“恁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
か48.4%
こ15.9%
かく8.8%
かう6.6%
かか6.6%
かゝ6.0%
よ2.2%
こう1.6%
こん1.6%
もた1.6%
どう0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恁(か)うして買(か)つて參(まゐ)ります品物(しなもの)が氣(き)に入(い)らないと、甚(ひど)いんですぜ、そりや、踏(ふ)んだり、蹴(け)つたり、ポカ/\でさ。我又不善擇人參可否(われまたにんじんのかひをえらぶことをよくせず)。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
九月は農家の祭月(まつりづき)、大事な交際季節(シーズン)である。風の心配も兎やら恁(こ)うやら通り越して、先収穫(しゅうかく)の見込がつくと、何処(どこ)の村でも祭をやる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
恁(かく)て天(てん)に雪催(ゆきもよひ)が調(とゝの)ふと、矢玉(やだま)の音(おと)たゆる時(とき)なく、丑(うし)、寅(とら)、辰(たつ)、巳(み)、刻々(こく/\)に修羅礫(しゆらつぶて)を打(うち)かけて、霰々(あられ/\)、又(また)玉霰(たまあられ)。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
山田(やまだ)は元来(ぐわんらい)閉戸主義(へいこしゆぎ)であつたから、其(そ)の躯(からだ)が恁(かう)云(い)ふ雑務(ざつむ)に鞅掌(わうしやう)するのを許(ゆる)さぬので、自(おのづ)から遠(とほざ)かるやうに成(な)つたのであります
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
然(しか)も猶(なお)これは真直(まっすぐ)に真四角に切(きっ)たもので、およそ恁(かか)る角(かく)の材木を得ようというには、杣(そま)が八人五日あまりも懸らねばならぬと聞く。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
然(しか)も猶(なほ)これは眞直(まつすぐ)に眞四角(ましかく)に切(きつ)たもので、およそ恁(かゝ)る角(かく)の材木(ざいもく)を得(え)ようといふには、杣(そま)が八人(にん)五日(いつか)あまりも懸(かゝ)らねばならぬと聞(き)く。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ちょいと、風邪を引くよ、と先刻(さっき)から、隣座敷の机に恁(よ)っかかって絵を描(か)きながら、低声(こごえ)で気をつけたその大揺れの船が、この時、最早や見事な難船。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
高(たか)が少尉の月給で女房を食わして行けようがねえ。とまあ恁(こう)云う返答だ。うん、然うだったか。それなら何も心配することはねい。
躯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
恁(こん)な変様(かはりやう)をする位なら、寧ろ依然(やはり)『眠れる都会』であつて呉れた方が、自分並びに『美しい追憶の都』のために祝すべきであるのだ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『家の方のす。ああ、可怖(おつかな)がつた。』と、お定の膝に投げる樣に身を恁(もた)せて、片手を肩にかけた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
犬は、七日程前に、恁(どう)した機會かで此曠野の追分へ來た。そして、何方の路から來たのか忘れて了つた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)