“辟易”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきえき97.9%
たじろ1.1%
しりごみ0.5%
ひるん0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はメートルの費用の嵩(かさ)むのに少からず辟易(へきえき)しながら、電気装置をいじるのを楽しみに、しばらくは毎朝こどものように早起した。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と辟易(たじろ)ぐ拍子に、ズドンと一発! 夫人の銃弾が背後(うしろ)の扉に逸(それ)て、濛々と白煙が立ち込める。床に転(ころ)がった拳銃(ピストル)を、素早く靴(くつ)で払い退(の)ける。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
虎でさへが「ドール」に会つては辟易(しりごみ)する。無論一疋と一疋とでは虎には及ばないが、「ドール」君は常に大隊を率ゐて一斉襲撃するから大抵な猛虎は忽ち殺されて了ふ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
晴の場所となると、ただでさえもじもじする。ところへもって来て、突然坑夫の団体に生擒(いけど)られたんだから、この黒い塊(かたまり)を見るが早いか、いささか辟易(ひるん)じまった。それも、ただの人間ならいい。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)