“朗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほが41.2%
ほがら35.8%
ほがらか18.2%
のどか1.2%
ろう1.2%
あきら0.6%
うら0.6%
たから0.6%
よ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日(ひ)の光(ひかり)は、ほのかに足(あし)もとをあたためて、草(くさ)のうちには、まだ生(い)き残(のこ)った虫(むし)が、細(ほそ)い声(こえ)で、しかし、朗(ほが)らかに歌(うた)をうたっていました。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
姉妹篇「凧(たこ)」に対して「春」という一字を撰(えら)んだのです。「春」という字は音が朗(ほがら)かで字画が好もしいため、本の名にしたわけです。
はしがき (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
と眉にも頬にも皺(しわ)を寄せたが、のぞめば段もの端唄(はうた)といわず、前垂(まえだれ)掛けで、朗(ほがらか)に、またしめやかに、唄って聞かせるお妻なのであった。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百樹(もゝき)曰(いはく)、我が幼年(えうねん)の頃は元日のあしたより扇々と市中をうりありく声(こゑ)、あるひは白酒々の声も春めきて心も朗(のどか)なりしが此声今はなし。
御座(ぎょざ)のあたりは、談笑にわいていた。たれの声よりも後醍醐のお声が高い。朗(ろう)として、おもての方へまであきらかにお声とわかるほどだった。
容止(みかほ)墻(たかく)岸(さかしくて)、音辞(みことば)俊(すぐ)れ朗(あきら)かなり。天命開別(あめみことひらかすわけの)天皇(天智天皇)の為に愛(めぐ)まれたまふ。長(ひと)となるに及びて弁(わいわい)しくて才学(かど)有り、尤(もっと)も文筆(ふみつくること)を愛(この)む。詩賦(しふ)の興(おこり)、大津より始まれり……。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
朗(うら)らかに晴れ静まった青空には、洋紅色(ローズマダー)の幻覚をほのめかす白い雲がほのぼのとゆらめき渡って、遠く近くに呼びかわす雲雀(ひばり)の声や、頬白(ほおじろ)の声さえも和(なご)やかであった。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
心機一転(しんきいってん)ということもあるから、朗(たから)かに奮闘(ふんとう)的な気持ちになれるよう、思い切って生活を革新(かくしん)するとか、強い刺撃(しげき)を与えて心境を変化させるとか、妻自身確信(かくしん)と元気を持って助勢(じょせい)するがいい。
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
こんなことを次から次へと考へてゐるうちに、また新しい朗(よ)み手が詩稿を拡げた。わたしは自分に対しても、またこの会全体に対しても、ひどくうとましい気持になつて来た。
キリスト者の告白 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)