“ひし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒシ
語句割合
犇54.0%
挫18.2%
菱9.6%
拉7.8%
彼此4.5%
潰0.8%
虐0.8%
彼是0.5%
緊0.5%
罷市0.3%
批0.3%
拗0.3%
狒0.3%
秘旨0.3%
刺股0.3%
嘈0.3%
婢使0.3%
扛0.3%
被緇0.3%
費詩0.3%
飛矢0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車夫のかく答へし後は語(ことば)絶えて、車は驀直(ましぐら)に走れり、紳士は二重外套(にじゆうがいとう)の袖(そで)を犇(ひし)と掻合(かきあは)せて、獺(かはうそ)の衿皮(えりかは)の内に耳より深く面(おもて)を埋(うづ)めたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
迷の羈絆(きづな)目に見えねば、勇士の刃も切らんに術(すべ)なく、あはれや、鬼も挫(ひし)がんず六波羅一の剛(がう)の者(もの)、何時(いつ)の間(ま)にか戀の奴(やつこ)となりすましぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
そこから山の宿までほんの一と息、平次の足は自然に、菱(ひし)屋の大番頭の伜で、手代をしてゐるといふ、清次郎の小間物屋に向つてをります。
夜が明けてここを引揚げてゆく時の田中の言葉がまたいいんだ。『もう三鷹へは来ません。』流石の孫悟空もよほど荒肝を拉(ひし)がれたらしいね。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)
この両(ふたつ)の情はたとえその内容において彼此(ひし)相一致するとしても、これを同体同物としては議論の上において混雑を生ずる訳であります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だが、被害は、書(ほん)どころではない。彼と武蔵の住む家さえ、跡形もなく潰(ひし)がれて、手のつけようもない有様。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何で、物に指を咥(くわ)えて、物の下に虐(ひし)がれてよいものぞ。——物の上に在って、天の下の物を自在に用いるはずの人間が、物の下に置かれなどしたら、もうおしまいというものぞよ……と
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「きりしとほろ上人伝(しやうにんでん)」は古来洽(あまね)く欧洲天主教国に流布(るふ)した聖人行状記の一種であるから、予の「れげんだ・おうれあ」の紹介も、彼是(ひし)相俟(あひま)つて始めて全豹(ぜんぺう)を彷彿(はうふつ)する事が出来るかも知れない。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
頸(くび)には黒い襟巻(えりまき)を緊(ひし)とまとい、白い髪をし、若々しい眼で自分をやさしく見守(みまも)り、寛容にゆったりと落ち着いてる母の、その顔をながめていた。
附近の道路には数万の男女の学生が会議の結果を待って群(むらが)っていた。議題は学生団の提出した外人に対する罷市(ひし)敢行の決議にちがいないのだ。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
支那商業団体の各路商会聯合会、納税華人会、総商会の総ては、一致団結して罷市(ひし)賛成に署名を終えたのだ。学生団は戸(こ)ごとの商店を廻り歩いて営業停止を勧告した。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ここにその建御名方の神の手を取らむと乞ひ歸(わた)して取れば、若葦を取るがごと、搤(つか)み批(ひし)ぎて、投げ離ちたまひしかば、すなはち逃げ去(い)にき。
また「いかにかねぎつる二」と詔りたまひしかば、答へて白さく、「朝署(あさけ)三に厠に入りし時、待ち捕へ搤(つか)み批(ひし)ぎて、その枝四を引き闕(か)きて、薦(こも)につつみて投げ棄(う)てつ」
竿でその頭を𡥅(せせ)るにかつて逃げ去らず。徐々(そろそろ)と身を縮め肥えてわずかに五、六寸となって跳び懸かるその頭を拗(ひし)げば死すとある。
英国や米国南部やジャマイカでは、蛇をいかほど打ち拗(ひし)ぐとも尾依然動きて生命あるを示し、日没して後やっと死ぬと信ず(『ノーツ・エンド・キーリス』十輯一巻二五四頁)
れて、放下(ほけ)たる空隙(あな)より踐外(ふみはづ)して、狒(ひし)狼(おほかみ)は
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
量(りよう)骨格(こつがら)、狒(ひし)は猿(さる)の首領(かしら)にして狼(おほかみ)
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
主君相馬大膳亮(そうまだいぜんのすけ)殿の秘旨(ひし)を帯びる左膳としては、ここにどう考えてもふしぎでならない一事があった。ほかでもない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
大主にふくめられた秘旨(ひし)は忘れぬ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
成親の最後の様子はいろいろ伝えられていて、始め毒殺を計ったが失敗し、遂に二丈のがけの上から突き落し、下に刺股(ひし)(刃物に柄をつけたもの)をたててこれで体を貫いて死んだといわれる。
此(この)珍(めづ)らしき音樂(おんがく)の妙手(めうしゆ)に握手(あくしゆ)の譽(ほまれ)を得(え)んと嘈(ひし)めくのである。
龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)は、釈尊にまけない女ぎらい……じゃアない……女を恐がったお方だが、随順姉妹(ずいじゅんしまい)となり、愛楽友(あいらくゆう)となり、安慰母(あんいぼ)となり、随意婢使(ひし)となり……これ四賢良妻なり、などと仰っしゃっている
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多年剣を学んで霊場に在り 怪力真に成る鼎扛(ひし)ぐべし 鳴鏑(めいてき)雲を穿つて咆虎斃(たお)る 快刀浪を截(き)つて毒竜降る 出山(しゆつざん)赤手強敵を擒(とりこ)にし 擁節の青年大邦に使ひす 八顆(はちか)の明珠皆楚宝 就中一顆(いつか)最も無双
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
正しく保胤が脱白被緇(ひし)の前年、五十一二歳頃、彼の六条の池亭に在った時ででもあったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
司馬費詩(ひし)は、孔明の旨をうけて、荊州へ急行した。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
両軍相争い、一進一退す、喊声(かんせい)天に震い 飛矢(ひし)雨の如し。王の馬、三たび創(きず)を被(こうむ)り、三たび之を易(か)う。王善(よ)く射る。射るところの箭(や)、三箙(ふく)皆尽く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)