“うな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウナ
語句割合
唸58.5%
呻17.3%
魘9.7%
促3.7%
頷2.2%
汝1.4%
海0.7%
肯0.7%
呻吟0.5%
耘0.5%
首肯0.4%
吼0.4%
膿0.3%
項0.3%
頸0.3%
奴0.2%
咆0.2%
吠0.2%
耕0.1%
肯首0.1%
嘈0.1%
頂0.1%
る0.1%
㗅0.1%
叫0.1%
合點0.1%
吟0.1%
呻唸0.1%
唵0.1%
喚0.1%
喰0.1%
噢咻0.1%
夢魔0.1%
捻0.1%
点頭0.1%
蜒0.1%
額0.1%
首0.1%
魅0.1%
鳴0.1%
默頭0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに最(も)っと不思議なことは、晩、登山したものが、この堂宇の裏から陰気な犬の遠吼(とおぼ)えのような唸(うな)りが絶え間なく漏れてくること
天狗 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「よろしい!」男は呻(うな)るやうに云つた。「俺はそれを造るよ。屹度。それを見たらお前は俺がどんな人間か始めて少し分るだらう!」
OH! Glory ! 何という刹那的な煽情(センセイション)! 刺激・陶酔・優超感・魘(うな)されるこころ——このGRRRRと、そしてBUMP!
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
初秋(はつあき)の日脚(ひあし)は、うそ寒く、遠い国の方へ傾(かたむ)いて、淋(さび)しい山里の空気が、心細い夕暮れを促(うな)がすなかに、かあんかあんと鉄を打つ音がする。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
死ぬる日の半月ばかり前に、偶然に行きあったのは、かの、かりそめの別れとすかされて、おとなしく頷(うな)ずいて別れた東の御連枝(ごれんし)だった。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「キッコ、汝(うな)の木ペン見せろ。」にわかに巡査(じゅんさ)の慶助(けいすけ)が来てキッコの鉛筆(えんぴつ)をとってしまいました。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
駿河なる不二の裾廻のおのづから張りつつし及ぶ海(うな)の原かも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
娘は前掛のはしを弄(いじ)くりながら低声で肯(うな)ずいたが、そこへ戻ってくると、くるッと向うむきに起ってしまった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
土屋君、君は左様(さう)笑ふけれど、確かに僕の名を呼んだに相違ないよ。風が呻吟(うな)つたでも無ければ、鳥が啼いたでも無い。そんな声を
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さて彼(か)の伴藏は今年三十八歳、女房おみねは三十五歳、互(たがい)に貧乏世帯(じょたい)を張るも萩原新三郎のお蔭(かげ)にて、或時(あるとき)は畑を耘(うな)い、庭や表のはき掃除などをし
そう言うと「ええ。」と首肯(うな)ずいて、目をとじた。二階へあがりかけると、この古い家の梯子段が暗くて、へんな闇の匂(にお)いのような湿(し)けたくさみがした。
音楽時計 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ドブーンと吼(うな)りを立てて打ちかかって来た、その刹那、彼女は急にお腹の下の方から、真赤に燃えさかっている火の玉が、グングン、グングンとこみ上げて来るのを感じた。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
膿(うな)わく溝の穢(けが)れ水
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
掻垂れ髮を項(うな)じのほとりに束ね、裾短かに素足を蹈んで立つた、帶と襷とに聊か飾りの色を見る許りな、田舍少女ではあれど、殆ど竝みの女を超絶して居る此人には飾りもつくりもいらぬらしい。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
夕光(ゆうかげ)のかがよふ舟に頸(うな)かぶし目見(まみ)おとなしき黄(あめ)の牛はも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ばが。奴(うな)の家来になど、ならなぃ。殺さば殺せ。」
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「君は烟の出る窓の中で、咆(うな)り声を聞いた相だが確かネ」
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
それに、あんまり山が物凄(ものすご)いので、その白熊のような犬が、二疋いっしょにめまいを起こして、しばらく吠(うな)って、それから泡(あわ)を吐(は)いて死んでしまいました。
注文の多い料理店 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「構(かま)あねえで置(お)け、耕(うな)つてあつちへ行(い)つてからにしろ」勘次(かんじ)は性急(せいきふ)に嚴(きび)しくおつぎを止(と)めた。おつぎは仕方(しかた)なく泣(な)くのも構(かま)はずに耕(たがや)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「えゝ、わしやはあ、どうしてえゝもんだか分(わか)んねえから畑(はたけ)耕(うな)つてた儘(まゝ)衣物(きもの)も着(き)ねえで斯(か)うして負(おぶ)つて來(き)たんだが」と百姓(ひやくしやう)はいつて、それから
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
雪之丞は、青ざめて、美しい前歯に、紅い唇を、噛みしめながら、懇(ねんご)ろな師匠の言葉に、素直に肯首(うな)ずいているのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と、闇太郎は肯首(うな)ずいて
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
大層気むずかしい犬なんです、知ぬ人には誰にでも嘈(うな)りますが唯(たゞ)私しには時々食う者を貰う為め少しばかり穏(おだや)かです
