“師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
し51.2%
いくさ34.1%
イクサ9.8%
もろ2.4%
シ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロミオ 師(し)の御坊(ごばう)か、消息(たより)は何(なん)とぢゃ? 殿(との)の宣告(いひわたし)は何(なん)とあったぞ? まだ知(し)らぬ何樣(どのやう)な不幸(ふしあはせ)が、予(わし)と知合(しりあひ)にならうといふのぢゃ?
去(い)ぬる年、京(みやこ)にありつる日、鎌倉の兵乱(ひやうらん)を聞き、九二御所の師(いくさ)潰(つひ)えしかば、総州に避けて禦(ふせ)ぎ給ふ。管領(くわんれい)これを責むる事急(きふ)なりといふ。
兵法にも——帰ル師(イクサ)ヲ掩(オオ)ウコト勿(ナカ)レ、窮(キワ)マル寇(アダ)ヲ追ウ勿レ——と戒めている。故に、われはかえって今、小路から蜀勢のうしろへ廻ろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まったくの五月闇(さつきやみ)であった。師(もろ)ヶ原(はら)から豊川筋へかかる頃から、ポツ、ポツと白い雨の縞(しま)が闇を斜めに切って来た。やがて、沛然(はいぜん)たる大雨は、黙々とゆく三千の影を濡れ鼠にしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
以来(イライ)、十春秋(ジッシュンジュウ)、日夜転輾(ニチヤテンテン)、鞭影(ベンエイ)キミヲ尅(コク)シ、九狂一拝(キュウキョウイッパイ)ノ精進(ショウジン)、師(シ)ノ御懸念(ゴケネン)一掃(イッソウ)ノオ仕事(シゴト)シテ居(オ)ラレルナラバ、私(ワタクシ)、何(ナニ)ヲ言(イ)オウ、声(コエ)高(タカ)ク、「アリガトウ」ト明朗(メイロウ)、粛然(シュクゼン)ノ謝辞(シャジ)ノミ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)