“がら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガラ
語句割合
柄68.9%
殻10.1%
骸3.1%
辛3.1%
絡2.4%
殼2.1%
瓦落1.7%
搦1.0%
縛1.0%
雀1.0%
格0.7%
空0.7%
身柄0.7%
故0.3%
硝0.3%
体格0.3%
品質0.3%
情0.3%
暴落0.3%
稈0.3%
身体0.3%
躯0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細い釘店(くぎだな)の往来は場所柄(がら)だけに門並(かどな)みきれいに掃除されて、打ち水をした上を、気のきいた風体(ふうてい)の男女が忙しそうに往(ゆ)き来(き)していた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
弁当の空(あ)き殻(がら)には、白い飯が、ろくに箸もつけず、残って来るし、料理屑は、どんどん捨てるし、これじゃ、野良犬が殖(ふ)えるはずだと思った。
脚 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて櫛名田姫の亡(な)き骸(がら)は、生前彼女が用ひてゐた、玉や鏡や衣服と共に、須賀の宮から遠くない、小山の腹に埋められた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
悲劇でもよいから、せめて浪漫(ロマン)的な恋をとおもうが、すでに、世の中はせち辛(がら)くなっていてお互いの経済の事がまず胸に来る。
恋愛の微醺 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
同時に彼と養家との関係は、段々こん絡(がら)がって来ました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
灰色とも白とも淡褐色ともつかない・砂と殆ど見分けの付かない・一寸蝉の脱(ぬ)け殼(がら)のやうな感じの・小さな蟹が無數に逃げ走るのである。
瓦落(がら)/\して居る者は心が好いのだと、夫れだからくす/\して居る信さん何かは心が惡るいに相違ない、ねへ正太さん左樣であらう、と口を極めて信如の事を惡く言へば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
向う傾けに草へ倒して、ぐるぐる巻というよりは、がんじ搦(がら)みに、ひしと荒縄の汚いのを、無残にも。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石堂十馬と仁木於義丸のふたりが、やがて、がんじ縛(がら)めにした若い男を縁の雨落ちの辺にひきすえた。
何であんな格(がら)にも無い気前を見せたのかと、これは不審を立てられるのが当然(あたりまへ)だ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それとも自分がいなくなってから後(のち)は、机を据(す)えたまんま、空(がら)ん胴(どう)にしてあるかしらん。そうすると、あの布団も掻捲も、畳んだなり戸棚にしまってあるに違ない。もったいないもんだ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
汝はなんの縁(ゆかり)もないなり、我は先口、汝は後なり、我は頼まれて設計(つもり)までしたに汝は頼まれはせず、他(ひと)の口から云うたらばまた我は受け負うても相応、汝が身柄(がら)では不相応と誰しも難をするであろう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
役人衆(しう)へ遣(つかは)したと申事是は人の噂(うはさ)なれば聢(しか)とは申上兼れ共九郎兵衞夫婦の者甚(はなは)だ怪(あや)しく存じ候と事細密(こまか)に長々(なが/\)と申立ければ縫殿頭殿(ぬひのかみどの)にはシテ其法事を頼に參りし寺の名は何(なに)と申又其事故(がら)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
盡(つく)されしは京都堂上方(だうじやうがた)の御内(みうち)に關係(かゝはる)の事故(がら)なればなり然(され)ど四海に轟(とゞろ)く明智(めいち)の忠相(たゞすけ)殿ゆゑ始終(しじう)の所まで洞察(みとほ)されて嚴敷(きびしく)問(たづね)られければ大惡(だいあく)無道(ぶだう)の安間平左衞門も終に白状に及び口書も相濟(あひすみ)御咎(とがめ)の次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妹が見えなくなつてしまふと窓(まど)硝(がら)子をおろして、腰(こし)を落着けバツトを取り出して吸(す)ひつけた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
しかしながら金太郎は、こゝに、東京にゆく汽(き)車に滿足な體をしてゐるのである。これが現實なのだ。それならば現實といふものは、うすい硝(がら)子のやうな何と云ふ頼(たよ)りないものなんだらう。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
思いがけずといわんがごとく、主人の中将はその体格(がら)に似合わぬ細き目を山木が面(おもて)に注ぎつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
体重は十九貫、公侯伯子男爵の女性(にょしょう)を通じて、体格(がら)にかけては関脇(せきわき)は確かとの評あり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
難有(ありがた)いことには僕に馬鈴薯の品質(がら)が無かったのだ。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
締殺(しめころ)したるも必竟(ひつきやう)はと言しが五十兩の金子の事ならん其五十兩の引負金(ひきおひきん)と云は如何の譯にて何に遣(つか)ひ捨(すて)しや有體(ありてい)に申立よとの事に至り久八は元より千太郎の引負金を我身に引請(ひきうけ)たる事情(がら)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「阿呆奴、今に暴落(がら)が来るぞ」と嘲笑していた人達が、何時の間にか悪夢の捕虜になってぞくぞく渦に巻きこまれた。
十姉妹 (新字新仮名) / 山本勝治(著)
太子様の目を胡麻稈(がら)で突いたということで、今見ても木像の片目から、血が流れたようなあとがあるそうです。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あまり南下して、身体(がら)の小さい女蟹ばかり多くなったので、場所を北の方へ移動することになった。それで皆は残業をさせられて、少し早目に(久し振りに!)仕事が終った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
日本橋辺にいたことのあるおかなは、痩(やせ)ぎすな躯(がら)の小(ちいさ)い女であったが、東京では立行かなくなって、T——町へ来てからは、体も芸も一層荒(すさ)んでいた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)