門は吉。傷と杜と景と死と驚との五門は凶としてある。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人々驚(お)ぢ隠るるを、法師嘲(あざ)みわらひて、老いたるも童(わらは)も必ずそこにおはせ、此の虵(をろち)只今捉(と)りて見せ奉らんとてすすみゆく。閨房の戸あくるを遅しと、かの蛇(をろち)頭(かしら)をさし出して法師にむかふ。
皆(みん)なが呼(よ)び戻(もど)すだらうと思(おも)つて、愛(あい)ちやんが後(あと)を振(ふ)り返(かへ)つて見(み)ると、驚(おとろ)くまいことか、皆(みん)なで急須(きふす)の中(なか)へ福鼠(ふくねずみ)を押(お)し込(こ)まうとして居(ゐ)ました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
愛国(あいこくの)丹心(たんしん)万死(ばんし)軽(かろし) 剣華(けんか)弾雨(だんう)亦(また)何(なんぞ)驚(おどろかん)
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
又後(うしろ)ふり向きし其(その)あわれさ、八幡(はちまん)命かけて堪忍ならずと珠運七と呼留(よびと)め、百両物の見事に投出して、亭主お辰の驚(おどろく)にも関(かま)わず、手続(てつづき)油断なく此(この)悪人と善女(ぜんにょ)の縁を切りてめでたし/\
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
園(その)も、一驚(きやう)を吃(きつ)して時計(とけい)を見(み)た。針(はり)は相違(さうゐ)なく十一時(じ)の其処(そこ)をさして、汽車(きしや)の馳(は)せつゝあるまゝにセコンドを刻(きざ)むで居(ゐ)る。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
コレラ一万(イチマン)ノ正直(ショウジキ)、シカモ、バカ、疑(ウタガ)ウコトサエ知(シ)ラヌ弱(ヨワ)ク優(ヤサ)シキ者(モノ)、キミヲ畏敬(イケイ)シ、キミノ五百枚(ゴヒャクマイ)ノ精進(ショウジン)ニ魂(タマシイ)消(キ)ユルガ如(ゴト)ク驚(オドロ)キ、ハネ起(オ)キテ、兵古帯(ヘコオビ)ズルズル引(ヒ)キズリナガラ書店(ショテン)ヘ駈(カ)ケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)