“欲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほ43.9%
ほし19.4%
ほっ10.5%
よく10.2%
ほつ8.0%
おも3.5%
ねが0.6%
ほしき0.6%
ほつす0.6%
ほり0.6%
ホ0.6%
す0.3%
パツシヨン0.3%
ホツ0.3%
ホリ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「字(じ)に顯(あら)はすと、些(ち)と畫(くわく)が多(おほ)い、翡翠(ひすゐ)とかいてね、お前(まへ)たち……たちぢやあ他樣(ほかさま)へ失禮(しつれい)だ……お前(まへ)なぞが欲(ほ)しがる珠(たま)とおんなじだ。」
鳥影 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
自分はどうせ捨てる身だけれども、一人で捨てるより道伴(みちづれ)があって欲(ほし)い。一人で零落(おちぶ)れるのは二人で零落れるのよりも淋しいもんだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これ実に祭司長が述べんと欲するものの中の糟粕(そうはく)である。これをしも、祭司次長が諸君に告げんと欲(ほっ)して、敢(あえ)て咎(とが)めらるべきでない。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
〔譯〕民の義(ぎ)に因つて以て之を激(げき)し、民の欲(よく)に因つて以て之を趨(はし)らさば、則ち民其の生を忘(わす)れて其の死を致(いた)さん。是れ以て一戰(せん)す可し。
これが又(また)大(だい)のおめかしと來(き)て、當世風(たうせいふう)の廂髮(ひさしがみ)、白粉(おしろい)をべた/\塗(ぬ)る。見(み)るもの、莫不辟易(へきえきせざるなし)。豈(あに)それ辟易(へきえき)せざらんと欲(ほつ)するも得(え)んや。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
前にも言へりし如く我が彼女を愛するは其骨にあらず、其皮にあらず、其魂(たましひ)にてあれば、我は其魂をこの囚牢の中(うち)に得なむと欲(おも)ふのみ。
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
欲(ねが)ひの刑を選ぶべし!⦆かく宣まへばやや暫し、イワンは刑を打ち案じ、思案にくれてゐたりしが、やがて答へて申すやう、⦅実(げ)にやこれなる悪人は、いと大いなる害毒をわれに与へし痴者(しれもの)なり。
敢(あへて)物(もの)の欲(ほしき)にもあらず正月あそびの一ツなり、これ一人のみにあらず、児輩(こども)おの/\する事なり。これに与(あた)ふるものは切餅あるひは銭も与(あた)ふ。
盖(けだし)漢土(かんど)の熊(くま)は酉陽雑俎(いうやうざつそ)の説(せつ)のごとくにや。凡(およそ)猟師(れふし)山に入りて第一(だいいち)に欲(ほつす)る処(ところ)の物は熊なり。一熊(いちゆう)を得(う)ればその皮とその胆(きも)と大小にもしたがへども、大(おほ)かたは金五両以上にいたるゆゑに猟師(れふし)の欲(ほつす)るなり。
乙酉(きのととり)、天皇皇后及び草壁皇子尊(くさかべのみこのみこと)、大津皇子(おほつのみこ)、高市皇子(たけちのみこ)、河島皇子(かはしまのみこ)、忍壁皇子(おさかべのみこ)、芝基皇子(しきのみこ)に詔(みことのり)して曰(のたまは)く、朕(あ)れ今日汝(なんぢ)等と倶(とも)に庭(おほば)に盟(ちか)ひて、千歳の後に事無からむと欲(ほり)す。奈之何(いかに)。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
つぎねふや 山城川を 宮のぼり 我が溯れば、あをによし 奈良を過ぎ、をだて 倭邑(ヤマト)を過ぎ、我が見が欲(ホ)し国は、葛城(カツラギ) 高宮 我家(ワギヘ)のあたり(いはの媛——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
三に曰く、詔(みことのり)を承はりては必ず謹め、君(きみ)をば則ち天(あめ)とす。臣(やつこら)をば則ち地(つち)とす。天覆(おほ)ひ地載せて、四時(よつのとき)順(めぐ)り行き、万気(よろづのしるし)通ふことを得。地、天を覆はむと欲(す)るときは、則ち壊(やぶ)るることを致さむのみ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
曰く、欲(パツシヨン)なる魔物が、人生の中に存すればなり。凡ての罪、凡ての悪、凡ての過失は欲あるが故にこそあるなれ。
しかし、概(がい)しては両軍共に「諸将、コレヲ欲(ホツ)セズ」だった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此地(コノクニ)へ度らまく欲(ホリ)つれども、度らん由無かりし故に、海の和邇(ワニ)を欺きて言いけらく、吾と汝と族(トモガラ)の多き少きを競べてん。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)