“つぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツボ
語句割合
壺71.0%
坪13.0%
莟5.7%
蕾3.7%
窄3.0%
壷1.0%
都母0.7%
座敷0.3%
閉0.3%
坩0.3%
坪苑0.3%
大壺0.3%
瓶0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これこそ、佐助の思う壺(つぼ)であった。五右衛門の奴め、わが術中に陥ったとは、笑止笑止と、佐助は得意満面の、いやみな声を出して
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
此滝坪(つぼ)へ万物を投(なげ)こめおくに百日を過(すぐさ)ずして石に化すとぞ、滝坪の近所にて諸木の枝葉又は木の実(み)その外生類(しやうるゐ)までも石に化たるを得るとぞ。
莟(つぼ)みと思(おも)ひし梢(こずゑ)の花(はな)も春雨(しゆんう)一夜(や)だしぬけにこれはこれはと驚(おどろ)かるヽ物(もの)なり、時機(とき)といふものヽ可笑(をか)しさにはお園(その)の少(ちい)さき胸(むね)に何(なに)を感(かん)ぜしか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女(をんな)の肩(かた)に頬(ほヽ)をよせると、キモノの花模様(はなもやう)が涙(なみだ)のなかに咲(さ)いたり蕾(つぼ)んだりした、白(しろ)い花片(はなびら)が芝居(しばゐ)の雪(ゆき)のやうに青(あほ)い空(そら)へちら/\と光(ひか)つては消(き)えしました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
おつたは濕(しめ)つた手拭(てぬぐひ)を幾(いく)つかに折(を)つて手(て)に攫(つか)んだ儘(まゝ)、栗(くり)の木(き)の側(そば)に置(お)いた洋傘(かうもり)を窄(つぼ)めてゆつくりと家(うち)へ這入(はひ)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「馬鹿な奴だなあ、こっちの壷(つぼ)に嵌(は)まって自殺をしてしまいやがったじゃないか。おれと紀久ちゃんとの間には、子供のときから婚約があるんだ」
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
さらに文室綿麿(ぶんやのわたまろ)が遠征しましたが、この時にはさきに田村麿が行かなかった奥の方までも参りまして、確かに今の岩手県の東北部二戸郡福岡町附近の、爾薩体(にさたい)、都母(つぼ)あたりまでは従えました。
本州における蝦夷の末路 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
女「あの大屋さんに知れると悪うございます、橋の際(きわ)の瓦斯(がす)が消えますと宿屋の女が座敷(つぼ)へ参るは厳(やかま)しゅうございます」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
由「ハヽア此の座敷(つぼ)へ世帯を…成程疾(と)うから持ちたいと思ったが、今迄店請(たなうけ)が無いから食客(いそうろう)でいたが、是から持ちますからお前店請になっておくんなせえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
百合の花が閉(つぼ)んだ。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
夢の中へと閉(つぼ)んだ
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
いつの間に近寄って来たか給仕の老人は輪切りにした牛骨の載れる皿を銀盤で捧げて立っている。老人は客が食指を動し来る呼吸に坩(つぼ)を合せ、ちょっと目礼して匙(さじ)で骨の中から髄を掬い上げた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
仲麻呂は今年、五十を出ている。其から見れば、ひとまわりも若いおれなどは、思い出にもう一度、此匂やかな貌花(かおばな)を、垣内(かきつ)の坪苑(つぼ)に移せぬ限りはない。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
とやるので、合手(あいて)は苦い顔をしてだまってしまう。私はそこにも厭(あ)きて、錫(すず)の大壺(つぼ)に酌(く)みいれてあるお水をもらって、飲んだり、眼につけていたりする人を眺めていた。
また横(よこ)に長(なが)い俵(たはら)のような恰好(かつこう)をして、そのまん中(なか)に口(くち)をつけた横瓮(よこべ)といふ壺(つぼ)がありますし、ひらべったい壺(つぼ)で紐(ひも)をつける耳(みゝ)と口(くち)のついた提(さ)げ瓶(つぼ)といふのがありまして
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)