“魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかな44.6%
うお29.3%
うを16.1%
とと3.0%
な1.3%
いお0.8%
もの0.5%
やつ0.5%
ウヲ0.5%
フィッシュ0.5%
ざかな0.3%
いさな0.3%
いろ0.3%
いを0.3%
ぎょ0.3%
ぎよ0.3%
とっと0.3%
とゝ0.3%
オトト0.3%
サカナ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも帯取りの池という忌(いや)な伝説が残っているもんですから、誰もそこへ行って魚(さかな)を捕る者も無し、泳ぐ者もなかったようでした。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
世間(せけん)の人々(ひとびと)は、このうわさを耳(みみ)にすると大(おお)さわぎでありました。そこにもここにも、寄(よ)り集(あつ)まって金色(こんじき)の魚(うお)の話(はなし)をしたのであります。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
○新撰字鏡魚(うを)の部(ぶ)に鮭(佐介(さけ))とあり、和名抄には本字は鮏(さけ)俗(ぞく)に鮭(さけ)の字を用ふるは非(ひ)也といへり。されば鮭の字を用ひしも古(ふる)し。
やっと次郎吉は雑魚(ざこ)の魚(とと)まじりながらに、師匠の描いた絵草紙の下図へ絵の具を施すくらいのことはできるようになってきた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
と、のりたまひき。かれその御教(みさとし)のまにまに、その八咫烏の後より幸(い)でまししかば、吉野(えしの)河の河尻八に到りましき。時に筌(うへ)九をうちて魚(な)取る人あり。
南の海上のザンの魚(いお)(儒艮(じゅごん))の物語と対立して、東日本の荒磯(あらいそ)にはアシカ・アザラシ・ミチの寝流(ねなが)れなどの話がもとは多かった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
尤(もつと)もいま神樂坂上(かぐらざかうへ)の割烹(かつぱう)(魚徳(うをとく))の先代(せんだい)が(威張(ゐば)り)と呼(よ)ばれて、「おう、うめえ魚(もの)を食(く)はねえか」と、醉(よつ)ぱらつて居(ゐ)るから盤臺(ばんだい)は何處(どこ)かへ忘(わす)れて、天秤棒(てんびんぼう)ばかりを振(ふ)りまはして歩行(ある)いた頃(ころ)で。……
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
その落いた魚屋(やつ)の襟印を見て帳面に『一円五十銭……茂兵衛』とか何とか私共一流の走書きに附込んだ魚(やつ)を泄(さら)うように引っ担いで走り出て行きます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
魚(ウヲ)をイヲともいひ、或る地方では上野(ウハノ)をイワノと發音するなど、皆其の例で、イ列からウ列に訛つたのでもなく、ウ列からイ列に訛つたのでもない。
平安朝時代の漢文学 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
多くの「魚(フィッシュ)」を游(およ)がせるという意味でなら実に妥当だと言える——の常雇いの世話係り(ブリガアド・デ・ジュウ)や、自殺と不正を警戒している探偵や、初心者にゲイムを教える手引役(インストラクタア)や
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
それより、少年(しょうねん)は、ふつう、飼(か)い魚(ざかな)でもない、ふなのうろこが、水(みず)のぬるんだため、紫(むらさき)ばんで、なんとなく野性(やせい)のにおいがする、すがたをたまらなく、美(うつく)しく感(かん)じたのです。
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)
いろあかき魚(いさな)のひとむれ
利根川の岸辺より (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
鯛の族(ぞう)、黄金(こがね)の魚(いろ)くづ、歌へるいさな。
見(み)さつせえ、形(かたち)は同(おな)じやうな出来(でき)だが、の、お前様(めえさま)の鮒(ふな)は水(みづ)に入(い)れると腹(はら)を出(だ)いたで、死(お)ちた魚(いを)よ、……私等(わしら)が鮒(ふな)は、泳(およ)ぎ得(え)いでも、鰭(ひれ)を立(た)てたれば活(い)きた奴(やつ)。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
東京の政界は華々しい。我ら田舎に住んでいるものは、淵(ふち)に臨んで魚(ぎょ)を羨(うらや)むの情に堪えない。しかし大(だい)なるものは成るに難く、小なるものは成るに易(やす)い。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此(この)港では釣が出来ると云ふので甲板(デツキ)の上から牛肉を餌にして糸を垂れる連中(れんぢゆう)がある。三浦は黒鯛に似た形の、暗紫色(あんししよく)に黄味を帯びた二尺許(ばかり)の無名魚(ぎよ)や「小判冠(かぶ)り」を釣つて大得意である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
「冬至(とうじ)冬至、魚(とっと)の目か」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぶつ/\と言(い)ふやつを、椀(わん)に裝出(よそひだ)して、猪口(ちよく)のしたぢで行(や)る。何十年來(なんじふねんらい)馴(な)れたもので、つゆ加減(かげん)も至極(しごく)だが、しかし、その小兒(こども)たちは、皆(みな)知(し)らん顏(かほ)をしてお魚(とゝ)で居(ゐ)る。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
大きい青桐の下に大タライを出してそこへゴムの魚(オトト)や軍艦を浮べ、さかんに活躍です。スエ子の糖尿がいい塩梅にこの頃は少しましです。でもずっと注射して居ります。
・しんこ細工のうらうら鳥がうまれ魚(サカナ)うまれ
旅日記:03 昭和十四年 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)