“九”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここの34.0%
く28.3%
こゝの15.1%
ここ3.8%
コヽノ3.8%
きう1.9%
こ1.9%
ここのつ1.9%
こゝのつ1.9%
こォこの1.9%
こヽの1.9%
ごうの1.9%
カブ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一夜の風雨にて、くるま山の山中、俗に九(ここの)ツ谺(こだま)といひたる谷、あけがたに杣(そま)のみいだしたるが、忽(たちま)ち淵(ふち)になりぬといふ。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すると、すぐ狼が九(く)疋出て来て、みんなまじめな顔をして、手をせわしくふつて云ひました。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ヂュリ 乳母(うば)を出(だ)してやった時(とき)、時計(とけい)は九(こゝの)つを打(う)ってゐた。半時間(はんじかん)で歸(かへ)るといふ約束(やくそく)。若(も)しや逢(あ)へなんだかも知(し)れぬ。いや/\、さうでは無(な)い。
一(ひ)い、二(ふ)う、三(み)い、四(よ)お、五(い)つ、六(む)う、七(なな)、八(や)あ、九(ここ)、十(とを)、十一、十二……十三……
落葉日記(三場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
神女の人数を、七(ナヽ)処女・八(ヤ)処女・九(コヽノ)の処女などゝ勘定してゐる。此は、多数を凡そ示す数詞が変化して行つた為である。其と共に実数の上に固定を来した場合もあつた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
銀座(ぎんざ)、日本橋(にほんばし)をはじめ、深川(ふかがは)、本所(ほんじよ)、淺草(あさくさ)などの、一時(いちじ)に八(はつ)ヶ所(しよ)、九(きう)ヶ所(しよ)、十幾(じふいく)ヶ所(しよ)から火(ひ)の手(て)の上(あが)つたのに較(くら)べれば、山(やま)の手(て)は扨(さ)て何(なん)でもないもののやうである、が、それは後(のち)に言(い)ふ事(こと)で
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「——七(なな)、八(や)ア、九(こ)ノ……」
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
畔柳さんへ行つて、旦那が行つたか、行かないか、若(も)し行つたのなら、何頃(いつごろ)行つて何頃帰つたか、なあに、十(とを)に九(ここのつ)まではきつと行きはしませんから。その様子だけ解れば、それで可いのです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宜しいお前達に与(や)つて了う。たゞ五分の一だけ呉れろ、乃公(わし)は其を以(もつ)て北海道に飛ぶからつて。其処で小僧が九(こゝのつ)の時でした、親子三人でポイと此方(こつち)へやつて来たのです。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
御ォ手にまァめが九(こォこの)つゥ
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
甚之助(じんのすけ)とて香山家(かやまけ)の次男(じなん)、すゑなりに咲(さ)く花(はな)いとヾ大輪(おほりん)にて、九(こヽの)つなれども權勢(いきほひ)一家(か)を凌(しの)ぎ、腕白(わんぱく)さ限(かぎ)りなく、分別顏(ふんべつがほ)の家扶(かふ)にさへ手(て)に合(あ)はず、佛國(ふつこく)に留學(りうがく)の兄上(あにうへ)御歸朝(ごきてう)までは
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「三(めい)つ! 四(よう)つ! 五(ずう)つ! 六(もう)つ! 七(なあ)つ! 八(やあ)つ! 九(ごうの)つ! 十(ど)お!」とみんなが答えた。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
一の字を彫(ほ)りつけられたのは、抗夫長屋ではやっていた、オイチョカブ賭博(とばく)の、一(インケツ)、二(ニゾ)、三(サンタ)、四(シスン)、五(ゴケ)、六(ロッポー)、七(ナキネ)、八(オイチョ)、九(カブ)のうち、この札(ふだ)を引けば負けと決っている一(インケツ)の意味らしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)