“いわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イワ
語句割合
曰41.9%
況16.0%
巌11.8%
岩9.3%
謂8.4%
祝2.9%
言1.6%
云1.5%
磐1.2%
結1.0%
况0.4%
矧0.4%
違和0.3%
巖0.3%
斎0.3%
由謂0.3%
石0.1%
く0.1%
因0.1%
岩片0.1%
岩石0.1%
岩磐0.1%
巌角0.1%
巖石0.1%
怡和0.1%
果0.1%
磐石0.1%
礁0.1%
称0.1%
窟壁0.1%
譬0.1%
貽和0.1%
鰯0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爾(そ)の時に疾翔大力、爾迦夷(るかい)に告げて曰(いわ)く、諦(あきらか)に聴け諦に聴け。善(よ)くこれを思念せよ。我今汝(なんじ)に梟鵄諸の悪禽(あくきん)離苦(りく)解脱(げだつ)の道を述べんと。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
まして況(いわ)んや今度の「脳髄論」の内容と来たら、前の解放治療の話に何層倍輪をかけた物騒なテーマを吹き立てているんだから……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それは、巌(いわ)の根にかくれたので、やがて、縁日ものの竜燈のごとく、雑樹(ぞうき)の梢(こずえ)へかかった。それは崖へ上って街道へ出たのであった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だんだん深(ふか)く入(はい)って行って、まっくらな林(はやし)の中の、岩(いわ)ばかりのでこぼこした道(みち)をよじて行きますと、やがて大きな岩室(いわむろ)の前(まえ)に出ました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
社会の最大の要求なる平安の為めに、進歩と創造の衝動を抑制すべきであるか。私の不満は謂(いわ)れのない不満であらねばならぬだろうか。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
子供の出生を祝(いわ)う手紙は友達から幾つとなく届いていたが、その一通である吉川英治氏の手紙によって、私は金環蝕の意味をはじめて知った。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
小歌をと思切って言うか言(いわ)ぬに、はいと婢は畏まって楼下(した)へ降行き、小歌さんをと高く呼んで、そして低声(こごえ)に気のつまる方と朋輩に囁いて居た。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
そのとき歌ちゃんと云(いわ)れた芸妓は貞之進の方を向いて、あなたにも上ましょうかと云(いっ)たこそ幸い、飛附たいほど貰いたかったがそれも手が出ない。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
ヨブの嘲(あざけ)りの言が彼を怒らしたのである。四節にいう「汝(なんじ)怒りて身を裂く者よ、汝のためとて地あに棄てられんや、磐(いわ)あにその処より移されんや」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
牛や馬のように、首玉へ縄(なわ)を結(いわ)えつけておいて、むざむざと屠(ほふ)られるのだ。それはあまりに怖ろしい、あまりに人間性を蔑(ないがし)ろにしたものだ。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
况(いわ)んやこの全能の神が、天界の玉座に鎮(しず)まりて、選ばれたる者どもの恭敬に浸ることを歓び、失われたる者どもの、苦悩を見物することを楽しみとするようなことのある筈もない。
人間世界の事は何が何やら分らない、確かに生きて居ると思う人が死んだりする。矧(いわ)んや金だ、渡さなければならぬと捩(ねじ)くれ込んで、到頭(とうとう)持(もっ)て行(いっ)て貰いました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
当然、伊丹の一体は違和(いわ)を生じ、急速な自壊作用をしはじめた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
己の空費された過去は? 己は堪(たま)らなくなる。そういう時、己は、向うの山の頂の巖(いわ)に上り、空谷(くうこく)に向って吼(ほ)える。この胸を灼く悲しみを誰かに訴えたいのだ。己は昨夕も、彼処(あそこ)で月に向って咆(ほ)えた。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
此(この)家(や)の戸押(おそ)ふる。新嘗忌(ニフナミ)に、わが夫(せ)を遣りて、斎(いわ)ふ此戸を
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
