“娘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こ53.4%
むすめ34.7%
ねえ1.5%
あま1.3%
ひと1.1%
これ1.1%
とう0.8%
いと0.6%
じょう0.6%
こども0.5%
ご0.5%
いらつめ0.3%
あれ0.3%
おんな0.3%
もの0.3%
やつ0.2%
アンコ0.2%
メツチエン0.2%
ヴェーシェ0.2%
い0.2%
おなご0.2%
しんぞ0.2%
ちび0.2%
みやらび0.2%
むす0.2%
をんな0.2%
ガール0.2%
コ0.2%
パルシニヤ0.2%
ベルタ0.2%
ムスメ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はいではありません。子供の癖に真夜中に起きて家(うち)の中をノソノソ歩きまわるなんて……何て大胆な……恐ろしい娘(こ)でしょう……」
継子 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此(こ)の一歩(ぶ)に身(み)のかはを剥(は)がれたために可惜(をし)や、お春(はる)と云(い)ふ其(そ)の娘(むすめ)は繼母(まゝはゝ)のために手酷(てひど)き折檻(せつかん)を受(う)けて、身投(みな)げをしたが、其(それ)も後(のち)の事(こと)。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
娘(ねえ)さん泣いても騒いでも仕様はねえ、此の浜には船一艘(ぺい)繋いで居ようじゃなし、人ッ子一人通りゃアしねえ、なにを
「とめ婆の話では、鶴子は崖下の素人屋(しもたや)にいる花という縫子(おはり)にいつもしみじみ身上話をしていたといったナ。……ひとつその娘(あま)ッ子(こ)を叩いて見るか」
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
台所へ廻ろうか、足を拭(ふ)いてと、そこに居る娘(ひと)の、呼吸(いき)の気勢(けはい)を、伺い伺い、縁端(えんばな)へ。——がらり、がちゃがちゃがちゃん。吃驚(びっくり)した。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は此娘(これ)が嫁入の引出物にといふ積りで、夙(はや)くからお願ひ致しましたのですが、娘(これ)も御覧の通りの妙齢(としごろ)になりました。
(———そして、この妹も上の妹も、まだ二人ながら「娘(とう)ちゃん」でいる有様を、両親達は草葉の蔭からどのように眺(なが)めておいでか)
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「もし、娘(いと)さん、あなたどんな苦労があって、心中なされるような、そんな量見になられましたの?」
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
「三娘(じょう)、このお茶は、お客さんがお厭のようだから、其所にある好いお茶を汲んでいらっしゃい」
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
娘(こども)といつてわるければ、優しい姪がいつてくれるやうな、ポタ/\した、滋味のしたたるやうな嬉しさだ。
四人の兵隊 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
私は一人娘(ご)で同胞(きやうだい)なしだから弟にも妹にも持つた事は一度も無いと言ふ、左樣かなあ、夫れでは矢張何でも無いのだらう
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
じぶんにとつて第一の王子である高市(たけち)を立派に生みおとしたあと暫くのあひだ、あの尼子ノ娘(いらつめ)の顔にやどつてゐた表情ではないか。
鸚鵡:『白鳳』第二部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
早く死んだら娘(あれ)にも却(かえ)って楽をさせる様に成ると思って居るばかりで、此の節此方(こっち)へ来て麦藁細工を夜なべに内職して、夜寝る眼も寝ずに娘(あれ)が大事にしてくれるから
勘定(かんじょう)は蟇口(がまぐち)から銀貨や銅貨をじゃらつかせながら小畑がした。可愛い娘(おんな)の子が釣銭と蕎麦湯と楊枝(ようじ)とを持って来た。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
幸福ならぬ事おのづから其中にもあり、お作といふ娘の桂次よりは六つの年少(としした)にて十七ばかりになる無地の田舍娘(もの)をば、何うでも妻にもたねば納まらず
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
スッカリ若返りにしておりましたので一寸見(ちょっとみ)はフイ嬢(ちゃん)よりも可愛いくれえで、フイ嬢(ちゃん)とお揃いの前髪を垂らして両方の耳ッ朶(たぼ)に大きな真珠をブラ下げた娘(やつ)が、翡翠(ひすい)色の緞子(どんす)の服の間から
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
たづなを引つぱつてくれる島の娘(アンコ)さんに訊くと、「遠いモウコと云ふ國から來たんだが、日に二囘も三囘も行くで可哀想には可哀想だ」
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
「槇は今夜、あの娘(メツチエン)に手紙を渡さうとしてゐるのだ」
不器用な天使 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
娘(ヴェーシェ)たちの肌着がきれいなように、とくべつ注意を払って、『かならず皆の肌着によく気をつける、しっかりした婦人(ダーム)をおかなけりゃならない』
あの娘(こ)の事なら、器用にあきらめた方がいいよ、町内の良い娘(い)が一人ずつ片付いて行くのを心配(しんぺえ)していた日にゃ、命が続かねえぜ
おん者らわしの兄弟のこと悪う抜かす権利がないわい。千恵造がいかん言うようなとこイ何も娘(おなご)をやらんでもえゝ。厚子を
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
と寝惚(ねぼ)けたように云うと斉(ひと)しく、これも嫁入を恍惚(うっとり)視(なが)めて、あたかもその前に立合わせた、つい居廻りで湯帰りらしい、島田の乱れた、濡手拭(ぬれてぬぐい)を下げた娘(しんぞ)の裾(すそ)へ、やにわに一束の線香を押着(おッつ)けたのは
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人ばかり、十二三、四五ぐらいな、子守の娘(ちび)が、横ちょ、と猪首(いくび)に小児(こども)を背負(しょ)って、唄も唄わず、肩、背を揺(ゆす)る。他は皆、茄子(なすび)の蔓(つる)に蛙の子。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
娘(みやらび)たちの前に踊り栄(は)えたであらう
首里城 (新字旧仮名) / 世礼国男(著)
「騙しやせん。……早うして呉れ。お娘(むす)があがると何んにもならん。」と、若い衆は焦慮(あせ)つた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
吾儕は車の上から街道を通る若い男や娘(をんな)の群に逢つた。その頬の色を見たばかりでも南伊豆へ來た氣がした。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ただ覚えているのはいつものように守衛たちが……昇降機(エレベーター)の娘(ガール)たちが……使い走りの給仕(ボーイ)たちが……そしてここへ来るまでの幾つかの階段や廊下で
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
・あの娘(コ)がかあいさうでと日向はぬくいおばあさんたち
其中日記:05 (五) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
「癪に障るからなあ、——一寸ましな娘(パルシニヤ)はみんなモグラの奴が引っかけて行っちまいやがるんだ。」
氷河 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
きらめく水の戯れに娘(ベルタ)の影の浮ぶさま、流れよ、波よ、しばし彼女の面影を……
ダニューヴの花嫁 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
こういう車輪のまわりかたを一方に見、一方では、所謂積極に廻転さそうとして若い娘(ムスメ)が、何とも云えない眼を光らせるのを見ます。それは互に反撥し合うの。