“八”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
や59.8%
やつ11.2%
はち7.3%
ぱち5.6%
やっ4.5%
ばち3.4%
ヤ3.4%
はつ1.1%
は0.6%
はっ0.6%
はっつ0.6%
やあ0.6%
アクト0.6%
オイチョ0.6%
六0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼(か)の八(や)ツ山(やま)の沖(おき)に並(なら)んで泛(うか)ぶ此(これ)も無用なる御台場(おだいば)と相俟(あひま)つて、いかにも過去(すぎさ)つた時代の遺物らしく放棄された悲しい趣(おもむき)を示してゐる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
つけ走るとき鳴り響きて人を避(よ)けさするやうにして有り四挺の車に八(やつ)の金輪リン/\カチヤ/\硝子屋(びいどろや)が夕立に急ぐやうなり鹽灘の宿(しゆく)を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
そうして釣竿を右と左と八(はち)の字のように振込(ふりこ)んで、舟首(みよし)近く、甲板(かっぱ)のさきの方に亙(わた)っている簪(かんこ)の右の方へ右の竿、左の方へ左の竿をもたせ
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「正直なところを申上げますと、すみませんが、パイ軍曹どののいうことは、すべて嘘(うそ)っ八(ぱち)でありまして、ソノ……」
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ちょっとおたずねですがな、お昼すぎごろに、七(なな)八(やっ)つぐらいの子どもらが十人ほど通ったのを、見ませなんだかいな」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
ダンディ埠頭(クエイ)にはもうおそらく帰れぬだろうなあ。今度という今度は、いよいよ一(いち)か八(ばち)かだ。われわれの北の方には鯨がいたのだ。
神女の人数を、七(ナヽ)処女・八(ヤ)処女・九(コヽノ)の処女などゝ勘定してゐる。此は、多数を凡そ示す数詞が変化して行つた為である。其と共に実数の上に固定を来した場合もあつた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
文字(もじ)はやがて耳(みゝ)の側(わき)に恐(おそ)ろしき聲(こゑ)もて咡(さゝや)くぞかし、一通(いつゝう)は手(て)もとふるへて卷收(まきをさ)めぬ、二通(につう)も同(おな)じく三通(さんつう)四通(しつう)五六通(ごろくつう)よりは少(すこ)し顏(かほ)の色(いろ)かはりて見(み)えしが、八(はつ)、九(く)、十通(じつゝう)、十二通(じふにつう)
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女らしいぞと口の中で独語(つぶやき)ながら、誰だ女嫌ひの親分の所へ今頃来るのは、さあ這入りな、とがらりと戸を引き退くれば、八(は)ッ様(さん)お世話、と軽い挨拶、提灯吹き滅(け)して頭巾を脱ぎにかゝるは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
東京にいても居酒屋や屋台店(やたいみせ)へ飛込んで八(はっ)さん熊(くま)さんと列(なら)んで醤油樽(しょうゆだる)に腰を掛けて酒盃(さかずき)の献酬(とりやり)をしたりして、人間の美くしい天真はお化粧をして綾羅(りょうら)に包まれてる高等社会には決して現われないで
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
横山町(よこやまちょう)の質屋の路地奥なんかに居(きょ)をかまえて、オホン! とばかり、熊さん八(はっつ)あんや、道楽者の若旦那相手に説いたものですが、まったくそうかもしれません。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「三(めい)つ! 四(よう)つ! 五(ずう)つ! 六(もう)つ! 七(なあ)つ! 八(やあ)つ! 九(ごうの)つ! 十(ど)お!」とみんなが答えた。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
「おらのもらった金(かね)は七(ジーベン)だぞ。八(アクト)じゃねえや。」
一の字を彫(ほ)りつけられたのは、抗夫長屋ではやっていた、オイチョカブ賭博(とばく)の、一(インケツ)、二(ニゾ)、三(サンタ)、四(シスン)、五(ゴケ)、六(ロッポー)、七(ナキネ)、八(オイチョ)、九(カブ)のうち、この札(ふだ)を引けば負けと決っている一(インケツ)の意味らしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
するとそこにはお婆さんと娘さんと二人しか居りませなんだがお前は女ばかりと侮ってそう押付けな事をいうか、ここにはテントが七(五)つも八(六)つもある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)