“いっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一28.5%
逸26.5%
寧18.0%
行9.5%
往4.5%
云4.0%
言3.0%
入2.5%
謂1.0%
市0.5%
最0.5%
吐0.5%
煎0.5%
結0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「駄目(だめ)、私たちのからだは太陽の光を見たら一(いっ)ぺんに駄目になってしまいます。私たちの眼は生(うま)れつき細く弱くできているのです」
もぐらとコスモス (新字新仮名) / 原民喜(著)
長蛇(ちょうだ)を逸(いっ)した伊那丸(いなまる)は、なおも、四、五間(けん)ほど、追いかけてゆくのを、待てと、坂部十郎太(さかべじゅうろうた)の陣刀が、そのうしろから慕(した)いよった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロミオ (炬火持に對ひ)俺(おれ)に炬火(たいまつ)を與(く)れい。俺(おれ)には迚(とて)も浮(う)かれた眞似(まね)は出來(でき)ぬ。餘(あんま)り氣(き)が重(おも)いによって、寧(いっ)そ明(あかる)いものを持(も)たう。
是(こ)れは困(こまっ)た、今彼処(あそこ)で飲むと彼奴等(きゃつら)が奥に行(いっ)て何か饒舌(しゃべ)るに違いない、邪魔な奴じゃと云う中に、長州生(せい)に松岡勇記(まつおかゆうき)と云う男がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
夫(それ)ガ病人ニナッテシマッタノダカラ残念デタマラナイノダガ、君ノ手紙ヲ見テ西洋ヘ往(いっ)タヨウナ気ニナッテ愉快デタマラヌ。
そのとき歌ちゃんと云(いわ)れた芸妓は貞之進の方を向いて、あなたにも上ましょうかと云(いっ)たこそ幸い、飛附たいほど貰いたかったがそれも手が出ない。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
不図(ふと)した事で私が筆を執(とっ)て、事の必要なる理由を論じて喋々喃々(ちょうちょうなんなん)数千言、噛(か)んでくゝめるように言(いっ)て聞かせた跡で、間もなく天下の輿論(よろん)が一時に持上(もちあがっ)て来たから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
深山(みやま)の美玉都門(びぎょくともん)に入(いっ)てより三千の碔砆(ぶふ)に顔色なからしめたる評判嘖々(さくさく)たりし当代の佳人岩沼令嬢には幾多の公子豪商熱血を頭脳に潮(ちょう)して其(その)一顰一笑(いっぴんいっしょう)を
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
扨(さ)テ前日、府中ニ触レアッテ此度(このたび)双方勝負ノ贔屓(ひいき)ヲ禁止セリ。興長主(おきながのかみ)武蔵ニ謂(いっ)テ曰(いわ)ク、明朝辰ノ上刻向島ニ於テ、岩流小次郎ト仕合致スベキ由ヲ諭(さと)ス。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
なんで市(いっ)さんに間違があるもんですか、市さんは年こそ若いが、あなたよりよっぽど分別のある人ですものと、独(ひと)りで受合っていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
叔父は笑いながら、市(いっ)さんまるで火事場のようだろう、しかし会(たま)にはこんな騒ぎをして飯を食うのも面白いものだよと云って、間接の言訳をした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ロレ 手前(てまへ)こそは、力量(りきりゃう)は最(いっ)ち不足(ふそく)ながら、時(とき)も處(ところ)も手前(てまへ)に不利(ふり)でござるゆゑ、此(この)怖(おそろ)しい殺人(ひとごろし)の第(だい)一番(ばん)の嫌疑者(けんぎしゃ)でござりませう。
南無冥加(なむみょうが)あらせたまへ! 多勢(おほぜい)育(そだ)てた嬰兒(あかさん)の中(うち)で最(いっ)ち可憐(いたいけ)であったはお前(まへ)ぢゃ。其(その)お前(まへ)の御婚禮(ごこんれい)を見(み)ることが出來(でく)れば、予(わし)の本望(ほんまう)でござります。
締(しめ)ますよ昨日も油断して独言を吐(いっ)て居た所ろ後で見れば小使が廊下を掃除しながら聞て居ました
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
或(あるい)は又ヨジユムを作って見ようではないかと、色々書籍(しょじゃく)を取調(とりしら)べ、天満(てんま)の八百屋市(やおやいち)に行て昆布荒布(あらめ)のような海草類を買(かっ)て来て、夫(そ)れを炮烙(ほうろく)で煎(いっ)て如何(どう)云う風(ふう)にすれば出来ると云うので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
長さが一尺ばかりだから男でもチョン髷に結(いっ)て居る髪の毛は是だけの長(たけ)は有るが今時の事だから男は縮毛なら剪(かっ)て仕舞う剪(から)ないのは幾等(いくら)か髪の毛自慢の心が有る奴だ男で縮れっ毛のチョン髷と云うのは無い(大)爾々(そう/\)縮れッ毛は殊に散髪に持(もっ)て来いだから縮れッ毛なら必ず剪て仕舞う本統に君の目は凄いネ(谷)爾すれば是は
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)