“峰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みね81.7%
ヲ2.8%
を2.8%
ピーク2.8%
ね1.8%
たけ1.8%
ほう1.8%
ぽう1.8%
お0.9%
みな0.9%
ミネ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は毎日のように夕方になるとこの町に最後の別れをするために、清水(きよみず)辺りから阿弥陀(あみだ)ヶ峰(みね)へかけての東山(ひがしやま)の高見へ上っていました。
蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶ (新字新仮名) / 河井寛次郎(著)
谷から峰(ヲ)の上(ヘ)に生え上(ノボ)つて居る萱原は、一様に上へ/\と糶(セ)り昇るやうに、葉裏を返して扱(コ)き上げられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
また「遅速(おそはや)も汝(な)をこそ待ため向つ峰(を)の椎の小枝(こやで)の逢ひは違(たげ)はじ」(巻十四・三四九三)と或本の歌、「椎の小枝(さえだ)の時は過ぐとも」の椎(しい)は思比(シヒ)、四比(シヒ)と書いているから、楢(なら)ではあるまい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
しかし氷河を欠いた日本アルプスには、それほど雪の働きを示さないから、岩石は鋭い山稜(リッジ)や、尖った峰(ピーク)となって、粗硬な形態を示している。
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
高(たか)き峰(ね)に雲(くも)の着(つ)く如(の)す我(われ)さへに君(きみ)に着(つ)きなな高峰(たかね)と思(も)ひて 〔巻十四・三五一四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
天の石位(いはくら)を離れ、天の八重多那雲(やへたなぐも)を押し分けて、稜威(いつ)の道(ち)別き道別きて一〇、天の浮橋に、浮きじまり、そりたたして一一、竺紫(つくし)の日向(ひむか)の高千穗の靈(く)じふる峰(たけ)一二に天降(あも)りましき。
樵歌(せうか)には「祝」が「※」又「※」に作つてある。字書に祱(ぜい)、梲(せつ)の字はあるが、峰(ほう)の名は祝融(しゆくゆう)であらう。霞亭は朱子に次韻した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鮮(あざ)やかな紅(べに)の滴々(てきてき)が、いつの雨に流されてか、半分溶(と)けた花の海は霞(かすみ)のなかに果(はて)しなく広がって、見上げる半空(はんくう)には崢嶸(そうこう)たる一峰(ぽう)が半腹(はんぷく)から微(ほの)かに春の雲を吐いている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
峰の松原も、空様(そらざま)に枝を掻き上げられた様になって、悲鳴を続けた。谷から峰(お)の上(へ)に生え上(のぼ)って居る萱原(かやはら)は、一様に上へ上へと糶(せ)り昇るように、葉裏を返して扱(こ)き上げられた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
晝前(ひるまへ)のうちに必(かな)らず必(かな)らず支度(したく)はして置(おき)まするとて、首尾(しゆび)よく受合(うけあ)ひてお峰(みな)は歸(かへ)りぬ。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
またさらに吉野ユリ、宝来寺ユリ、多武(タブ)ノ峰(ミネ)ユリ、叡山ユリの名もある。また浮島ユリとも箱根ユリともいわれる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)