“をし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヲシ
語句割合
惜36.8%
教34.9%
吝9.9%
誨5.3%
訓5.3%
鴛鴦1.3%
愛0.7%
瘖0.7%
唖者0.7%
食0.7%
可惜0.7%
嗇0.7%
忍0.7%
愛惜0.7%
慳0.7%
推0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渠(かれ)さへあらずば無事(ぶじ)なるべきにと、各々(おの/\)我(わが)命(いのち)を惜(をし)む餘(あまり)に、其(その)死(し)を欲(ほつ)するに至(いた)るまで、怨恨(うらみ)骨髓(こつずゐ)に徹(てつ)して、此(こ)の法華僧(ほつけそう)を憎(にく)み合(あ)へり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『其(そ)の先生(せんせい)が私(わたし)どもに教(をし)へたから、其(そ)の先生(せんせい)を龜(かめ)ノ子(こ)先生(せんせい)ッて呼(よ)んだのさ』と海龜(うみがめ)は腹立(はらだゝ)しげに云(い)つて、『眞個(ほんとう)にお前(まへ)は鈍物(どん)だね!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
世上貫一の外(ほか)に愛する者無かりし宮は、その貫一と奔るを諾(うべな)はずして、僅(わづか)に一瞥(べつ)の富の前に、百年の契を蹂躙(ふみにじ)りて吝(をし)まざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかし敬が果して、茶山の誨(をし)へた如くに、蘭軒を視ること尊属に同じく、これに内事を諮(はか)つたかは疑はしい。少くも此の如き証跡は一も存してゐない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それでも、老人達の殘した訓(をし)へは固く守られてゐると見えて、今でも、此の島の最後の者たるべき女の兒は、喇嘛の活佛のやうに大事にされてゐる。
かきつめて昔恋しき雪もよに哀れを添ふる鴛鴦(をし)のうきねか
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一箇人(いつこじん)として己の為に身を愛(をし)みたまへと謂ふのではなく、国家の為に自重し給へと願ふのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
恋佗(わ)びつつも心を貫かんとにはあらず、由無き縁を組まんとしたるよと思ひつつも、強(し)ひて今更否(いな)まんとするにもあらず、彼方(かなた)の恋(こひし)きを思ひ、こなたの富めるを愛(をし)み、自ら決するところ無く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「いゝえ。知らないのですが、宜しく言つて、そして死んだことを知らせてくれと云ひました。それからこちらでは瘖(をし)が物を言ふだらうと云ひました。」
あの瘖(をし)のルカスは別荘へは呼ばないで置かう。どうだい。ムンムス爺い。けふのやうに己の元気の好かつた事があるかい。あの雲を見い。丸で春のやうだ。春のやうだ。
と、五六間(けん)手前(てまへ)から叱(しか)り付けた。唖者(をし)の子等(こら)は人の気勢(けはひ)に駭(おどろ)いて、手に手に紅(あか)い死人花(しびとばな)を持つた儘(まヽ)畑(はたけ)を横切(よこぎ)つて、半町も無い鹿(しヽ)ヶ谷(たに)の盲唖院へ駆けて帰つた
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
お濱さんは居なかつたがおなじ様に鼠色(ねずみいろ)の無地(むぢ)の単衣(ひとへ)を着た盲唖院の唖者(をし)の男の子が二人、沼(ぬま)の岸の熊笹(くまさヽ)が茂つた中に蹲(しや)がんで、手真似で何か話し乍ら頷(うなづ)き合つて居た。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
かれ熊曾建(くまそたける)が家に到りて見たまへば、その家の邊に、軍(いくさ)三重に圍み、室を作りて居たり。ここに御室樂(みむろうたげ)八せむと言ひ動(とよ)みて、食(をし)物を設(ま)け備へたり。
また筑紫の末羅縣(まつらがた)の玉島の里三に到りまして、その河の邊に御食(をし)したまふ時に、四月(うづき)の上旬(はじめのころ)なりしを、ここにその河中の磯にいまして、御裳の絲を拔き取り、飯粒(いひぼ)を餌にして
此(こ)の一歩(ぶ)に身(み)のかはを剥(は)がれたために可惜(をし)や、お春(はる)と云(い)ふ其(そ)の娘(むすめ)は繼母(まゝはゝ)のために手酷(てひど)き折檻(せつかん)を受(う)けて、身投(みな)げをしたが、其(それ)も後(のち)の事(こと)。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
氣を泄らさざるに過ぎると、怒り易くなる傾があるが、先づ/\氣を嗇(をし)みて嗇み得る人は幾干も無いものであるとても、能ふ限りは嗇んだが宜いのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
新発田(しばた)の寺崎某、山形の志村玄叔等で、其他猶津山、忍(をし)、庄内等の子弟があつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
技(わざ)びとや技(わざ)に遊ぶといにしへは一生(ひとよ)の命かけて愛惜(をし)みき
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わたくしは蘭軒医談楸字の説より発足してラビリントスの裏(うち)に入り、身を脱することを得ざるに至り、救を牧野氏に求めた。幸に牧野氏はわたくしを教ふる労を慳(をし)まなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
黒(くろ)ぬり塀(べい)の表(おもて)かまへとお勝手(かつて)むきの經濟(けいざい)は別(べつ)ものぞかし、推(をし)はかりに人(ひと)の上(うへ)は羨(うら)やまぬ物(もの)よ、香月左門(かうづきさもん)といひし舊幕臣(きうばくしん)、彼(か)の學士(がくし)の父親(ちヽおや)とは𧘕𧘔(かみしも)の肩(かた)をならべし間(あいだ)なるが
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)