“犇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひし84.9%
ひしめ13.9%
ひ0.8%
しっかり0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朧月(おぼろづき)に透して見るまでもなく、磁石(じしやく)と鐵片のやうに、兩方から駈け寄つた二人が、往來の人足の疎(まば)らなのを幸ひ、犇(ひし)と抱き合つた時
そして人々が犇(ひしめ)き合っているうちに、大決心をもって落ちている緋房をそっと拾って掌に丸めこむと素知らぬ様子で、其場を立去った。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
しかしそれも瞬間! 倒れてパッと上から蒲団が被(かぶ)せられたと見ると、怖いもの見たさで一遍崩れ立った人垣はまた犇(ひ)し犇しと廻りへ取り囲んで行った。
生不動 (新字新仮名) / 橘外男(著)
お妃は嬉しさのあまり王子を犇(しっかり)と抱き締められましたが、やがてその手をゆるめて、手真似でどこかへ逃げるように王子に教えておられるようです。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作、かぐつちみどり(著)