『秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ(ちちぶのみやでんかにじしてやりがたけへ)』
荒模様であった空は、夜が明けると少し穏になって、風は強いが雨脚は疎になった。七月二十四日の朝である。松本駅前の旅館に泊っていた槇君と私とは、駅に向って馳せ集る夥しい人の群に、それは秩父宮殿下が今朝此処へ御着きになって、やがて信濃鉄道へ御乗換 …
作品に特徴的な語句
蛙(げえろ) 還(おかえ) 仰(おおせ) 明(あく) 首肯(うなずき) 尋(たずね) 充(あて) 大(おおき) 拱(きょう) 可(か) 許(ばかり) 賑(にぎやか) 唯(た) 略(ほ) 疎(まばら) 且(かつ) 劈(さ) 均(なら) 幽(かすか) 度(たび) 据(すわ) 点綴(てんてい) 燕(つばくろ) 直(すぐ) 矢張(やはり) 穏(おだやか) 老媼(ろうおう) 許(ばか) 迎(むかえ) 中(うち) 中房(なかぶさ) 之(これ) 亙(わた) 仰(おっ) 伺候(しこう) 何人(なんぴと) 偃松(はいまつ) 側(そば) 儘(まま) 兎(と) 其(その) 其処(そこ) 其外(そのほか) 兼(かね) 列(なら) 半(なかば) 又(また) 台覧(たいらん) 唐檜(とうひ) 唯(ただ) 喜作(きさく) 嘸(さぞ) 堵列(とれつ) 夫(それ) 始(はじめ) 孰(いず) 岐(わか) 峙(そばだ) 島々(しましま) 巍峩(ぎが) 巓(いただき) 川楊(かわやなぎ) 幔幕(まんまく) 徒渉(としょう) 徳本(とくごう) 惨憺(さんたん) 所為(せい) 所謂(いわゆる) 拘(かかわ) 掠(かす) 搦(から) 斯(か) 時鳥(ほととぎす) 最早(もはや) 東鎌(ひがしかま) 栂(つが) 槇(まき) 歇(や) 此(この) 此処(ここ) 河鹿(かじか) 濘(ぬか) 濛々(もうもう) 然(しか) 直(す) 瞰(み) 碌(ろく) 突兀(とっこつ) 竈(かまど) 終(つい) 絶巓(ぜってん) 縺(もつ) 羚羊(かもしか) 而(しか) 苔桃(こけもも) 薄縁(うすべり) 行李(こうり) 袂(たもと) 見擬(みまが) 角(かく)