“増”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ま43.4%
まし17.1%
ふ16.1%
まさ12.2%
ます4.9%
ふや2.4%
ふえ1.5%
ぞう1.0%
まア0.5%
ます/\0.5%
マ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多門の心にはこれまでになく寂漠(せきばく)としたあるものが感じられ、その感じは刻々と増(ま)さってゆくように思った。多門は胴ぶるいをした。
ゆめの話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
私も、その頃阿母(おふくろ)に別れました。今じゃ父親(おやじ)も居(お)らんのですが、しかしまあ、墓所(はかしょ)を知っているだけでも、あなたより増(まし)かも知れん。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山峡にそって流れている太田川が、この街の入口のところで分岐すると、分岐の数は更に増(ふ)え、街は三角洲の上に拡(ひろが)っている。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
女扇の竹青きに紫の珠を鏤めたらん姿して、日に日に装(よそほひ)増(まさ)る、草菖蒲といふなりとぞ。よし何にてもあれ、我がいとほしのものかな。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ただまえに挙げた『増(ます)かがみ』のものがたりをあたまにおいてかまくらの初期ごろにここで当年の大宮人(おおみやびと)たちが四季おりおりの遊宴を
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
学校の貧乏なところへもって来て、町や郡からの輔助は削(けず)られる、それでも教員の数は増(ふや)さんけりゃ手が足りない。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あゝ、もう沢山(たくさん)だ、是上出来たら奈何(どう)しよう、一人子供が増(ふえ)れば其丈(それだけ)貧苦を増すのだと思つても、出来るものは君どうも仕方が無いぢやないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかし、「どこかへ一度遊びに行きたいな」となると、もう眼の領域ではないのです。『増(ぞう)一阿含経(あごんぎょう)』というお経の中には
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「その代り増(まア)ちゃん、こん度煙草上げるわ。家じゃ配給があっても誰ものむ人がいないのよ。」
心づくし (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかれども北方日光の山辺は炎日赫々なり。川を渡て行こと半里許(きよ)、天増(ます/\)陰り、墨雲弥堅(びけん)迅雷驟雨ありて、廻風轎(かご)を揺(うごか)せり。倉野駅に到て漸く霽(は)る。乃(すなはち)日暮なり。林屋留八の家に宿す。行程九里許。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「此(コ)ノ築造(チクザウ)有(ア)ルハ都下(トカ)ノ繁昌(ハンジヤウ)ヲ増(マ)シテ人民(ジンミン)ノ知識(チシキ)ヲ開(ヒラ)ク所以(ユエン)ノ器械(キカイ)也(ナリ)」
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)