“磨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みが35.0%
と30.3%
す24.2%
すり2.3%
ま1.8%
こす1.4%
ひきうす0.6%
とぎ0.6%
ひ0.6%
うす0.4%
へ0.4%
みがき0.4%
おろ0.2%
すっ0.2%
ず0.2%
まろ0.2%
みかき0.2%
みがい0.2%
みがゝ0.2%
みんが0.2%
ミガ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、近世自然科学の発達によって人間の理性が磨(みが)かれ、人々の考え方が合理的になってきたことは、否定することができない。
キリスト教入門 (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
「あれはね、自働革砥(オートストロップ)の音だ。毎朝髭(ひげ)を剃(そ)るんでね、安全髪剃(あんぜんかみそり)を革砥(かわど)へかけて磨(と)ぐのだよ。今でもやってる。嘘(うそ)だと思うなら来て御覧」
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その外廓(がいかく)は、こう軍艦の形にして、船の側の穴の処に眼鏡を填(は)めたので、容堂公のを模して足らないのを駒形の眼鏡屋が磨(す)りました。
その光で、磨(すり)ガラスの花瓶のなかに仕込んだスタンド付きの小さなマイクが、シルエットになってクッキリと浮きあがった。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
こうして夜明けを待っていても、自分をつつむ吉岡門の呪咀(じゅそ)や、策や刃ものを磨(ま)している気配は、全身に感じている武蔵であった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて二の腕へ力瘤(ちからこぶ)が急に出来上がると、水を含んだ手拭は、岡のように肉づいた背中をぎちぎち磨(こす)り始める。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
又西国の山に人の作りたるやうなる磨(ひきうす)の状(かたち)の石を産する所ありと春暉(しゆんき)が随筆(ずゐひつ)にて見たる事ありき、今その所をおもひいださず。
「いい刀身(かたな)だよ。磨(とぎ)は悪いがシャンとしている。中心(なかご)は磨上(すりあげ)らしいが、しかし鑑定には骨が折れるぞコイツは……」
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
愚民嗷語(ごうご)して、われは神を信ぜず、麦粉と水と塩を信ずと言い、僧に向かいて汝自身の祈祷一俵を磨場(つきや)に持ち往き磨(ひ)いて粉にして朝食を済ませよなど罵りしに同じ。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
かの王惟(おも)えらく、敵国既に退いた上は馬が何の役にも立たぬ、何か別に人の助けになる事をさせにゃならぬと。すなわち勅して諸馬群を分ちて人々に与え、常に磨(うす)挽(ひ)かしめた。
それ、姫(ひめ)が來(わ)せた。おゝ、あのやうな輕(かる)い足(あし)では、いつまで蹈(ふ)むとも、堅(かた)い石道(いしみち)は磨(へ)るまいわい。戀人(こひびと)は、夏(なつ)の風(かぜ)に戲(たはむ)れ遊(あそ)ぶあの埓(らち)もない絲遊(かげろふ)に騎(のッ)かっても、落(お)ちぬであらう。
鉄砲磨(みがき)組支配田付四郎兵衛景利とともに大小火砲、石火矢(いしびや)、棒火矢(ぼうびや)、狼煙(のろし)、揚物(あげもの)、その他、火術の一般を差配することになった。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
書記机で墨を磨(おろ)すらしい冷ややかな香があたりにただよった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時には勿論(もちろん)洋紙と云うものはない、皆日本紙で、紙を能(よ)く磨(すっ)て真書(しんかき)で写す。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それから今度はなお膝まずいたままで、一本の挺子(てこ)のようなものに、全身の重さと力をかけて、捻じ廻すような、磨(ず)りつけるような音もたてたが、最後にやはり大きな音を立てて、この仕事も終った。
(第六回、打製(うちせい)類及び磨(みかき)製類考説(こうせつ)の末文等を見よ。)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
何がなし暇さえあれば掃(はい)たり拭(ふい)たり磨(みがい)たり仕て居るが癖ですから目
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
此鏡は天道(てんたう)さまより誰(たれ)にも/\与(あた)へおかるれども磨(みがゝ)ざればてらさずと、われ若(わか)かりし時ある経学者(けいがくしや)の教(をしへ)に聞(きゝ)しと、狐の話(はなし)につけ大学の蹄(わな)にかけて風諫(ふうかん)せしは
竹をやは磨(みんが)く 真竹やはみんがく
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
磨(ミガ)かれぬ智慧(チヱ)を抱いたまゝ、何も知らず思はずに、過ぎて行つた幾百年、幾万の貴い女性(ニヨシヤウ)の間に、蓮(ハチス)の花がぽつちりと、莟(ツボミ)を擡(モタ)げたやうに、物を考へることを知り初(ソ)めた郎女であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)