“而”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しか60.7%
そ10.1%
しこう7.0%
し6.3%
さう3.1%
しかう2.2%
そう1.7%
て1.7%
しこ1.4%
シカ1.2%
そし0.9%
しかして0.7%
す0.5%
しかし0.5%
さ0.3%
して0.2%
すなわ0.2%
こ0.2%
しかる0.2%
そうし0.2%
なんじ0.2%
なんぢ0.2%
に0.2%
シテ0.2%
テ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併(しか)し、其は我々の想像の領分の事で、而(しか)も、歴史に見えるより新しい時代にも、尚(なほ)村々・国々の主権者と認められた巫女が多かつた。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
猪子(いぬしゝ)して(ママ)は大(おほき)なものよ、大方(おほかた)猪(いぬしゝ)ン中(なか)の王様(わうさま)が彼様(あんな)三角形(さんかくなり)の冠(かんむり)を被(き)て、市(まち)へ出(で)て来(き)て、而(そ)して、私(わたし)の母様(おつかさん)の橋(はし)の上(うへ)を通(とほ)るのであらう。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
而(しこう)してその破裂の勢は、これを蔵むるのいよいよ堅固にして、時日のいよいよ久しきその割合にしたがいて、いよいよ劇烈なるべし。
経世の学、また講究すべし (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
但(ただ)し、むこうからの打合せの手紙は単に要領だけのことを書いて寄越して而(し)かもこちらの許すまでは女名前の匿名で送って欲しいと
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
教会へは及ばずながら多少の金を取られて居(を)る、而(さう)して家庭(かない)へ禍殃(わざはひ)の種子(たね)を播(ま)かれでも仕(し)ようものなら、我慢が出来るか如何(どう)だらう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
司馬穰苴(しばじやうしよ)は田完(でんくわん)の(一)苗裔(べうえい)也(なり)。齊(せい)の景公(けいこう)の時(とき)、晉(しん)は(二)阿(あ)・甄(けん)を伐(う)ち、而(しかう)して燕(えん)は(三)河上(かじやう)を侵(をか)し、齊(せい)の師(し)敗績(はいせき)せり。景公(けいこう)之(これ)を患(うれ)ふ。
私は嬉しかった。早速此持重説(じちょうせつ)を我物にして了って、之を以て実行に逸(はや)る友人等を非難し、而(そう)して窃(ひそか)に自ら弁護する料にしていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
実に正義之人者(は)国之元気に御座候間、一人に而(て)も戮(りく)せられ候へば、自ら元気を戕(そこなひ)候。自ら元気を戕候へ者(ば)、性命も随而(したがつて)滅絶仕候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
而(しこ)うして更にその午後、とみ嬢は生垣を毟るよりも活溌に洗濯をしながら、「お世話をしてあげる者がなくっては、なくっては」
風流化物屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
諸葛氏ノ兄瑾(キン)、弟誕(タン)、並ビテ令名アリ。各〻一国ニ在ルガ故、人以テ曰(イ)ウ、蜀ハ龍ヲ得タリ、呉ハ虎ヲ得タリ、而(シカ)シテ、魏ハソノ狗(イヌ)ヲ得タリト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
而(そし)て又「緑林黒白」によれば、彼九郎右衛門は賊では無くて、誠に熟練した忍術家であり、豊臣秀吉に重用された所の、細作、即ち隠密だそうである。
赤格子九郎右衛門 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
九月二十一日、就中(なかんずく)土一揆乱二入京中一きょうちゅうにらんにゅうす。而(しかして)土蔵其他家々に令乱入(らんにゅうして)、雑物(ぞうもつ)取る。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
而(す)るとお前は中々此の望を遂(とげ)させて呉れるやうな女ぢやない、で段々(だん/\)飽いて來るやうになツたんだ。お前も間尺(ましやく)に合はんと思ツてゐるだらうが、俺(おれ)も充(つま)らんさ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
之を英国正統なる劇場の始祖とす。而(しかし)て此(こ)はレスター伯に属し、ゼームス・ボルベージ之が主宰(しゆさい)たり。俳優にはウイリヤム・セキスピヤと云へる人あり。
本の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なぜなれば真の貴女(きぢよ)は是(これ)等多数の低級なる而(さ)うして美質に満ちた婦人の間から将来益(ます/\)発生する事を期待するからである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
と有りけるに座中の人々彌々(いよ/\)驚き偖は其方が野尻宿の近江屋のお專殿(せんどの)なるか而(して)又持參の此文はと惘(あき)れ果てたるばかりなりお專(せん)は猶(なほ)も座を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
子貢曰く、その礼を見れば而(すなわ)ちその政を知り、その楽を聞けば而(すなわ)ちその徳を知る。百世の後より百世の王を等(とう)するに、これに能(よ)く違うこと莫(な)し。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そうして店子に向っては、上方から見下す必要上、背丈が低いために、やむなく半身を後方へ反らせ、眼の玉のみ下方へ向けて、而(こ)うした饐(す)えたような声で云うのである。
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
而(しかる)に、一人の僧(山臥云々)ありて、動(やや)もすれば仏法に怨をなしつつ、結局害心をさしはさんで、聖人を時々うかがひたてまつる。
加波山 (新字新仮名) / 服部之総(著)
そこで私は次の術——即ち、木遁の一手であって身を木の形に順応させ而(そうし)てその木と同化させる所の所謂「木荒隠形(もくこういんぎょう)」の秘法。それを使ったのでございます。
赤格子九郎右衛門 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
而るを誰と以(とも)にか之を易(か)えん。且つ而(なんじ)その人を辟(さ)くるの士に従わんより、豈に世を辟(さ)くるの士に従うに若かんやと。耰(ゆう)して輟(や)まず。子路行きて以て告ぐ。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
孫子(そんし)分(わか)つて二隊(たい)と爲(な)し、王(わう)の寵姫(ちようき)二人(にん)を以(もつ)て各〻(おのおの)隊長(たいちやう)と爲(な)し、皆(みな)戟(げき)を持(も)たしむ。之(これ)に令(れい)して曰(いは)く、『汝(なんぢ)、而(なんぢ)の(三)心(むね)と(四)左右(さいう)の手(て)と背(せ)とを知(し)るか』と。婦人(ふじん)曰(いは)く、『之(これ)を知(し)る』と。
「だから応無所住(おうむしょじゅう)而(に)生其心(しょうごしん)と云うのは大事な言葉だ、そう云う境界(きょうがい)に至らんと人間は苦しくてならん」と独仙君しきりに独(ひと)り悟ったような事を云う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然(シカ)ウ而(シテ)、ヤガテ退城ノ後ハ、信長公ノ御成(オナリ)アツテ、御見物ナサルベシ、其意ヲ存ジテ、退去ヲ前ニ、端々(ハシバシ)普請(フシン)掃除(サウヂ)ヲ申シツケ、表ニハ弓鉄砲ノ兵具、ソノ員(カズ)ヲ懸並(カケナラ)ベ、内ニハ資財雑具ヲ改メ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時、其津の水沼於(ミヌマイデ)(?)而(テ)、御身沐浴(ソヽ)ぎ坐(マ)しき。故、国造の神吉事(カムヨゴト)奏して朝廷に参向ふ時、其水沼出而(イデヽ)用ゐ初むるなり。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)