“煎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せん66.2%
い27.8%
に2.1%
いり1.3%
せんじ0.9%
え0.4%
あげ0.4%
いっ0.4%
ニ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ひょっとしたら私の病気にでもきくというのでだれかが送ってくれたのじゃないかしら、煎(せん)じてでも飲めというのじゃないかしら」
球根 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
煎(い)りつくようなのどの乾きと、傷が生命を奪って行く、それとの戦い、疼痛などで、病室は、檻のようなわめきで、相呼応していた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
この魚はなま煎(に)えを食ってさえも死ぬというのに、生(なま)のままでしばしば食っても遂に害がなかったのは、やはり一種の天命というのであろうか。
四十文(もん)にて買(かひ)炮烙(はうろく)にて是を煎(いり)金紙(きんがみ)に包み鄭重(たいそう)らしくしてお常(つね)に密と渡(わた)しければお常は喜(よろこ)び金子(きんす)を玄柳に遣(つかは)しお熊(くま)倶々(とも/″\)厚(あつ)く禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上より自在(じざい)をさげ、此火に酒の燗(かん)をなしあるひは茶(ちや)を煎(せんじ)、夜は燈火(ともしび)とす。さて熟(つら/\)此火を視るに、筩(つゝ)をはなるゝこと一寸ばかりの上に燃(もゆ)る、扇にあふげば陽火(やうくわ)のごとくに消(きゆ)る。
馬(うま)に煎(え)れんのが癖(くせ)でひゝんと騷(さわ)いだ處(ところ)俺(お)れ手(てえ)横(よこ)さ出(だ)して抑(おさ)えたもんだから畜生(ちきしやう)見界(みさけえ)もなく噛(かぢ)ツたんだからなあ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
性邪悪(よこしま)にして慾深ければ、奉納の煎(あげ)豆腐を以(も)て足れりとせず。われから宝珠を棄てて、明神の神祠(みやしろ)を抜け出で、穴も定めぬ野良狐となりて、彼の山に漂泊(さまよ)ひ行きつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
或(あるい)は又ヨジユムを作って見ようではないかと、色々書籍(しょじゃく)を取調(とりしら)べ、天満(てんま)の八百屋市(やおやいち)に行て昆布荒布(あらめ)のような海草類を買(かっ)て来て、夫(そ)れを炮烙(ほうろく)で煎(いっ)て如何(どう)云う風(ふう)にすれば出来ると云うので
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)