“杼”の読み方と例文
読み方割合
ひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
與吉(よきち)は獨(ひと)り死(し)んだお品(しな)の側(そば)に熟睡(じゆくすゐ)して居(ゐ)た。卯平(うへい)は取(と)り取(あへ)ずお品(しな)の手(て)を胸(むね)で合(あは)せてやつた。さうして機(はた)の道具(だうぐ)の一(ひと)つである杼(ひ)を蒲團(ふとん)へ乘(の)せた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼は流れの中に既に我を喉まで引入れ、今己が後(うしろ)より我を曳きつゝ、杼(ひ)のごとく輕く水の上を歩めるなりき 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
きさらぎや多摩の山方(やまかた)、まだ寒き障子(あかりど)の内、人影の、手に織る機の、ていほろよ筬(をさ)うつらしき。立ちどまり、うつらに聴けばからりこよ、杼(ひ)の鳴るらしき。
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)