“はち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハチ
語句割合
鉢48.5%
蜂42.3%
八3.9%
櫃1.5%
飯櫃0.9%
鉢盂0.6%
80.3%
捌0.3%
楪0.3%
盂0.3%
盆0.3%
阿八0.3%
額0.3%
顱0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
閭は小女を呼んで、汲みたての水を鉢(はち)に入れて来いと命じた。水が来た。僧はそれを受け取って、胸に捧げて、じっと閭を見つめた。
寒山拾得 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そういっているとき、小食堂の天井(てんじょう)にとりつけてあるブザー(じいじいと蜂(はち)のなくような音——を出す一種の呼鈴(よびりん))が鳴りだした。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あの廣々(ひろ/″\)とした富士(ふじ)の裾野(すその)には、普通(ふつう)の登山期(とざんき)よりも少(すこ)し遲(おく)れて八(はち)九月(くがつ)の頃(ころ)には、殊(こと)に美(うつく)しい秋草(あきくさ)がたくさん咲(さ)きます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台(ちゃぶだい)とともにお櫃(はち)や皿小鉢(さらこばち)がこてこて並べられ、べちゃくちゃ囀(さえず)りながら食事が始まった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それだけは手放さなかった先考(せんこう)の華族大礼服を着こみ、掛けるものがないのでお飯櫃(はち)に腰をかけ、「一ノ谷」の義経のようになって鯱(しゃち)こばっていると、そのころ
予言 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
よし、では、この鉢盂(はち)をあげるから、これを知らさずに持っていって、いきなりその女の頭へかぶせて、力一ぱいに押しつけるが宜い、どんなことがあっても、手を
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
可愛(かは)いい、元気な8(はち)の字少年隊。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
8(はち)の字の生きた鎖が動く。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
縦(はな)して席間に周旋せしめ、番語で申し付くると俄に一楪(はち)を捧げ至る、また番語で詈れば一碗を易(か)えて来る、驚いて問うと答えて、某(それがし)に婢(ひ)あり、子を生んだが弥月(びげつ)にして死んだ。
と云って、妻は硝子(がらす)の大きな盂(はち)を持て来た。硝子は電気を絶縁する、雷よけのまじないにかぶれと謂うのだ。諾(よし)と受取って、いきなり頭にかぶった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
肆の中には菊の盆(はち)がうるさいほど列んでいたが、皆枝ぶりの面白い美しい花の咲いたものばかりであった。馬はそれがどうも陶の作った菊に似ていると思った。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
未荘の仕来(しきた)りでは、阿七(あしち)が阿八(はち)を打つような事があっても、あるいは李四(りし)が張三(ちょうさん)を打っても、そんなことは元より問題にならない。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
サン それ、彼奴等(きゃつら)の「額(はち)」を打破(ぶちわ)ってくれうわい。意味(いみ)は如何樣(どのやう)にも取(と)らっせいよ。
八九年前(ぜん)晩春の頃、同じこの境内で、小児(こども)が集(あつま)って凧(たこ)を揚げて遊んでいた——杢若は顱(はち)の大きい坊主頭で、誰よりも群を抜いて、のほんと脊が高いのに、その揚げる凧は糸を惜(おし)んで、一番低く
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)