“漏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
も73.4%
もら16.6%
もれ3.5%
もり1.7%
もる1.3%
こぼ0.9%
く0.4%
ろう0.4%
くき0.4%
こぼす0.4%
こぼれ0.4%
クキ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おりおり日の光りが今ま雨に濡れたばかりの細枝の繁味(しげみ)を漏(も)れて滑りながらに脱けてくるのをあびては、キラキラときらめいていた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
彼女だって、僕と一緒になるなんぞ夢にも思わなかったろうし、結婚の夜の彼女が、「済まないわ……」と一言漏(もら)した言葉があった。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
葭簀(よしず)を立掛けた水茶屋の床几(しょうぎ)には徒(いたずら)に磨込(すりこ)んだ真鍮(しんちゅう)の茶釜(ちゃがま)にばかり梢を漏(もれ)る初秋の薄日のきらきらと反射するのがいい知れず物淋(ものさび)しく見えた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
去歳(こぞ)の春すが漏(もり)したるか怪しき汚染(しみ)は滝の糸を乱して画襖(えぶすま)の李白(りはく)の頭(かしら)に濺(そそ)げど、たて付(つけ)よければ身の毛立(たつ)程の寒さを透間(すきま)に喞(かこ)ちもせず、兎(と)も角(かく)も安楽にして居るにさえ、うら寂しく自(おのずから)悲(かなしみ)を知るに
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
春も稍深(やゝふかく)なれば雪も日あたりは解(とけ)あるひは焼火(たきび)の所雪早く解(とく)るにいたりて、かの屋根の損(そん)じたる処木羽(こば)の下たをくゞりなどして雪水漏(もる)ゆゑ
別に人参と蒟蒻(こんにゃく)あるいは蕪などを湯煮(ゆで)て漏(こぼ)して醤油と味淋にて味をつけ、柔(やわらか)になるまで煮て、冷めたる時南京豆と和えるなり。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
次に御刀の手上(たがみ)に集まる血、手俣(たなまた)より漏(く)き出(で)て成りませる神の名は、闇淤加美(くらおかみ)の神。次に闇御津羽(くらみつは)の神。
穰苴(じやうしよ)既(すで)に((君ヲ))辭(じ)し、莊賈(さうか)と約(やく)して曰(いは)く、『(六)旦日(たんじつ)(七)日中(につちう)軍門(ぐんもん)に會(くわい)せよ』と。穰苴(じやうしよ)先(ま)づ馳(は)せて軍(ぐん)に至(いた)り、(八)表(へう)を立(た)て(九)漏(ろう)を下(くだ)して賈(か)を待(ま)つ。
其時迸り出た血からいろいろの神が成り出ましたが、御刀(みはかし)の手上(たがみ)に集れる血手俣(たなまた)より漏(くき)出て成りませる神の名を闇𨔆加美(クラオカミ)ノ神というとある。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ナゼというのに大原は三度の食事を我々の三、四倍も食う。大きな飯櫃(めしびつ)を一人で空(から)にして汁なんぞは五、六杯もお更(かわ)りをする。家の内儀(かみ)さんが漏(こぼす)まいことか。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
飮ながら何だびく/\するな何故(なぜ)其樣(そんな)に震(ふる)へるぞコレ酒が漏(こぼれ)るぞ落着(おちつい)て酌(つぐ)がよい汝も酒が好(すき)だ一杯(ぱい)間(あひ)をせよサア/\其茶碗(ちやわん)がいゝ夫で二三盃(ばい)飮(のむ)べしと酒を酌(つい)でやり後で飯も食(くふ)がよい今に拙者が手前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
爾(カレ)八十神追い到りて、矢さす時に、木ノ俣より漏(クキ)逃れて去り給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)