“はや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハヤ
語句割合
流行27.5%
早19.4%
囃16.4%
疾6.8%
逸6.6%
迅6.4%
夙3.8%
速2.9%
生2.5%
鮠1.8%
蚤0.8%
捷0.6%
既0.5%
敏0.4%
急0.3%
駛0.2%
鰷0.2%
勢0.1%
早打0.1%
繁昌0.1%
遄0.1%
喝采0.1%
早駕0.1%
噪0.1%
噺0.1%
敏捷0.1%
早馬0.1%
早駕籠0.1%
時花0.1%
鰔0.1%
早籠0.0%
早飛脚0.0%
惴0.0%
燥0.0%
隼0.0%
乍0.0%
夭0.0%
快0.0%
急流0.0%
急燥0.0%
早打駕0.0%
早熟0.0%
栄0.0%
榮0.0%
湍0.0%
焦0.0%
甲矢0.0%
発0.0%
興奮0.0%
芳養0.0%
行0.0%
躁0.0%
輕捷0.0%
速疾0.0%
遽0.0%
雄0.0%
頃流行0.0%
駿0.0%
鰷魚0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃は自転車の流行(はや)り出した始めで、半七老人のいう通り、下手な素人がそこでも此処でも人を轢(ひ)いたり、塀を突き破ったりした。
早(はや)く眼(め)がさめても何時(いつ)までも寢(ね)て居(ゐ)るのがいゝか、遲(おそ)く眼(め)がさめてもむつくり起(お)きるのがいゝか、そのことで兄弟(きやうだい)が爭(あらそ)つて居(ゐ)ました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
名手の割に余り世にも持て囃(はや)されない検校(けんぎょう)さんに、「残月」の緩やかな手のところでも弾いて貰ったら、或は調和するかも知れない。
六日月 (新字新仮名) / 岩本素白(著)
又(また)、何(ど)うして寐(ね)られる……実(じつ)は一刻(いつこく)も疾(はや)く、此(こ)の娑婆(しやば)へ連出(つれだ)すために、お前(まへ)の顔(かほ)を見(み)たらば其(そ)の時(とき)! 壇(だん)を下(お)りるなぞは間弛(まだる)ツこい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
で当然、こなたが先帝奪回に逸(はや)ッて、そのお道すじの播州境へと、兵をくり出せば、彼らはすぐさま、二つの留守城(るすじろ)を急襲して出る。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
智深は洒落(しゃれ)のつもりらしい。だが彼はがっかりした。気がついてみると、あたりのチンピラは、烏の群れより迅(はや)く、逃げ散っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まして近ごろすでに夙(はや)く科学研究に関する統制の声の聞かれるがごときは、この見地において我々の最も遺憾とするところである。
社会事情と科学的精神 (新字新仮名) / 石原純(著)
えゝも、乳母(うば)めは跛足(ちんば)ぢゃ! 戀(こひ)の使者(つかひ)には思念(おもひ)をこそ、思念(おもひ)は殘(のこ)る夜(よる)の影(かげ)を遠山蔭(とほやまかげ)に追退(おひの)ける旭光(あさひ)の速(はや)さよりも十倍(ばい)も速(はや)いといふ。
一番最初(しょっぱな)に行ったのは「自惚かがみ」君の家であった。先生店に鯱構(しゃちかま)えていた。乃公は大人になっても那麽(あんな)鬚は生(はや)したくないと思った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
原稿料なんか一文も要らん。上等の日本酒と海苔(のり)と醤油があれば宜しい。鮠(はや)の生乾(なまび)が好きなんだが、コイツはちょっと無かろうて……。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
蚤(はや)く大聾(だいろう)となったので四、五十年前に聞いた事のみよく話す。由って俚言土俗に関して他所風の雑(まじ)らぬ古伝を受くるに最も恰好(かっこう)の人物だ。
私はアデェルの捷(はや)い耳を欺かなくてはならなかつた。今それはじつと耳を澄ましてゐるかも知れないのだ。
○人(ひと)無茶苦茶に後世を呼ぶは、猶(なほ)救け舟を呼ぶが如し。身の半(なかば)は既(はや)葬られんとするに当りて、せつぱつまりて出づる声なり。
青眼白頭 (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
九斤老太は年の割に耳が敏(はや)かった。けれど今の子供の言葉はつい聴きのがした。そうしてなお独言(ひとりごと)を続けた。「ほんとにこんな風では代々落ち目になるばかりだ」
風波 (新字新仮名) / 魯迅(著)
世にある人の利に趨り害を避くる急(はや)しといへども、かくいふをききて 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
がまんは忍耐の義にして、流(ながれ)急に水駛(はや)く、忍耐せざれば舟を溯(さかのぼ)らしむる能はざるを以て名づく。地は三ッ堀に属し、鬼怒川の利根川に入り、両水衝撃滾混して流るゝの処たり。
水 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
三時に家(うち)へ帰ったが、家で遊んで又何か壊すと悪いから、乃公は釣魚(つり)に出掛けた。いつかぶくぶくしそこなった水車の傍へ針を下したが、鰷(はや)が二尾(ひき)漁(と)れたばかりだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
草間(くさま)来て荒く息づく面(つら)がまへブルドツグ勢(はや)り手綱張り引く
