“其方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そち23.1%
そなた20.3%
そっち14.9%
そのほう14.6%
そつち9.6%
そちら7.6%
そのはう4.8%
そのかた1.4%
オモト0.8%
おもと0.6%
そご0.6%
それ0.6%
そな0.3%
そのまさ0.3%
むかふ0.3%
ソノホウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然(しか)る処母が私の眉間の疵を見まして、日頃其方(そち)の身体は母の身体同様に思えと、二の腕に母という字を入墨(いれずみ)して、あれ程戒めたのに
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
中指を切られた者が既に幾人(いくたり)有ったか知れん、誠に何とも、ハヤ面目次第もない、權六其方(そなた)が無ければ末世末代東山の家名は素(もと)より
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
注意が自然と其方(そっち)に向かうのを引戻し引戻しするための努力の方が、努めて聞こうとする場合の努力よりもさらに大きいかもしれない。
ラジオ雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「其方(そのほう)へ、石狩国石狩郡ノウチ、トウベツノ地一帯ノ貸付被仰付候事(おおせつけられそうろうこと)」と二行に書き、「明治四年六月、開拓使」と署名されていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
『其邊(そのへん)には』と云(い)ひながら猫(ねこ)は、其右(そのみぎ)の前足(まへあし)を振(ふ)つて弧(こ)を描(えが)き、『帽子屋(ぼうしや)が住(す)んで居(ゐ)る、それから其方(そつち)の方(はう)には』と他(ほか)の前足(まへあし)を振(ふ)つて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
お前たちは其方(そちら)へ往(い)きなさい、金造(きんぞう)、裏手の方を宜く掃除して置け、喜八(きはち)、此方(こちら)へ参らんようにして、最う大概蔵へ仕舞ったか、千代や
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先年(せんねん)自分(じぶん)に下されしなり大切の品なれども其方(そのはう)の願(ねがひ)も點止(もだ)し難ければ遣(つか)はすなりと御墨付(おんすみつき)を添て件(くだん)の短刀をぞ賜(たま)はりける其お墨付(すみつき)には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
若子さんは可怖い物見たさと云った様な風をなすって、口も利かないで、其方(そのかた)を見て居らしッたのでした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
其方(オモト)は、この姫樣こそ、藤原の氏神にお仕へ遊ばす、清らかな常處女(トコヲトメ)と申すのだ、と言ふことを知らぬのかえ。神の咎めを憚るがえゝ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
其方(おもと)は、この姫様こそ、藤原の氏神にお仕え遊ばす、清らかな常処女(とこおとめ)と申すのだ、と言うことを知らぬのかえ。神の咎(とが)めを憚(はばか)るがええ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
隨つて、其昔「お前(めえ)」とか「其方(そご)」とか呼び慣してゐた村の人達も、期せずして皆「お前樣(めえさま)」と呼んだ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
実はたった一人の妹(いもと)で、私(わたくし)が力に思っていました其の者が、随分丈夫な質(たち)でございましたが、加減が悪くって、其方(それ)へ泊りがけに参って居りまして、看病を致してやったり
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
殺す心の其方(そな)さんも情(なさ)け無(ない)ぞや恨めしやと勃然(むつく)と立てば三次は驚きヤア/\姉御(あねご)此私(このわし)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
君(きみ)、兵(へい)を引(ひ)いて疾(と)く大梁(たいりやう)に走(おもむ)き・(三九)其街路(そのがいろ)に據(よ)り・其方(そのまさ)に虚(きよ)なるを衝(つ)くに若(し)かず。彼(かれ)必(かなら)ず趙(てう)を釋(す)てて自(みづか)ら救(すく)はん。是(こ)れ我(われ)一擧(きよ)して趙(てう)の圍(かこ)みを解(と)きて、(四〇)弊(へい)を魏(ぎ)に收(をさ)むる也(なり)
「や——旦那(だんな)、——旦那(だんな)でがせう。其方(むかふ)を見(み)ながら。招(まね)かつしやるは。」
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)