“そん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソン
語句割合
損30.8%
其様21.6%
存14.9%
其樣8.7%
村5.3%
左様4.3%
孫3.8%
尊1.9%
巽1.0%
夫1.0%
然1.0%
然様1.0%
那1.0%
那様1.0%
其0.5%
其處0.5%
斯様0.5%
然樣0.5%
遜0.5%
飱0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の人も色々遣(や)り損(そこ)なって損(そん)をいたして居りますが、漸々(よう/\)金策を致しまして三千円持って仕入れに参りまして、春見屋へ来まして。
主「親分、なんで其様(そん)な足腰の立たないものをお縛りなさるのです、私(わたくし)ア名主様へ引かれるような罪を犯した覚えはございません」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
寶鼎(はうてい)金虎(きんこ)を存(そん)し、芝田(しでん)白鴉(はくあ)を養(やしな)ふ。一瓢(いつぺう)に造化(ざうくわ)を藏(ざう)し、三尺(さんじやく)妖邪(えうじや)を斬(き)り、逡巡(しゆんじゆん)の酒(さけ)を造(つく)ることを解(かい)し、また能(よ)く頃刻(けいこく)の花(はな)を開(ひら)かしむ。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此樣(こん)な時に、もし家(うち)から誰か迎(むかひ)に來て呉れたら、自分は何樣(どん)なに悦(うれ)しかツたか知れぬ。併し其樣(そん)な事を幾ら考へてゐたツて無駄だ。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
五百石(ひやくこく)でも別當(べつたう)はこの土地(とち)の領主(りやうしゆ)で、御前(ごぜん)と呼(よ)ばれてゐた。其(そ)の下(した)に代官(だいくわん)があつて、領所(りやうしよ)三ヶ村(そん)の政治(せいぢ)を執(と)つてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
此方(こちら)は左様(そん)な事は知りませんから、明日(あした)は来るに違いないと待(まち)に待って居りました、橋本幸三郎、岡村由兵衞の二人は
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日の状態は独り袁(えん)〔世凱(せいがい)〕政府たるがためのみでなく、袁亡(ほろ)んで孫(そん)〔文(ぶん)〕が立とうが、黄(こう)〔興(こう)〕が立とうが、誰が立とうとも同一である。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
地蔵は尊(そん)だから、何して鼠にかじられべ。鼠こそ地蔵よ。鼠こそ地蔵なら、何して猫にくわれべ。猫こそ地蔵よ。猫こそ地蔵なら何して狼に負けべ。狼こそ地蔵よ。……
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
と、いうのは三筋の脉(みゃく)、天地人の三脉に添って、巽(そん)の位置から乾(けん)の位置まで斜めにタコが出来ている。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
段右衞門に向ひ是々(これ/\)重四郎ではない段右衞門殿夫(そん)な譯の分(わか)らぬ強情(がうじやう)は止(よし)にしろ今奉行(ぶぎやう)樣の仰(おつ)しやる通りだ幾等(いくら)其方(そなた)が隱(かく)して白状爲(せ)ねばとて命(いのち)の繋(つな)がる事は金輪(こんりん)ざい有(あり)ア爲(し)ねへ夫(それ)迚も三五郎と申合したかは知ねヱが今と成(なつ)ては未練(みれん)な男だ誠(まこと)に苦(くる)しみ惜(をし)みの人間(にんげん)だなア掃部や藤兵衞茂助の二人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
成(なる)ほど、脈(みやく)の方(はう)が多(おほ)うございますな、脈(みやく)の割(わり)にすると熱(ねつ)が陰(いん)にこもつて居(を)りますな。「モウ/\私(わたし)は迚(とて)も助かるまいと思ひます。「然(そん)な事を仰(おつ)しやつちやアいけませんよ、どうか確(しつ)かりなさい。 ...
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
太閤が然様(そん)なことをする人とは思えないばかりで無い、然様なことをする必要が何処にあるであろう。氏郷が生きて居れば、豊臣家は却(かえ)って彼様(あんな)にはならなかったろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
那(そん)な大木(たいぼく)のあるのは蓋(けだ)し深山(しんざん)であらう、幽谷(いうこく)でなければならぬ。殊(こと)にこれは飛騨山(ひだやま)から𢌞(まは)して來(き)たのであることを聞(き)いて居(ゐ)た。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
野(の)も山(やま)も、此(こ)の果(はて)しなき雨夜(あめよ)の中(なか)へ、ふと窓(まど)を開(あ)けて、此(こ)の銀(ぎん)の鍋(なべ)を翳(かざ)したら、きらりと半輪(はんりん)の月(つき)と成(な)つて二三尺(じやく)照(て)らすであらう。……実際(じつさい)、ふと那様(そん)な気(き)がしたのであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
被(かぶ)りし者ならば其(そん)な非道は云れぬ筈(はず)貴妹の樣な恩知ずの人には此上頼みもすまじ此末共に親類とは思はぬなりと腹立(たち)紛(まぎ)れ思ふが儘(まゝ)に云散(ちら)し挨拶(あいさつ)もなく立歸るをお粂は顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
成程此の事じや、其様に阿父を憎むことは出來ないて!………俺だつて親になるかも知れんのだからな。だが人間と云ふ奴(やつ)は、親になると、何うして其處(そん)な勝手な根性(こんじやう)になるんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
が、時々斯様(そん)なことを思って一つそうして貰って見ようかなどと寝床の中で考えては、ハッと私は何という馬鹿だろうと思って独りでに可笑くなって笑ったこともあったよ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
段右衞門聲高に噪(やかま)しい女め如何樣(どんな)にべら/\喋舌(しやべる)とも然樣(そん)なことは夢にも覺えは無(ねえ)汝(おの)れはまア恐(おそろ)しい阿魔(あま)だ女に似合(にあは)ぬ誣言事(こしらひごと)扨は三五郎の敵(かたき)と思ひ違へての惡口(あくこう)成(なら)ん七人の子を成(なす)とも女に心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
印南、名は遜(そん)、字(あざな)は退翁、通称は唯助、一号は木王園(もくわうゑん)である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
昌黎(しやうれい)信(まこと)とせず、審(つまびらか)に其(そ)の仔細(しさい)を詰(なじ)れば、韓湘(かんしやう)高(たか)らかに歌(うた)つて曰(いは)く、青山雲水(せいざんうんすゐ)の窟(くつ)、此(こ)の地(ち)是(こ)れ我(わ)が家(いへ)。子夜(しや)瓊液(けいえき)を飱(そん)し、寅晨(いんしん)降霞(かうか)を咀(くら)ふ。琴(こと)は碧玉(へきぎよく)の調(てう)を彈(たん)じ、爐(ろ)には白珠(はくしゆ)の砂(すな)を煉(ね)る。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)