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「一晩派手にやったと思やあ三百両は安いもの、路銀は早打(はや)で取り寄せる。……だが、お千絵様(ちえさま)から頼まれた大事な手紙、ありゃ、てめえが別に袷(あわせ)の襟(えり)へ縫い込んでいた筈だっけな」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『其麽風ぢや相應に繁昌(はや)つてるんだらう?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かかる私政に服従するの義務何処(いずく)にかあらん、この身は女子なれども、如何(いか)でこの弊制(へいせい)悪法を除かずして止(や)むべきやと、妾(しょう)は怒りに怒り、遄(はや)りに遄りて、一念また生徒の訓導に意なく
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
豆(まめ)の餅(もち)、草餅(くさもち)、砂糖餅(さたうもち)、昆布(こんぶ)を切込(きりこ)みたるなど色々(いろ/\)の餅(もち)を搗(つ)き、一番(いちばん)あとの臼(うす)をトンと搗(つ)く時(とき)、千貫(せんぐわん)萬貫(まんぐわん)、萬々貫(まん/\ぐわん)、と哄(どつ)と喝采(はや)して、恁(かく)て市(いち)は榮(さか)ゆるなりけり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なぜならば早駕(はや)は何うしても渡船(わたし)に拠(よ)らなければならないが、清水一学は、浅洲(あさす)を拾って馬を乗り入れ、無礙(むげ)に対岸へ渡ってしまったからである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泣き腐(くた)し、泣き噪(はや)れば
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
噺(はや)し立てられたジンタが済むと、旋風のような、観客の拍手に迎えられて、ぴったりと身についた桃色の肉襦袢を着、黒天鵝絨(びろうど)の飾りマントを羽織った黒吉と、同じ扮装(こしらえ)の葉子とが、手を取りあって
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
女と侮(あなど)ったものか二人が前後から立ち寄って来るのを若侍はサッと払い除(の)けた。思いもかけぬ敏捷(はや)さで二三足横に飛んだと思うと、松の蔭から出て来た平馬にバッタリ行き当った。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
とにかく田丸主水正はこうやって、このときの早駕籠(はや)を乗り切ったのです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
関(かま)わず置(おけ)ば当世時花(はや)らぬ恋の病になるは必定、如何(どう)にかして助けてやりたいが、ハテ難物じゃ、それとも寧(いっそ)、経帷子(きょうかたびら)で吾家(わがや)を出立(しゅったつ)するようにならぬ内追払(おっぱら)おうか、さりとては忍び難し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それに鮒の卵は川魚のうち鮎や鰔(はや)の卵についでおいしいのである。
釣った魚の味 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
駕籠から首をつき出した田丸主水正、「おいっ! 早籠(はや)じゃ。御油(ごゆ)までなんぼでまいるっ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「定(き)めですから、おウ、尾州(びしゅう)に因州(いんしゅう)、土州(としゅう)に信州(しんしゅう)、早籠(はや)二梃だ。いってやんねえ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
掘ったようなものだ。江戸表へは、早飛脚(はや)を打って、すべての手配をたのんでおいたから、三日のうちには、東儀殿も人数を連れて乗りこんで来るでしょう
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人を帰すと、羅門は、その晩、江戸へ帰る予定を更(か)えて、急に、手紙を書いて江戸表へ早飛脚(はや)を立たせ、べつに、宿をとって、翌日、江の島へ引っ返した。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人は惴(はや)る心を静めて、じっと寺の外に立っていた。その間に時は用捨なく移って、やがて夕暮の色と共に、棗の実を食(は)み落す鴉(からす)の声が、寂しく空に響くようになった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし恩地小左衛門は、山陰(さんいん)に名だたる剣客であった。それだけにまた彼の手足(しゅそく)となる門弟の数も多かった。甚太夫はそこで惴(はや)りながらも、兵衛が一人外出する機会を待たなければならなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わが師曰ひけるは、我等近づきそこにてキロンに答ふべし、汝は心常にかく燥(はや)るによりて禍ひをえき 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
肉瘠せ氣燥(はや)り善く馴らされし牝犬(めいぬ)とともにグアンディ、シスモンディ、ランフランキをその先驅(さきて)とす 三一—三三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
旧家であって財産家ではあったが、主人も主婦も死んでしまい、娘一人が生き残り、主人の弟の隼(はや)二郎という男が、後見人として入り込んでいる。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
隼(はや)二郎はお三保に何か云っていた。しかしきわめて低声だったので、貝十郎へは聞こえなかった。と、二人は歩き出した。そうして間もなく見えなくなった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『梁書』に〈倭国獣あり牛のごとし、山鼠と名づく、また大蛇あり、この獣を呑む、蛇皮堅くして斫(き)るべからず、その上孔あり、乍(はや)く開き乍く閉づ、時にあるいは光あり