当然な策であって、決して、由謂(いわ)れなきことではない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この天皇の御世に皇后石(いわ)の姫(ひめ)の命の御名の記念として葛城部をお定めになり、皇太子イザホワケの命の御名の記念として壬生部をお定めになり
その時大楯の妻はかのメトリの王の玉の腕飾を自分の手に纏いて參りました。そこで皇后石(いわ)の姫の命が、お手ずから御酒(みき)の柏(かしわ)の葉をお取りになつて、氏々の女どもに與えられました。
忽然(こつぜん)として立って人にいって曰く(いわ)く、ああ、今夜は自分の吹く簫の声が尋常でない、おそらくはこの都下に大変が起ろうも知れぬ、と馳(は)せて愛宕山(あたごやま)に上って僧院に泊ったところが、その夜
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
つまり、魚心堂先生の釣りは、先生の哲学(てつがく)であり、禅(ぜん)であり、思索(しさく)であり、生活である——こういう喧(やか)ましい因(いわ)れから来て、魚心堂先生の名もある訳……。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そしてなんとその腹の上には、ひどく湿りをおびた巨大な岩片(いわ)が、喰(く)い込むように坐(すわ)っているのだ。
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「木曽福島? 木曽福島? 聞かない地名でございますこと。……妾(わたし)の知っている土地と云えば、麗人国と獣人国と、片輪者の住む『岩石(いわ)の国』と、双玉の原だけでございますもの。……木曽福島? 木曽福島? さぞいい所でございましょうね」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
仆(たお)れた大樹の梢の先が、ちょうど対岸の岩磐(いわ)にまでとどいている。四郎のわらう声が高らかに動く影の間を流れた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巌角(いわ)の突出(つきい)で巌石(がんせき)の砕けて一面に転(ころ)ばっている坂道は、草鞋(わらじ)の底を破って足の裏の痛きこと夥(おびただ)しく、折から雲霧は山腹を包んで、雨はザアザア降って来れば
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
口栓(キルク)を抜くのももどかしと、かたわらの巖石(いわ)をめがけて投げつけると、瓶は微塵に砕け、なかから黄色い紙に何か細々と記した物が出て来た。
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
顏色悦澤、感情怡和(いわ)、人の春に於て是の如くなるに至るのは、自意識に基づくので有らうか。抑〻自然が然らしむるので有らうか。疑も無く意識のみには基づかぬのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
蕎麦は側に通じ、鰯は当地の方言の果(いわ)すに似ています。蕎麦で鰯、即ちその場でやっつけてしまうと縁起を祝ったのです。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
第三は「望むらくは鉄(くろがね)の筆と鉛とをもてこれを永く磐石(いわ)に鐫(え)りつけ置かんことを」である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
凸凹(でこぼこ)凸凹凸凹と、累(かさな)って敷く礁(いわ)を削り廻しに、漁師が、天然の生簀(いけす)、生船(いけぶね)がまえにして、魚(さかな)を貯えて置くでしゅが、鯛(たい)も鰈(かれい)も、梅雨じけで見えんでしゅ。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今より後われ爾曹(なんじら)を僕(しもべ)と称(いわ)ず。そは僕は其の主の行(なす)ことを知らざれば也。我さきに爾曹を友と呼べり。我爾曹に我が父より聞きし所のことを尽く告(つげ)しに縁(よ)る。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
婦燭を執(と)りて窟壁(いわ)の其処此処(そこここ)を示し、これは蓮花の岩なり、これは無明の滝、乳房の岩なりなどと所以(いわれ)なき名を告ぐ。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
譬(いわ)ば嵯峨(さが)のお釈迦(しゃか)様が両国の回向院(えこういん)でお開帳だとか、信濃(しなの)の善光寺様の出開帳だとか——そのうちでも日蓮宗は華(はな)やかだった。
播磨風土記の飾磨(しかま)郡貽和(いわ)ノ里の条に、雄略朝に尾治連の祖先である長日子(ながひこ)と、その善婢と愛馬との墓が三つ並んでいるが、これは長日子の死に妾と馬とを殉葬したものである。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
鰯(いわ)された連中の後始末から松本さんは白鳳城の紹介へ移って
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)