“独”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨
読み方割合
ひと81.3%
ひとり17.0%
どく0.7%
ただ0.3%
ヒト0.3%
ドイツ0.1%
た0.1%
ヒトリ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その金魚(きんぎょ)は友(とも)だちもなく、親(おや)や、兄弟(きょうだい)というものもなく、まったくの独(ひと)りぼっちで、さびしそうに水盤(すいばん)の中(なか)を泳(およ)ぎまわっていました。
水盤の王さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
と独(ひとり)で苦笑(くせう)する。其(そ)のうちに、何故(なぜ)か、バスケツトを開(あ)けて、鍋(なべ)を出(だ)して、窓(まど)へ衝(つ)と照(て)らして見(み)たくてならない。指(ゆび)さきがむづ痒(がゆ)い。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
それは見る見る売り切れとなって、全国の少年はこの日記を読まないことを恥とした。日記は仏(ふつ)、独(どく)、英(えい)、日(にち)、の各国語に訳(やく)された。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
従て私は和名も科名も共にこれをカナで書く事を決行実践したのであったが、その時独(ただ)科の字のみは姑(しば)らく故(ことさ)らにこれを存置した。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
『古事記』に曰く、天地初発之時、高天原に成りませる神の名は、天之御中主(アメノミナカヌシ)ノ神、次に高御産巣日(タカミムスビ)ノ神、次に神産巣日(カミムスビ)ノ神。此三柱の神は、皆独(ヒト)り神(ガミ)成りまして、御身を隠し給いきと。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
(嗹(デンマーク)の郊外の地は独(ドイツ)の野に連なり、平坦にして遠望するも果てはない。ひろびろとした畑は家屋をかこみ、碁盤をみるような思いがした。(嗹(デンマーク)国郊行))
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
信ジテ以テ悉ク己ノ心ニ得タリト為シ独(た)ダ一ニ書ヲ是レ信ジテ之ヲ心ニ考ヘザレバ則点一ニ帰スルナク貿貿乎トシテ霧中ニ在リ遂ニ植学ヲ修ムル所以ノ旨ニ反シテ其書ノ駆役スル所トナリ其身ヲ終テ後世ニ益スルナシ是レ書ヲ以テ我ノ家屋ト為スノ弊タルノミ如此(かくのごと)クナラザル者ハ之ヲ心ニ考ヘ心ニ徴シテ書ニ参シ必シモ書ノ所説ヲ
独(ヒトリ)、一少年有(アリ)
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)