“木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
き48.5%
こ40.9%
ぎ6.3%
ぼく1.5%
キ1.0%
もく0.4%
コ0.4%
きい0.2%
しめぎ0.1%
も0.1%
ギ0.1%
ケ0.1%
モク0.1%
板0.1%
樹0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、その木(き)のいただきまで上(のぼ)れるものは、重(じゅう)ちゃんくらいのもので、ほかの子(こ)には、目(め)がまわるほど、あまりに高(たか)かったのです。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
と停車場(ステエション)の後(うしろ)は、突然(いきなり)荒寺の裏へ入った形で、芬(ぷん)と身に沁(し)みる木(こ)の葉の匂(におい)、鳥の羽で撫(な)でられるように、さらさらと——袖が鳴った。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
行っても行っても遠くなるもの、木曾(きそ)の園原(そのはら)の里というところのははき木(ぎ)。これはわたしの郷里(くに)のほうに残っている古い言い伝えです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と、一木(ぼく)の柳の木の陰から、お高祖頭巾(こそずきん)をかぶった一人の女が、不意に姿をあらわしまして、わたしの方へ歩いてまいりましたが
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ヤガテ ツヨイ ヒカリニ ナレテ クルト ナタネノ 花タチハ アタリヲ ミマハシテ、木(キ)ヤ ハタケヤ ミチヤ イヘヤ ソラヤ ミズヲ ミマシタ。
ウマヤノ ソバノ ナタネ (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
五行とは木(もく)、火(か)、土(ど)、金(きん)、水(すい)の五種にて、その名目は『書経』の中に出てあるけれど、これを一般に吉凶禍福の判断に用うるようになりたるは、秦漢の時代より後ならんと思う。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
橘の実を「ときじくの香(カグ)の木(コ)の実」と言うた。たぢまもりは、但馬の人——私は出石人(イヅシビト)と名をつけて置く——で、考古学者は漢人種の古く移民して来たものだと言うて居る。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「すこし木(きい)貰(もら)つてもいゝかあ。」
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
〆木(しめぎ)をかけた上にも〆木をかけて、絞りぬいた上の単純さなのだ。
芸術その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おのれらは心しても、子の生まれ侍るには困じぬれど、上(かみ)にはそれに事かわりて、御子生まれさせ給うべきも木(も)っ根(こ)この座さねば、如何にかはせん。なさけの道おくれたる婦女共なればさるおふけなき事を
『七面鳥』と『忘れ褌』 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
あさりありく鶏(トリ)も 塒にかへりきぬ。夕食(ユフゲ)のつま木(ギ)をりに かゝらむ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
松(マツ)の木(ケ)のなみたる見れば、家人(イハビト)の 我(ワレ)を見送ると、立たりしもころ
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
水に流した木(モク)れんは
帰らぬ春 (新字旧仮名) / 森川義信(著)
それぞれに異った性質を示して吾々の用途を待っています。この恵まれた事情が日本人の木材に対する好みを発達させました。柾目だとか木(板)目だとか、好みは細かく分れます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
とし先年雷(頼)三木(樹)三郎、梅田源二郎、梁川星巖、春日(潜庵)などの、名のきこへし諸生太夫が朝廷の御為に世のなん(難)おかふむりしものありけり。