「父親には夭(はや)く死に別れ、頼りの兄弟姉妹もなく、ただ母親ひとりの袂(たもと)にすがって日を送るものでございます」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
主人入り來りて、我に歌うたへといふに、我は喜んで命に從ひぬ。士官は我に報せんとて、泡立てる酒を酌みてわたしゝかば、我何の心もつかで飮み乾さんとせしに、貴婦人快(はや)く傍より取り給ひぬ。
こうしてこの一群の立ち去った後は、嶮しい山と急流(はや)い渓川(たにがわ)とで、形成(かたちづく)られている十津川郷の、帯のように細い往来には、人の影さえまばらであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
薄吹く風にいななく青駒は力の張りや外(と)に急燥(はや)るらし
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一学を追い越して、早打駕(はや)は並木に白い埃(ほこり)を立てて行った。然し藤左衛門は決して、それで心が済んではいなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「早熟(はや)いなあ、あんたは、ほんとうに早熟(はや)い」
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ときをつくらせたり、青葉の杉の幹立の間に隠見する姿を、見栄(はや)さうと言つた考へから飼うて置くのでない事は、言ふ迄もない。
鶏鳴と神楽と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
都城を破る剛勇のアキルリュウスを榮(はや)すべく
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
泰助は、幕の蔭よりこれを見て、躍り出(いで)んと思えども、敵は多し身は単(ひと)つ、湍(はや)るは血気の不得策、今いうごとき情実なれば、よしや殴打(おうだ)をなすとても、死に致す憂(うれい)はあらじ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平生の気質のごとく焦(はや)るままに決心したり、「和主の言も無理ならねど、ともかくもわれも往くべし、せっかく急ぐべけれども支度(したく)するまで一両日待ちくれよ」
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
甲矢(はや)乙矢(おとや)射継ぎはなちてつく息の事なかりけり弓はをさめつ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
面白く発(はや)りし一座も忽(たちま)ち白(しら)けて、頻(しきり)に燻(くゆ)らす巻莨(まきたばこ)の煙の、急駛(きゆうし)せる車の逆風(むかひかぜ)に扇(あふ)らるるが、飛雲の如く窓を逸(のが)れて六郷川(ろくごうがわ)を掠(かす)むあるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あくる日、絵具の届けられた時、姫の声ははなやいで、興奮(はや)りかに響いた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
芳養(はや)村も由緒ある古社を一切合祀せしゆえ、長さ三里ばかりの細長き谷中の小民、何の楽しみもなく村外へ流浪して還らぬ者多く、その地第一の豪農すら農稼に人を傭うに由なく非常に困り
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
今日主として虎が棲(す)むはヒマラヤ山麓で熱病常に行(はや)るタライ地帯と、人が住み能わぬ恒河三角島(ガンゼネク・デルタ)の沼沢と、中央高原の藪榛(そうしん)とで、好んで鹿羚(アンテロプ)野猪を食い
踏み耐(こた)へんとせし貫一は水道工事の鉄道(レイル)に跌(つまづ)きて仆(たふ)るるを、得たりと附入(つけい)る曲者は、余(あまり)に躁(はや)りて貫一の仆れたるに又跌き、一間ばかりの彼方(あなた)に反跳(はずみ)を打ちて投飛されぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ここを以ちて軍士(いくさびと)の中に力士(ちからびと)の輕捷(はや)きを選り聚(つど)へて、宣りたまはくは
それが夜ででもあればだが、真昼中狂気染(きちがいじ)みた真似をするのであるから、さすがに世間が憚(はばか)られる、人の見ぬ間を速疾(はや)くと思うのでその気苦労は一方ならなかった。
信玄死しては天(あめ)が下に一四三対(つゐ)なし。不幸にして一四四遽(はや)く死(みまか)りぬ。信長の器量人にすぐれたれども、信玄の智に及(し)かず、謙信の勇に劣れり。
見て大に仰天し、こは何時の間に斯(かか)る大軍が此の地に来れる。天よりは降りけん地よりは湧(わ)き出でけん、誠に天魔の所行なりとさしもに雄(はや)る武田の勇将猛士も恐怖の色を
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その頃流行(はや)り始めた牙彫(げぼ)りの内職をしながら、浜へ行って英語でも稽古をしようか、それとも思い切って身を落して、人力でも曳(ひ)いて楽に暮そうか——と、そんな事を考えているのでした。
今正金銀行に居る岸の駿(はや)さんのおとうさんで、我々が岸のおいさん(おぢさん)と称して居た人であり、親族ではなかつたが親族同様に親しくして居た家であつた。
初旅の残像 (新字旧仮名) / 安倍能成(著)
九つの歳(とし)父母に従うて東海道を下りし時こゝの水楼に鰷魚(はや)の塩焼の骨と肉とが面白く離るゝを面白がりし事など思い出してはこの頃の吾なつかしく、父母の老い給いぬる今悲しかり。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)