『片男波(かたおなみ)』
降続きたる卯の花くだしようようはれて、かき曇りたる天もところどころ雲の切間を、朧なる五日の月は西へ西へと急ぐなり。千載茲許に寄せては返す女浪男浪は、例の如く渚を這上る浪頭の彼方に、唯形ばかりなる一軒立の苫屋あり。暮方より同じ漁師仲間の誰彼寄 …
作品に特徴的な語句
美(はなや) 後退(あとすさ) 沈(しずみ) 流行(ながれゆ) 頸(くびったま) 生(いき) 不好(すかぬ) 立(だち) 言(いい) 傾斜(かたむき) 言出(いいいだ) 遺(お) 透(すかし) 這(はい) 失(なく) 密(そつ) 繋留(つなぎと) 真(ほん) 跂(はね) 天(そら) 他(よそ) 哭(なき) 降(ふり) 前(めえ) 助(たすけ) 様(さん) 何処(いずく) 振(ふり) 湿(うる) 俺(おら) 思凝(おもいづめ) 思(おもい) 動出(ゆるぎいだ) 罪人(とがにん) 後(うしろ) 端(は) 砂塵(すなぼこり) 的(あて) 頸(うなじ) 流(ながれ) 一思(ひとおもい) 踏(ふみ) 止(よ) 誰彼(だれかれ) 断然(きっぱり) 引抱(ひんだ) 形(かた) 微(かすか) 応答(こたえ) 思凝(おもいつ) 怨(うらみ) 問(とい) 怪(あや) 取(とり) 持(もち) 摩(ま) 便(たより) 声音(こわね) 襤褸(ぼろ) 鼕(ど) 女浪(めなみ) 顫(ふる) 訝(いぶか) 奪(と) 大濤(おおなみ) 反復(くりかえ) 面(おもて) 頂(いただき) 辞(ことば) 辞半(ことばなかば) 噤(つぐ) 響(ひびき) 遑(いとま) 只管(ひたすら) 重量(おもみ) 真砂(まさご) 斜(ななめ) 汀(みぎわ) 沈行(しずみゆ) 握緊(にぎりし) 推拭(おしぬぐ) 消行(きえゆ) 源様(げんさん) 濁浪(だくろう) 手頭(てさき) 男浪(おなみ) 戦(おのの) 衝(つ) 真黯(まっくら) 睚(まぶた) 瞪(みは) 思切(おもいき) 端(はし) 綿(わた) 縋(すが) 腓(こむら) 苫屋(とまや) 茲許(ここもと)