“泛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うか75.8%
う22.3%
ただよ0.9%
あまね0.5%
ウカ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑雨は恐らく最後のシャレの吐き栄(ば)えをしたのを満足して、眼と唇辺(くちもと)に会心の“Sneer”を泛(うか)べて苔下にニヤリと脂下(やにさが)ったろう。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
船はいつのまにか、船渠(ドック)の地上から十尺も高く泛(う)かび出している。職長の指揮笛が、両舷のワイヤロープへあわただしく鳴っている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにかかわらず何とも名状の出来ぬ一種の清新な空気が画面に泛(ただよ)うている事は極端な頑固な人でない限りおそらく誰でも容易に観取する事が出来るだろう。
ワガ友長子肇、カツテ茗黌(めいこう)ニ寓シ、アマネク諸老先生ノ門ニ遊ブ。今復(また)帷(い)ヲ駒籠(こまごめ)ニ下シ、泛(あまね)ク江湖知名ノ士ニ交ル。博ク近詩ヲ採リ佳什麗篇ヲ得レバ則(すなわち)蒐羅(しゅうら)シテ措カズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
猿ニ似テ非ナル猿面冠者ハオノガ立身出世ノタメニハ、主人ヨリ猿々ト呼ビ捨テラレルモ、ヘイヘイト追従笑ヒナド泛(ウカ)ベタルハ、即チ羞恥ヲ知ラザル者ト言フガ如シ。
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)