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
流石(さすが)の目科も持余(もてあま)して見えたるが此時彼方なる寝台の下にて狗(いぬ)の怖(こわ)らしく嘈(うな)るを聞く、是なん兼(かね)て聞きたる藻西太郎の飼犬(かいいぬ)プラトとやら云えるにして今しも女主人が身を危(あやう)しと見
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
頂(うな)がくる手(て)は解(と)けたるみ、ふくろ心(ごころ)の
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
頂(うな)がけり、蔓(つる)の手(て)たゆき
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
盲目(めくら)のお婆さんは、座が定ると、懐(ふところ)から手拭を出して、それを例のごとく三角にして冠(かぶ)つた。暢気(のんき)な鼻唄が唸る(うな)るやうに聞え出した。
朝 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
鋭い目付の犬は五六匹門外に集つて来て、頻(しきり)に二人の臭気(にほひ)を嗅いで見たり、低声に㗅(うな)つたりして、やゝともすれば吠(ほ)え懸りさうな気勢(けはひ)を示すのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
二葉亭は忽(たちま)ち底力(そこぢから)のある声で「明月や……」と叫(うな)って、較(や)や暫らく考えた後
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
連脈のうへに一と際(きは)高い山が上部は密雲のなかに塞(とざ)したまま、鼠色な腹を示しはじめた。この地方名うての靈山岩木山だなと、わたしは心のなかで合點(うな)づいた。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
杜工部の詩を吟(うな)った時には湖水に掛けた浮き橋を島の方へいつか渡っていた。橋を渡って島へ上り花木の間に設けられてある亭(ちん)の方へ静かに歩いて行った。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
縁側でも呻唸(うな)り出す——数百(すひゃく)の虫が一斉(いっとき)に離座敷を引包んだようでしょう、……これで、どさりと音でもすると、天井から血みどろの片腕が落ちるか、ひしゃげた胴腹が、畳の合目(あわせめ)から溢出(はみだ)そう。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時、半身を雪に圧されて救助隊の来るまでの一昼夜を動かれぬままに観念してすごした苦しさを思い出しながら、沁々(しみじみ)と語る。喜作はかすかに、ウーンと唵(うな)っただけだった。
案内人風景 (新字新仮名) / 百瀬慎太郎、黒部溯郎(著)
四肢で行(ある)く事上手なと生肉を嗜むところから見ると習慣の久しきほとんど天性と成したと見える、孤児院に養われて後も若き狗様(いぬよう)に喚(うな)るなど獣ごとき点多しと載せた。
夜空に籠った陰惨な喰(うな)りに、お鳥はハッと首を挙げると、縛られた大樹を繞(めぐ)って幾百の光り。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
何処かヲルフに似たやうな、饑死をし掛つた犬が一匹、家の周囲(まはり)を彷徨(ぶらつ)いて居るから、名を呼んで見ると、厮奴(きやつ)は歯を露出(むきだ)して、噢咻(うな)つて逃げて仕舞ひました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
時々これぞという原因もなしに、しきりに懊悩煩悶しまして、頭がぐらぐらします。それに睡眠ができないので困ります。たまに眠ったかと思うと夢魔(うな)されるので……
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
此頃(このごろ)では大概(たいがい)左翼(レフト)の方(ほう)へ廻(まは)して居(を)るが、先生(せんせい)其處(そこ)からウンと力(ちから)を込(こ)めて熱球(ダイレクト)を投(な)げると、其(その)球(たま)がブーンと捻(うな)り聲(ごゑ)を放(はな)つて飛(と)んで來(く)る有樣(ありさま)、イヤ其(その)球(たま)が頭(あたま)へでも當(あた)つたら、此世(このよ)の見收(みをさ)めだと思(おも)ふと
カラザースは点頭(うな)ずき、ウィリアムソンも肯定した。
永い苦海の間にも精気の緩急(おきふし)があって、○○○の肌が死ぬほど鬱(うっ)とうしく感ぜられ、それがまるで、大きな波の蜒(うな)りの底に横わっていて
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
側(そば)から憑司は額(うな)づきて恐れながら申上げん私し親類とは申せども近頃(ちかごろ)は一向出入も仕つらず候處傳吉は其の朝に限(かぎ)り用事もこれなきに私し方へ參り悴夫婦(せがれふうふ)が柏原(かしはばら)へ行事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
背きがち、首(うな)だれがちに差向ったより炉の灰にうつくしい面影が立って、その淡(うす)い桔梗の無地の半襟、お納戸縦縞(たてじま)の袷(あわせ)の薄色なのに、黒繻珍(くろしゅちん)に朱、藍(あい)、群青(ぐんじょう)、白群(びゃくぐん)で、光琳(こうりん)模様に錦葉(もみじ)を織った。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○「冗談じゃアない、これで止(や)められて堪(たま)るものか……皆さん誰か一つ旦那に頼んでおくんなせえな、是から面白(おもしろ)え処なんで、今止められちゃア寝てから魅(うな)されらア」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
海(うみ)が鳴(うな)る
海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夫(そ)れほど別(わか)れるがお嫌(い)やかと背(せ)を撫(な)せられて默頭(うな)づく可愛(かあい)さ、三年目(ねんめ)の今日(けふ)今(いま)さらに寧(むしろ)いつもの愁(つ)らきが増(ま)しなり。
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)