“揉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
も93.8%
もみ2.3%
もま1.0%
もん0.6%
もむ0.4%
むし0.4%
た0.3%
もめ0.3%
な0.1%
ねじ0.1%
ひね0.1%
む0.1%
よ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……さ、お横に、とこれから腰を揉(も)むのだが、横にもすれば、俯向(うつむけ)にもする、一つくるりと返して、ふわりと柔くまた横にもしよう。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
程なく夫人のお癪(しゃく)から揉(もみ)やわらげて、殿さまの御肝癖も療治し、果は自分の胸の痞(つかえ)も押さげたという、なかなか小腕のきく男で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
せしが縁と成て其後毎夜(まいよ)呼込では揉(もま)せけるに最(いと)上手なれば政太夫も至極(しごく)に歡び療治をさせける處城富は稽古(けいこ)を聞感に妙(たへ)て居る樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
サア気を揉(もん)で私に武者振付(むしゃぶりつ)くように腹を立てたが、私も後(あと)になって余り洒落(しゃれ)に念が入過(いりす)ぎたと思て心配した。随分間違(まちがい)の生じ易(やす)い話だから。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
揉(もむ)折柄(をりから)に近邊の人々も驚きて何故傳吉殿は召捕(めしとら)れしと種々評議(ひやうぎ)に及(および)頓(やがて)て女房おせんを連(つれ)組頭百姓代共打揃(うちそろ)ひ高田の役所へ罷り出御慈悲(じひ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「困ったよ、」と、U氏は両手で頭を抱(かか)えて首を掉り掉り苦しそうに髪の毛を掻き揉(むし)った。「君はYから何も聞かなかったかい?」
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「しかし」と、それでも子路はなお逆襲(ぎゃくしゅう)する気力を失わない。南山の竹は揉(た)めずして自ら直く、斬(き)ってこれを用うれば犀革(さいかく)の厚きをも通すと聞いている。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
洗ふ波の音は狼みの遠吼(とほぼえ)と倶(とも)に物凄(ものすご)くお里は頻(しき)りに氣を揉(もめ)ども九郎兵衞は前後も知らず高鼾(たかいびき)折から川の向よりザブ/\と水を分(わけ)此方(こなた)へ來る者ある故お里は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然るにも拘わらず、まがい物ならぬ本物の印伝皮で揉(な)めしこしらえた贅沢きわまる煙草入がころがっていましたものでしたから、いかで退屈男の逃すべき!
生れ落ちてから畳の上に両足を折曲(おりま)げて育った揉(ねじ)れた身体(からだ)にも、当節の流行とあれば、直立した国の人たちの着る洋服も臆面(おくめん)なく採用しよう。用があれば停電しがちの電車にも乗ろう。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
小間使いに肩揉(ひね)らして
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ひき揉(む)しる鳩の毛の白いほめき?
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
人間様の恋路の笑止(をか)しいのは鍋小路どので初めて承知して毎日顔を見る度に俺は腹筋(はらすぢ)が揉(よ)れた哩(わい)。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)