“誰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たれ41.0%
だれ29.0%
た21.3%
だ4.2%
タ1.1%
ダレ0.4%
だり0.3%
たが0.3%
だアれ0.3%
だあれ0.2%
だい0.2%
タレ0.2%
だっ0.1%
たあれ0.1%
ただ0.1%
たれか0.1%
だあ0.1%
だんか0.1%
どな0.1%
どなた0.1%
なれ0.1%
ゝれ0.1%
キヱラア0.1%
ダ0.1%
フウ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰(たれ)が八っちゃんなんかに御免なさいするもんか。始めっていえば八っちゃんが悪いんだ。僕は黙ったままで婆やを睨みつけてやった。
碁石を呑んだ八っちゃん (新字新仮名) / 有島武郎(著)
誰(だれ)だろう。誰か知っている人だったか。二、三度視線を新聞と往復させ、ふいに彼の喉(のど)に叫びのようなものがのぼってきた。頼子だ。
十三年 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
誰(た)れか這入(はいっ)て来る、電報がかかる、訪問客が来る、折角(せっかく)考えていたことを中途で妨げられて、またヤリ直すことが幾度(いくど)あるか知れぬ。
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
……それから以来は誰(だ)れがやつても伯母の方から来るのが型になつてしまつたんですが……なかにはかういつた過ちの功名もありました。
癖 (新字旧仮名) / 喜多村緑郎(著)
d 早敷哉 誰(タ)が障(サ)ふれかも、たまぼこの 道見忘れて、君が来まさぬ(はしきかもとも訓むべきかも知れぬ。)
おれは、このおれは、何処(ドコ)に居るのだ。……それから、こゝは何処なのだ。其(ソレ)よりも第一、此(コノ)おれは誰(ダレ)なのだ。其をすつかり、おれは忘れた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「うん、あん時ゃぐうぐう云(い)よった。ばってんが、もう誰(だり)か醒めとろ。車輛会社もパンクしとらすか知れんくさい。行(い)たて見う行(い)たて見う。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
板倉と撫川(なずかわ)の郷(さと)の、中を行く芳野の川の、川岸に幾許(ここら)所開(さける)は、誰(たが)栽(うえ)し梅にかあるらん、十一月(しもつき)の月の始を、早も咲有流(さきたる)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「うむ、ガラ空きだ。おれは船首(へさき)も、船尾(とも)の方も、上から下まで探した。大きな声で呼んでみた。けれど誰(だアれ)もいやしない。舵(かじ)にも、帆檣(ほばしら)にも、甲板の何処にも、まるで人がいないんだ」
『はあ、あの姉さんは妙なことを言ふ人で、へえもう死んで了ひたいの、誰(だあれ)も居ないやうな処へ行つて大きな声を出して泣いて見たいのツて——まあ、奈何(どう)して其様な気になるだらず。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「踊っとるは誰(だい)じゃ、何しとるかい。」
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ケレドモ、オネコサンハ似合ヒモシナイ洋服ヲキテ得意デスシ、アヒルサンハアカダラケノクサイ洋服ヲキテ大ヨロコビナノデ、誰(タレ)デモ二人ヲミルト、ワラツタリ、ハナヲツマンダリシマシタ。
定山渓(じょうざんけい)へ行(い)たて来ましたたい。団員は誰(だっ)でん行た。そりゃあ面白かった盆踊が、ほんによか温泉ですばい。そりから、誰(だっ)でん知らんばってん、わしだけ上(かみ)の方に今朝早(はあゆ)う行(い)たて見ましたもんな。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
もう、村の誰(たあれ)も出ていない
兄ちゃん (新字新仮名) / 木村好子(著)
此の間、彼の頭に殘るやうな出來事と謂へば、誰(ただ)生母(せいぼ)に亡(な)くなられた位のことであつた。それすら青春(せいしゆん)の血の燃(も)ゆる彼に取つては、些と輕い悲哀を感じた位のことで、決して左程(さほど)の打撃では無かつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
誰(たれか)言(いう)巾幗(きんこく)不成事(ことをなさずと) 曾(かつて)記(きす)神功(じんごう)赫々(かくかくの)名(な)
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
こんな餓鬼が一匹や二匹乗ったからって、すぐ落ちるような機械を、誰(だあ)れもわざわざ発明もしなけりゃあ、買いもしないやな。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「オーイ、誰(だんか)来てくんろよ——オーイ」
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
誰(どなた)さんかと思へば若旦那様でいらつしやいますか? 久しくお目にかゝりませぬ。その後は御無沙汰を致しました。文蔵がまた長らくお宅でお世話になります。
性(さが)は得(え)て、また誰(なれ)恋(こ)ひて、その熟実(うみみ)
夏の日 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
新(あたら)しい人(ひと)の顏(かほ)は六號室(がうしつ)では絶(た)えて見(み)ぬ。院長(ゐんちやう)アンドレイ、エヒミチは新(あらた)な瘋癲患者(ふうてんくわんじや)はもう疾(と)くより入院(にふゐん)せしめぬから。又(また)誰(ゝれ)とて這麼瘋癲者(こんなふうてんしや)の室(へや)に參觀(さんくわん)に來(く)る者(もの)も無(な)いから。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「なんだ。この野郎。みんな江戸の話ばッかしらねッか。この町に来てから本気に誰(ダ)ッかが見ていた腕前の話がききてもんだわ。一ツも無かろが」