“分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わ23.3%
わか23.0%
ぶん20.6%
ぶ18.9%
ぷん5.2%
わけ2.9%
ふん2.6%
わかつ0.6%
わかち0.5%
わかれ0.3%
ぶんの0.2%
わから0.2%
ぶり0.2%
わかり0.2%
わかっ0.1%
うつ0.1%
かわ0.1%
きだ0.1%
きは0.1%
と0.1%
はらい0.1%
わげ0.1%
ブ0.1%
事0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜(よる)もうっかり流(なが)しの下(した)や、台所(だいどころ)の隅(すみ)に食(た)べ物(もの)をあさりに出ると、暗(くら)やみに目が光(ひか)っていて、どんな目にあうか分(わ)からなくなりました。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
馬鹿野郎(ばかやらう)、何(なに)をして居(ゐ)る。まるで文句(もんく)が分(わか)らないから、巖谷(いはや)が俥(くるま)で駈(か)けつけて、もう内(うち)へ來(き)てゐるんだ。うつそりめ、何(なに)をして居(ゐ)る。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
その光(ひかり)は、なかば土(つち)にうずもれているためか、それほどの強(つよ)い輝(かがや)きではなかったけれど、彼(かれ)の注意(ちゅうい)をひくに十分(ぶん)だったのであります。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
深谷の姿はドアがほとんど八分(ぶ)目どころまで開いたのに見えなかった。まるでドアが独りでに開いたようだった。安岡はゾッとした。
死屍を食う男 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
しかるに、不思議(ふしぎ)なことには、村(むら)に二つ時計(とけい)がありましたが、どうしたことか、二つの時計(とけい)は約(やく)三十分(ぷん)ばかり時間(じかん)が違(ちが)っていました。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
處(ところ)が此(この)アルゼリヤ國(こく)の中(うち)でブリダアといふ市府(まち)の人(ひと)は分(わけ)ても怠惰(なまけ)ることが好(す)き、道樂(だうらく)をして日(ひ)を送(おく)ることが好きといふ次第である。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
これと云う句切りもなく自然(じねん)に細(ほそ)りて、いつの間にか消えるべき現象には、われもまた秒(びょう)を縮め、分(ふん)を割(さ)いて、心細さの細さが細る。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然るに宋代には別に扁鵲(へんじやく)中蔵経と云ふものがあつて、後人がこれを上(かみ)に云ふ所の中蔵経に併せ、分(わかつ)て八巻となした。呉勉学(ごべんがく)の刻する所の中蔵経が即是である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
竊(ひそか)に田地(でんぢ)を分(わかち)て質入(しちいれ)なしその金にて仮(かり)に家を作り、親も皈(かへ)りて住(すみ)けり。
銃をも、引上げて身に立てかけてよこしたのを、弱々(よわよわ)と取つて提(ひっさ)げて、胸を抱いて見返ると、縞(しま)の膝を此方(こなた)にずらして、紅(くれない)の衣(きぬ)の裏、ほのかに男を見送つて、分(わかれ)を惜(おし)むやうであつた。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
額に八千代の唇が触つたやうな気持がして楯彦氏は吃驚(びつくり)して目を覚ました。鏡を見ると、白い布片(きれ)に捲(くる)まつた毬栗(いがぐり)な自分の額が三分(ぶんの)一ばかり剃り落されてゐる。
懸て燒立(やきたて)其中にて切腹し果たれば死骸は更に分(わから)ずとなん惡徒とは云へ天晴(あつぱれ)の器量人と稱すべし斯て越前守には御目附野山(のやま)市(いち)十郎松田勘解由(まつだかげゆ)等立合にて一同呼出し先天一坊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ほしそうに見えるかい。まあよそう。そのかわり来る前の日と、帰った日は、二日分(ぶり)のむのだからね。ははははは」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「月夜で門(かど)へ寄合ったという条、大きな野郎が五人三人、こうやって来たんだから、よくよくの事だと思いなさい、ね、ささ、これが一番分(わかり)が早い、分りましたか。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誠に冥土(めいど)の人に遭(あっ)たような気がして、ソレカラいろ/\な話を聞(きい)て、清水と一緒になったと云うことも分れば何も箇(か)も分(わかっ)て仕舞(しまっ)た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
分(うつ)し願は輕羅(うすもの)と成て君が細腰(こし)にまつはりたしなどと凝塊(こりかたま)り養父五兵衞が病氣にて見世へ出(いで)ぬを幸ひに若い者等を欺(だま)しては日毎(ひごと)夜毎に通ひ詰(つめ)邂逅(たまさか)宅(うち)に寢(ねる)夜(よ)には外を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
当然(あたりまえ)のことで分(かわ)り切(きっ)て居るから、その返済する金が出来る位ならば、出来る時節まで待(まっ)て居て借金はしないと、斯(こ)う覚悟を極(き)めて、ソコで二朱や一分は扨(さて)置き、百文(ひゃくもん)の銭でも人に借りたことはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
弟(いろと)水齒別(みづはわけ)一の命、多治比(たぢひ)の柴垣(しばかき)の宮二にましまして、天の下治らしめしき。天皇、御身(みみ)の長(たけ)九尺二寸半(ここのさかまりふたきいつきだ)。御齒の長さ一寸(き)、廣さ二分(きだ)。上下等しく齊(ととの)ひて、既に珠を貫(ぬ)けるが如く三なりき。
汝の分(きは)貴(たか)ければわが良心は我の直く立つを責めたり。 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「一番、最初に読んだ分(と)は何じゃったろうかいね」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「直鎗(ちょくそう)とちがって、カギ鎗の特長というのは、三手(みて)が引ッ掛け、上下左右、四手(よて)が撥(はら)い、さらに突(つき)! また分(はらい)! あわせて九ツの変(へん)という」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金眸は朝より洞(ほら)に籠(こも)りて、独(ひと)り蹲(うずく)まりゐる処へ、兼(かね)てより称心(きにいり)の、聴水(ちょうすい)といふ古狐(ふるぎつね)、岨(そば)伝ひに雪踏み分(わげ)て、漸(ようや)く洞の入口まで来たり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
鼻下の髯、二分(ブ)程のびて
詩 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
というとサラット居士(こじ)は「必要はあったところで到底成就しない事に従うのは詰らんじゃないか。行けばまあ殺されるだけの分(事)だ」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)