“避”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よ48.9%
さ43.2%
さけ2.2%
さく1.6%
よけ1.3%
のが0.9%
サ0.6%
そ0.3%
に0.3%
はづ0.3%
ヨ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝国手(こくしゅ)と立花画師との他は、皆人足で、食糧を持つ他には、道開き或いは熊避(よ)けの為に、手斧(ておの)、鋸(のこぎり)、鎌(かま)などを持っているのであった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
一度は私と約束までした仲を、何時の間に冷たい心持になつたか、それは知らないが、近頃は私を避(さ)けてばかりゐるお通さんだつた。
此獣(けもの)雪を避(さけ)て他国へ去るもありさらざるもあり、動(うごか)ずして雪中に穴居(けつきよ)するは熊(くま)のみ也。熊胆(くまのい)は越後を上品(ひん)とす、雪中の熊胆はことさらに価(あたひ)貴(たつと)し。
昼間の程は勗(つと)めて籠(こも)りゐしかの両個(ふたり)の、夜に入りて後打連(うちつ)れて入浴せるを伺ひ知りし貫一は、例の益(ますま)す人目を避(さく)るならんよと念(おも)へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
避(よけ)て通らなければ出られないので、学士はその卓子越の間道を選んだので、余り臨機(さそく)な働(はたらき)であったから、その心を解せず、三人は驚いて四方を囲んで、斉(ひと)しく高く仰ぎ見た。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人々は、最早、文芸を読むことによって生活をよくしようなぞという望みを失ったのである。民衆は、この七転八苦の物質的生活の苦悩から避(のが)れんとして、勢い享楽的なものを求める。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
妻——紫上は夜床避(サ)りの年齡に達した——と例のない程、長い共住みを續けて、奉謝生活の願ひを却けたり、若盛りの罪業の現報を見ながら尚、無意思に近い若妻を苦しめたり、殆
好悪の論 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
一人、二人ずつ彼等はときどき応接室へ何かの用事で出入する。それを京子はちらちら視て、如何にもうんざりしたように加奈子の肩へ首を載せ、眼を避(そ)らしてしまった。
春:――二つの連作―― (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
蘆の根の小蟹(こがに)は驚いて、穴に避(に)げ入るのも面白かった。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
お避(はづ)しなされませ。私(わたくし)が聞質(きゝたゞ)して見(み)ませう。どうしても拒(こば)まッしゃらうかも知(し)れぬが。
「木(キ)」「城(キ)」「月(ツキ)」「槻(ツキ)」「調(ツキ)」「霧(キリ)」「新羅(シラキ)」「尽き」「避(ヨ)き」などの「き」には「紀」「記」の類の文字を用いて、他の類のものを用いることは殆どなく、これも
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)