“必竟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっきょう61.1%
ひつきやう25.0%
つまり8.3%
ひつきよう2.8%
ひつけう2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
必竟(ひっきょう)ずるに自分を離れたものでないという意味から、汚い事でも何でも切実に感ずるのは吾人の親しく経験するところであります。
文芸と道徳 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「でも宅(うち)の事(こと)を始終(しじゆう)淋(さむ)しい/\と思(おも)つてゐらつしやるから、必竟(ひつきやう)あんな事(こと)を仰(おつ)しやるんでせう」と前(まへ)と略(ほゞ)似(に)た樣(やう)な問(とひ)を繰(く)り返(かへ)した。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其(その)時分(じぶん)の夫婦(ふうふ)の活計(くらし)は苦(くる)しい苛(つら)い月(つき)ばかり續(つゞ)いてゐた。宗助(そうすけ)は流産(りうざん)した御米(およね)の蒼(あを)い顏(かほ)を眺(なが)めて、是(これ)も必竟(つまり)は世帶(しよたい)の苦勞(くらう)から起(おこ)るんだと判(はん)じた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
好(い)い顏(かほ)どころか普通(あたりまへ)の暑(あつ)い寒(さむ)いも滿足(まんぞく)には仰(おつ)しやらず、必竟(ひつきよう)あの方(かた)なればこそお腹(はら)もたてず氣(き)にも懸(か)けず可愛(かわい)がつて下(くだ)さるものヽ、第(だい)一天道(てんたう)さまの罸(ばち)が當(あた)らずには居(お)りませぬ
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
石器時代竪穴現存の例、北海道のみに多くして、他地方に於ては更に見聞(けんもん)無(な)きも、必竟(ひつけう)、北海道の地は比較的近き頃迄石器時代人民の棲息地(せいそくち)なりしと、開拓(かいたく)未だ行き渡り居らさるとに由る事大ならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)